
約20年に渡っての悟と、回りの人達、団地の移り変わりを描いた小説。読み応えが凄くあったし、引き込まれて面白く読みました。最後はジーンと来てしまいました。
しかし、残念なことには、Hな描写が余計に多すぎると感じたこと


途中までは、何故に悟が中学校には行かず、それ以後も、この団地の中だけにこだわって暮らしているのか?の理由が解らないのです。それでも私はこの悟君は嫌いじゃなくて、ちゃんと毎日自分で計画を立てた運動や読書やらをシッカリこなすのには、偉いなぁ~と思っちゃったんです。 何も目的なく無駄に毎日だらだら暮らしている訳じゃ全然無いんですよね。そして、後半団地以外には、出たくても出られないというトラウマがあった事が解る。その原因の事件は、可哀想に・・・って思いました。そして、そんな絶望的とも言えるトラウマがあるのにもかかわらず、その中で精一杯自分に出来ることをやり、前向きに頑張る悟は、やっぱり偉い!

これは、この小説の悟に限った事じゃなくて、世間一般に、何か事情があって、狭い枠の中でしか生きられない人っていうのが一杯いると思うんですよ。小さな村の中で生きなくちゃいけない人(他の街へは引っ越し出来ず一生そこから離れられないとか)、学校という枠、職場の枠、その中で辛くても、その時自分が出来る事をがんばるんだ


読み進めながら、どんどん団地が老朽化して行って、もしかして、団地が壊される日が来て、悟が死んでしまうんじゃないか?!と、すごーく気をもんでいたんですよ。家の近くにもかなり老朽化した大きな団地があるものだから(そこに住んでいる知人も数人いるし)他人ごととは思えず読みました。住む人はご老人と外国人の割合が増え、開いたままの部屋が増え、カラスの害が深刻だったり・・・。
☆以下ネタバレです 白文字で書いています☆
残念だったのは、せっかく薗田と夢がかなってケーキ屋を開けたのに、人間関係が苦手な薗田が接客業をすることで精神を病んでしまって、結果、ケーキ屋を続けることが出来なくなってしまった・・・という展開でした。ラストは思いがけない展開で、ちょっとあっけなかったかな? ただお母さんの愛にはやっぱり涙でした・・・

途中で師匠に「どうしても出なくちゃならない事件が起きた時には・・」というのがあったので、何か大事件が起きて、外に出られる様になるのかも・・・とは、思っていたのだけれど、そうかあ・・・お母さんの危篤がきっかけだったんだね・・。 団地を出た時、まだ悟は30才!これから、きっと輝く未来が待ってるよね!。どこぞの町でケーキ屋を開いて、もしかしたら、彼女とも復縁するかもしれないな。 そしてケーキ屋が軌道に乗ったら、今度は接客不要な経理とかだけを裏で出来る役職に薗田を誘ってあげたらいいのにな。以上
私はケーキ屋の師匠が好きだったな~

