リートリンの覚書

天皇とは? 元始祭・春季皇霊祭・春季神殿祭 ・秋季皇霊祭・秋季神殿祭・神嘗祭


元始祭
(げんしさい)


1月3日
年始に当たって皇位の大本と由来とを祝し、
国家国民の繁栄を三殿で祈られる祭典。


元始祭の様子


黄櫨染御袍に召された天皇陛下が
賢所内陣の御座にお着きになり、
拝礼のあとお告文(つげぶみ)を
奏上されます。

そのあと内掌典が鈴を鳴らす、
御鈴の儀が行われます。

ただし、
この御鈴の儀は賢所で
天皇陛下の時だけ行われます。

続いて陛下は、
皇霊殿、神殿でも、
拝礼のあとお告文を奏上されます。

このあと
御五衣(おんいつつぎぬ)、
御小袿(おんこうちぎ)、
御長袴(おんながばかま)を
召された皇后陛下が
賢所の内陣の御座に着かれて拝礼され、
続いて皇霊殿、神殿に進まれます。

そして今度は、
黄丹袍を召された皇太子殿下と、
五衣・小袿・長袴を
召された皇太子妃殿下が、
お二人で内陣に入られて拝礼され、
皇霊殿と神殿に進まれます。

続いて、
外の幄舎(あくしゃ)に参列されていた
皇族方がお一方ずつ、
三殿正面の木の階段の下で拝礼されます。

その際、
男子皇族はモーニングコート、
女性皇族はロングドレス(ローブモンタント)
で参列されます。

未成年の皇族は参列されません。

最後に、
宮内庁長官ら参列者が
拝礼して元始祭は終了します。


春季皇霊祭・春季神殿祭
秋季皇霊祭・秋季神殿祭


春分の日

・春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)
春分の日に皇霊殿で行われるご先祖祭

・春季神殿祭(しゅんきしんでんさい)
春分の日に神殿で行われる神恩感謝の祭典

春季皇霊祭の儀・同神殿祭の儀
(平成21年3月)
出典:宮内庁HP


秋分の日

・秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)
秋分の日に皇霊殿で行われるご先祖祭

・秋季神殿祭(しゅうきしんでんさい)
秋分の日に神殿で行われる神恩感謝の祭典


春季・秋季皇霊祭(こうれいさい)
春季・秋季神殿祭(しんでんさい)
の様子


皇霊祭とは、
歴代の天皇・皇后・皇族を祀る祭祀で、
宮中三殿のひとつ、
皇霊殿で行われます。

かつては歴代天皇の命日ごとに
祭儀が行われていましたが、

神武天皇以降、
天皇の位に就かれた方は
120人を超えているため、

すべてのご命日に祭祀を行うと
1年の3分の1以上になってしまいます。

あまりに日数が多くなってしまったため、
明治11年(1878)に、
毎年春と秋に
皇霊殿と神殿でまとめて行うことが
正式に決まりました。

そこで、
皇霊殿に祀られている
すべての天皇、皇統、皇族方を
いっしょにお祀りすることになったのが
春秋の皇霊祭であり、

神々の加護に感謝するのが神殿祭なのです。

四祭とも大祭で、
天皇みずから拝礼され、
お告文を奏される御親祭です。


神嘗祭
(かんなめさい)


10月17日賢所に
新穀をお供えになる神恩感謝の祭典。


神嘗祭の様子


神嘗祭賢所の儀は、
10月17日、
賢所に新穀を供え、
神に感謝する祭祀で、
天皇陛下は祭祀に先立って神嘉殿の南庇で、
はるか伊勢神宮を遥拝されます。

神嘗祭は、
もともとその年に収穫された新穀を
まず伊勢神宮に奉納する祭祀でした。

明治4年(1871)から
明治天皇の思し召しにより、
賢所でも行われるようになったのです。

一般に神嘗祭と呼ばれていますが、
正式には「神嘗祭賢所の儀」といいます。

昔は9月17日に祭祀が行われていましたが、
新暦になっても
そのままの日程で行われていした。

しかし、
9月ではまだ稲が十分生育していません。

そこで、
明治12年(1879)から
1か月遅らせ10月17日となりました。

実際、
陛下が神嘉殿の南庇から
伊勢神宮の方を遥拝されるようになったのは、
明治22年(1889)からです。


感想

正月三ヶ日。

元旦は、
四方拝、歳旦祭。

の後、
内閣総理大臣らからの祝宴。
外交使節団の祝宴と
陛下は祝賀を全てお受けになるとか。

一月二日は、
一般参賀。
午前と午後合わせて7回。

その合間の
わずかな時間にお食事される。

一月三日は、
元始祭。

本当にお忙しいですね。
ご苦労様です。

また、
春分の日、秋分の日には、
皇霊祭では御先祖様に祈り。
神殿では、天神地祇に祈りを捧げる。

御先祖は大切ですよね。
これは、見習いたいものです。

ちょっと、
お墓が遠くて
中々お参りに行けませんが
遠くから祈りを捧げたい。

御先祖、感謝です。

さて、
伊勢神社で行われる神嘗祭では、
全国各地の農家さんが作った稲が奉献され、
内宮の内玉垣に懸けられます。

そして、
天皇陛下が皇居で作られた稲も、
根がついたままそこに懸けられます。

天皇陛下の稲と一緒に懸けられる。

選ばれた農家さんは、
それは、喜ばしいことでしょう😆

ほかにも、
伊勢神宮で行われる神嘗祭、
17日の正午には、
天皇陛下のお遣いである勅使が
絹などの織物を奉納し、
天皇陛下も皇居で伊勢神宮を遥拝されます。

うーむ。
資料を読んだら
神嘗祭を自分の目で見てみたいと
思いましたよ。

長生きしていつの日か。
うん。

さて、今日はこれで

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。


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