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ネタバレ「ののはな通信」三浦しをん  感想

2018-08-04 | 小説・漫画他

うーーん、面白くなかったわけじゃないのだけれど、なんだか、しをんさんの小説の割に
今回は、しっくり来なかったかもしれません。
レズビアンの関係に、違和感感じたって事は全然なかったんですけれどもね。

以下、ネタバレで書いていますので、注意です!
2人が恋愛関係になっていく過程やら、ウキウキしたりやきもちやいたりする手紙のやり取り等は
微笑ましくて良いのだけれど、驚いたことには、ののが、あの教師と・・・って処。

えーー?!Hというのものに興味があったから、誰でも良くて手近なところで、この男を実験台にって・・・(はなを本当に好きかどうか、というのも、この経験で判断してみたかった、ってのもあるみたいだけど)
なにも、あえてこの男としなくたって・・・、他で見つけようよ・・・。
ここが、有りえん・・・って私の中で、シャッターが半分くらい落ちて来てしまったんですよね・・・。

さて、小説の続きはというと、その後、高校時代に一度は別れるものの、大学に進学してから(女子大と東大)また友人関係として交流が復活。
同居していた、おばさん(かなり年上の女性)は、実は、ののの彼女だったのですね。
なんと後日、この女性は胃癌であることを隠し、亡くなってしまうのです・・・。

はなは、とある男子と交際するも、別れてしまい、その後幼馴染だった、外交官の男と結婚し、海外に行きます。
アフリカ(架空の国ですね)で夫と仲良く暮らすも、レスになっています。
そして密かに、現地で色々な女性と関係を持つのです・・・。

その後、ののは、ライターの仕事をしながら、猫と暮らしていて、時代はインターネットで、メールが出来る様になっています。
20年が経ち、40代になった2人は、またメールでやりとりするようになります。

そんな中、はなの住む国が、政情不安定で、外交員の夫を含め、みんな日本に戻ることになるのですが、はなは戻らない決定をし、ラストも行方が解らないままで終わってしまうのでした。
それでも、はなも、ののも、お互いが運命の人で恋だったこと、昔も今も相手への思いは変わらずにいるんですよね。

ラストは、ののからはなへの手紙が何通か続く途中で終わってしまい、どうも宙ぶらりんで、落ち着かない・・・
はなは、どうしているのか?気になったままのラストでした。

はなは、思ったより、ずっと芯の強い女性だったんだなあ・・・と思いました。
なぜか、吉田修一さんの「横道世之介」に登場してきた、最後は国連関係で働くようになった、お金持ちの天然お嬢さんを思い出しました。

ののはな通信 2018/5/26 三浦しをん

三浦しをん
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「桃色トワイライト」「まほろ駅前多田便利軒」感想 三浦しをん
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4 コメント

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Unknown (苗坊)
2018-08-04 21:05:23
こんばんは。
ののが教師にした行動は私も理解できませんでした。
はなが拒絶してしまうのも分かります。
学生時代ははなのお気楽な感じが好きになれなかったのですが、大人になってからのはなはかっこよかったです。
いつか2人が再会できることを願って読み終えました。
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苗坊さん☆ (latifa)
2018-08-06 17:56:41
苗坊さん、こんにちは
やっぱり、苗坊さんも、その展開、理解できなかったですか・・・

うーん、、、
私は、かつて読んだ、しをんさんの小説で、もう何だったか覚えてないのですが、やっぱり性的なところで、ちょっと理解できないなあ・・と思った処があったんですよね・・・。

私も学生時代のはなが、まさか、こういう風な大人になるとは、意外でした

そうですね、いつか再会出来て、また良い関係が戻るといいなーと思いました。
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Unknown (はまかぜ)
2018-09-03 20:14:00
こんばんは。
私もののと与田先生の展開には驚きました。
当初、はなの誤解だと思っていたので、ののが事実だと認めた時が一番驚きでした。
しかしこの二人は、別れを決意しても時間が経つとまたどちらかが連絡を取ろうとするのが興味深かったです。
決別しようとしてもやはり忘れられないのだと思います。
そして二人とも序盤で抱いた印象が時間が経つとどんどん変わっていくのも興味深かったです。
年月が経てば生き方も変わる部分があるのだと思いました。
まさに大河ドラマのような小説だと思います
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はまかぜさん☆ (latifa)
2018-09-06 11:08:07
こんにちは、はまかぜさん
コメントありがとうございます!

ののと先生の関係ね・・・
ちょっと、そこが引っかかってしまって・・・。時間が経つと、その件についても、許せる?気持ちになるかも・・って思ってましたが、やっぱりだめみたいです。

そうそう、2人は別れても、また時間が経つと、連絡を取って・・の繰り返しでしたね。
切っても切れない縁というか、心のつながりは深かったんでしょうね。
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