第二次世界大戦時、結城中佐率いるD機関という優れたスパイ集団のお話。
最初の「ジョーカーゲーム」、2作目の「ダブルジョーカー」両方面白く読んだので、第3弾の本作も楽しみにしていました。
読んだ感想は?というと、まあ普通に(すいません)面白かったのですが、それほど・・ではなかったかも・・。3つ☆~3つ☆半
とはいえ、このシリーズのファンなので、また4弾も是非読みたいです!!
出来たら、短編じゃなくて、長編で1本、結城さんのお話をお願いしたいです。
本作の「追跡」は凄く面白かったのだけれど、結局うやむや・・・な感じだったので、ドカンと一発、もう包み隠さず、結城さんという人のプライベートなお話を読みたいです。
「誤算」
島野は何らかの衝撃により、一時的に記憶喪失になっていた。彼をケアしてくれていたのは、パリのレジスタンスの男2人女1人だった・・。
「失楽園」
シンガポールのラッフルズホテル。美しい恋人が、ホテル内を歩いて来た米国人実業家を(謝って無意識に)殺してしまったらしい・・
「追跡」
結城中佐の過去?!
「暗号名ケルベロス」
サンフランシスコからホノルルへ向かう日本の客船内。
クロスワードパズル好きの男が、どうやら暗号解読にかかわっている人間の様だ・・。その男が殺される。男の飲んだグラスに毒がもられていたようだが、指紋が無かった。犯人は誰?
最近「宇宙兄弟」を見てるのですが、もし戦前にムッタがいたら、D機関に入れたんじゃないかな?!
柳広司 / 2012年03月24日発売
柳広司
「パラダイス・ロスト」
ロマンス
ダブル・ジョーカー
ジョーカー・ゲーム
ただ、毎回相手の上の上のその上をいくD機関の活躍はいつもニヤリとしながら読めるので、やはり新作が出れば買ってしまうのだろうなぁと思います。
今回の結城中佐の過去も途中まではあながち間違っていないような気もしますし、やはりそこまで迫れる強敵の存在を期待したい。
そうですよね、最終話は2つに分けるほどには、おお~~!!というお話では無かったと思いました。
むしろ、結城さんの過去かな?というお話を、もっと長く読みたかったかな~
短編にせずに、もっと一冊の本で出してもらっても良い位です。
いずれにしても、このシリーズは面白いので、続編をまた楽しみに待ちます。