読んだ順番は、ソロモンの犬→カラスの親指でした。
ソロモンの犬は、今まで読んだ道尾作品の中で一番あんまり・・だった気がするのですが、カラスの親指は、とっても面白くて、何度もひっくり返され、後味もとても良かったです。
「カラスの親指」
詐欺稼業をして生きてる人たちの仕事ぶりとか裏社会等・・、途中迄ちょっと伊坂幸太郎っぽいかな?って思いながら読んでいたのですが、ラストの方は趣が違っていましたね。これは多分道尾さんのお人柄なのかな?基本真面目で、良い人なんだろうなぁ~っていうのが伝わって来ました。(あ、伊坂さんが良い人じゃないって意味ではありませんよ)
伊坂さんが、どんな悪事でも、世間で一般的に犯罪といわれる事であろうとも、彼なりの価値観で、人でなしじゃないことなら別に良しとする・・・って処があって、私もそれらに一部共感するところがあるものの、小学生とかにはまだ率先して読ませたくはないかな?なんて思っちゃうんですが、道尾さんのこの作品は子供に読ませてもOK!な道徳観があったというか・・。
ただ、最後のドンデン返しはびっくり度がすっごかったけど、無くても充分面白かったも。
あと、ちょっと繋がり過ぎてるかな?と思わないわけじゃないけれど、単純に凄く面白かったです。伊坂さんの本でも、そういう面白さを感じた事が何度もあったのだけれど、伊坂さんのはびっくりさせるような造りを優先して、人間や人間関係を描く処がちょっと薄いかな・・なんて(スイマセン)思っちゃう時がありました。
でも道尾さんの「カラスの親指」は全体的にハートフルな感じがあって好感を持ちました。というか、伊坂さんの人間の描き方はクールな感じで、かたや、道尾さんの方は優しい処がある気がします。(どっちが良い、悪いってわけじゃ無いですよ)
人情な部分も有り、くすっとなるエピソードもあり(☆とか、トサカ・ホールトマトとか、劇団とか・・)それと一番印象に残ったのは指の話のエピソードでした。4つ☆半
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (2008/7/23)
詐欺を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。
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「ソロモンの犬」
水色のバックに犬君の表紙の絵がとてもインパクトありますね。
内容は、とてもウブな大学生の男の子の心の声?が、とても微笑ましかったです。ミステリーというよりは、初恋小説?って感じでした。3つ☆
何故大人しい飼い犬が急に走り出して、陽介が引きずられて死んでしまうに至ったか?とかの謎解き部分は、それほどおおっ!!という驚きとかは無かったかな・・・。
面白かったのは、動物生態学に詳しいという間宮教授の存在と、動物の生態のウンチクでした。あと、舞台の大学回りが、凄く馴染みがある場所だったのも面白く読めました。
ソロモンの犬内容(「BOOK」データベースより)
秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。そして予想不可能の結末が…。
光媒の花」
「鬼の跫音」
「龍神の雨」「向日葵の咲かない夏」感想
「球体の蛇」「花と流れ星」
カラス~~は面白かったですよね。
そうね、子どもにも読ませたいかな。
↑の伊坂さんとの作品の違いがとっても興味深いわ。恥ずかしながら、私、伊坂作品って
読んだことないの。↑の分析参考にして
ちょっと手を出してみようかと思いました★
みみこさんもカラス~読んだのね?!
これ、記事だけアップしたものの、まだみなさんの感想を探して読むのにブログ回りしてないの。みみこさんちで感想あるって解って、凄く嬉しいな~!楽しみ
子供に読ませたかったのに、借りてる最中、ちょうど学校のテスト期間でさー。お薦め出来ないまま返却日になっちゃって、残念・・。
そういやさ、こうばいの花、直木賞取るかもしれないね?受賞候補作に選ばれてたー。
伊坂さんの本、私はゴールデンスランバーっていうのが一番お気に入りなんだ~。他の本は、どれも結構面白いんだけど、私は特にファンってわけでは無いんだ。映画化されてる作品が凄い一杯あるから、比較して見ると面白いよ~。
「死神の精度」とかは、映画で金城君が演じてたりするし、「鴨とアヒルのコインロッカー」だったかな?アヒルと鴨かもしれない・・(ゴメン、どっちが先だか忘れちゃった)なども、人気があるみたいだよ。是非いつか読んでみてー。みみこさんの感想を聞いてみたいー
今までの、後味の悪さとは大違いでした。
それにしても、伏線の張り方がうまいですよね。
あづいですね~~。
カラスの親指を読んだ以後、今度はどれを読もうかな?って考え中です。
私は道尾さんって、鬼の足音(足が難しい漢字出ませんで、すいません)が最初だったので、それ以前の作品を自分が読んだのは、全てそれ以後割と最近なんですよ・・・
出来たら、リアルタイムに彼の作品を昔から(昔って程前じゃないけど・・)追いかけてみたかったな・・・って思っています。
道尾さんの作品は、子供や弱いものがひどい目にあうことが多いのが気になるのですが、「カラスの親指」は楽しく読むことができました。
綺麗にだまされたのも楽しかったし(*^_^*)
↑のコメントは、違う本のことでした。なんか表紙のイメージが似ていて・・と言い訳。ホントすみませんm(__)m
(「片眼の猿」と間違えてしまったのです。)
でもなんだかおもしそうなので、読んでみようと思います。
いやいや、全然違和感無くて、全く何のことか一瞬解らなかったんです。
というのも「片眼の猿」を未読なのと、どうやら道尾作品は、似た雰囲気のお話があるせいか、juneさんに言われなかったら何も気がつかなかったかと思います
大丈夫ですよ~
どうやら、その片眼の猿も、面白そうなので、次の道尾作品は、それを読んでみようかな、って思い始めました。