久保寺さんの本はこれが初めてだったのですが、他の作品も読んでみたいな、と思いました。
みなさん、さようなら 久保寺 健彦 (2007/11)
久保寺健彦 1969年東京都生まれ。立教大学法学部卒業。早稲田大学大学院日本文学研究科修士課程中退。進学塾に勤務する傍ら小説を執筆。2007年「すべての若き野郎ども」で第1回ドラマ原作大賞選考委員特別賞を、「みなさん、さようなら」で第1回パピルス新人賞を、「ブラック・ジャック・キッド」で第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞をそれぞれ受賞。本書がデビュー作となる。
うちは子供がダウンで・・・でも、成長したんで、流しで吐いてくれました。
我が子ながらいい子じゃ。
この雨の中毛布に吐かれたらめんどくさいもん・・・
私も師匠好きだったわ。
エッチなシーンはあんま気になりませんでした。
むしろ、引きこもっていても、普通の人と同じような年頃にありふれた性体験を送れたっていうかんじが伝わってきて、さらっと読めました。
確かに、重松さんとか、宮本輝さんとか、たまに、「どこまでも男目線だな・・・」って思うときありますよね~。
私は「俺は死ぬかもしれないが、死んでもお前をぶっ殺す」だったかな、あそこでがつんとやられました。
きみ、それ、文法的に間違ってる、って突っ込みながら泣きました。
私は「団地に全てはあるか?」というポップを作りました。
団地の絵を描いて、矢印で「妙にポジティブな引きこもり生息中」って書きました。
友情、恋愛、仕事、希望。最後に「さようなら」するのは何?
股間キック、目つぶしを繰り出す箱庭にヒーローはきっとあなたのソウルメイト!
ヒーさん(母ちゃん)の描かれ方がグーです!!
と書きました。
来週くらいからそのポップを飾るんで、どんだけ売れないのか売れるのか期待したりしなかったり。
私は「ブラック・ジャック・キッド」っていう本を先日読みましたが、びっくりするほど期待はずれで・・・技術的には別に大した差はないんですけど・・・
では、良い週末を。
真冬に胃腸風邪、しかも家族全員ダウンしたことがあって、その時はもう悲惨でしたよ~。まだ子供も小さかったので、バケツとか全然間に合わず・・・。
で、この小説
牧場主さんも師匠が好きでしたか☆
あの人、あの後、どうなったんだろう・・・。
え~!牧場主さんは、エッチなシーンはあまり気にならなかったんですね?私は恋人同士のは別に良いとして、隣の家の女の子とのシーンが、嘘だろ~~!って思っちゃって。だって隣の女の子まだ、バー人なのに、あんなことやっちゃって、ありえん!!って思ってたんです(スイマセン、私の頭の中が古い人なだけかもしれませんが)
>「団地に全てはあるか?」というポップ 団地の絵を描いて、矢印で「妙にポジティブな引きこもり生息中」って書きました。
良いですね~
ヒーさん(母ちゃん)、色々言いたい事や心配も一杯あっただろうに、ぐっと堪えてずっと心の中だけにしまっていましたよね。私だったら、とてもヒーさんの様には出来ない・・って思いました。良いお母さんだったなぁ~。
>「ブラック・ジャック・キッド」
期待はずれだったんですか? 順番的には、こちらの方が先らしいですよね?。先にブラックジャック・・を読んだ方は、この「みなさん、さようなら」を、ブラックジャックに似た感じ・・って言っている人も結構いるみたいでした。私も今度読んでみたいと思っています
ホント売れるといいんですけどね・・・
みんなビックリするくらい文芸買わないんだ・・・
ポップはね、書いても売れないんですよ、良かろうと悪かろうと・・・文庫まで待つ人は待つし、図書館で借りる人は借りるし、って私のことじゃん!
子供は元気になりました~。
私もつきあっておかゆとか食べたお陰で、反動が来て、一人でシュークリーム買って(夫はメタボなんで、与えない)シャーって食べてシャーって歯を磨いて箱とか隠してっていうスリリングな休日でした。
この作品ではヒーさんの気持ちをだらだら書かなかったとこが私は好きです。
ところでバージンのことを、こういうネットの世界の言語では「バー人」って書くんですか・・・初めて見ました。
はー、もう、勉強が足らないわ・・・年を取ると疎くって・・・今度使う時があったら(なさそうだ)使ってみます・・・
ポップはね、書いても売れないんですよ、良かろうと悪かろうと・・・文庫まで待つ人は待つし、図書館で借りる人は借りるし
そうなんでしょうね・・・。私も単行本は全然買いませんもん・・・。やっぱり図書館で借りてしまうので・・・。でも、牧場主さんのPOPで、図書館でリクエストしてみようかな?とか、文庫まで待つぞ~と、この本に目が留まるきっかけになるなら、それは凄い事じゃないですか
映画も本も、値段が高いですもん・・・。
最近何かで言われていた事なのですが、映画の興行成績はふるわなくても、レンタルの回数はもの凄い映画ってあるでしょう?そういうのもレンタル回数をカウントして加算するっていう案があるとか・・・
本も図書館での貸し出し回数も関係あると良いのにな
お嬢さん、復活が早い!前から思ってるんですが、牧場主さんちは、みなさん熱を出したりすることがあっても、1,2日で元気になっちゃいますよね☆
シュークリーム、ぷふふふ。こっそり食べちゃったのね?
>この作品ではヒーさんの気持ちをだらだら書かなかったとこが私は好きです。
確かにそれはある。ヒーさんの気持ちを色々書いている小説は多いと思うけど、わざと最小限に留めてる作品って他にあまり知らないかも・・
で、「バー人」は私がふいに頭に思い浮かんだ言葉です
試験お疲れ様・・・
とりあえず、ゆっくりされてね。
こちらの返事はいつでもいいよ。
↑読みました
私もケーキ屋の師匠が印象的。
エッチの部分は気になったな・・・。
もっと気軽に子どもが読める内容かと思っていたから。
映画は私が知っている時代が反映されていて
面白そう・・・でも、きっと観ないな・時間がなくって。
卒業式とか控えていて忙しそうよね。
暇ができたらお話しましょうね~~
またね
ありがとうー!!なんとか、元気で試験受けて来られたよ。
今は、結果がどうあれ、ほっと一息・・・
で、この小説。
そうだよねーH描写、こんなには要らないのにね・・・
それ以外の部分が、とても良いから、是非小学生から高校生くらいの子供さんたちに読んでもらいたい内容なのに、残念・・・って思っちゃう。
映画は、気になるー。レンタルで是非見てみようと思います。
卒業式は来週なんだけど、まだその時点では、第一希望の大学の合否が解ってないんだよね・・・。
とりあえず、滑り止めの私立は合格もらえたから、良かったよー。
あ~ほんと受験って、すっごく大変でいやだね。
なんかこの数ヶ月で、5歳くらい一気に年を取って老け込んでしまった感じがする