あとがき
新嘗祭を調べていましたら、
全国各地で新嘗祭に用いる新米を収穫する
献穀田御抜穂式
(けんこくでんおんぬきほしき)
が行われているよう様子が
ニュースになっていました。
小学生が刈乙女として
着物を身につけ、
赤いタスキをかけ、
頭には手ぬぐいを巻き
頑張って稲刈りをしている姿に
ほっこりとしましたよ😊
日本の伝統を
守ってくれてありがとう!
また、
天皇陛下も15日、
皇居内の生物学研究所脇の水田で、
即位後2回目の稲刈りをされました。
出典:宮内庁
去年は、
初めての収穫で笑顔が溢れていましたが、
今年は、2度目の収穫と言うことで。
ドッシリと風格が漂ってきましたね😌
新嘗祭など、
宮中祭祀を続けることは、
刈乙女などのような
日本の古き良き風景を
残すことにもなりますね。
今回取り上げなかったのですが、
皇室では以下の伝統も保護しています。
・書陵部
皇室で保管されている古文書の修補、
陵墓の管理をしています。
・御料鵜飼
長良川で鵜飼の伝統漁を保護。
・鴨場接待
各国大使を招待。伝統鴨猟と鷹匠の保護。
・歌会始の儀
和歌の伝承。
・盆栽
庭園課が皇居にある盆栽や
様々な植物を保護、栽培しています。
・衣紋道
宮内庁京都事務所の方々が
様々な装束の着付けを伝承しています。
・正倉院(しょうそういん)
聖武天皇の縁の品々など、約9000点納めています。それは、日本国内の宝物だけでなくシルクロードを経て伝わった異国の様々な品も残っています。
正倉院では、宝物を点検、修復、整理を行なっています。その修復には、皇后陛下が皇居で育てた蚕(小石丸)の生糸が使われています。また、染料となる植物が野生では自生しておらず困っていたところ、皇居にわずかに自生していた事が判明。その株を集め栽培し、修復に使われたとのことです。
以上、
皇室の方々や宮内庁職員が
日本の伝統を守っています。
また、
・皇宮警察
皇室の方々の身辺の安全、
皇居施設の警備、防災をしています。
以上
皇室を支える様々な方々が
日夜頑張っていらっしゃる。
ありがたいことです。
今回のシリーズ、
調べてみて一番感じたことは、
皇室を守るということは、
日本の伝統を守ることになるということ。
伝統を守るという事は
どんな意味があるのか?
それは、
伝統を知ることで、
先人たちの苦労、
思いを知ることができるのです。
例えば、稲作。
いまは、代掻き、田植え、稲刈りなど。
ほとんどの工程を機械でします。
しかし、昔は全て手作業。
小学生の頃、父の実家の
稲刈りを手伝ったことがあります。
当時はすでに機械での刈り取りですが、
刈り取った稲を干すための作業が、
大変でした😵
余談
その後、
父は、農作業を手伝うのを嫌がり。
稲刈りシーズンは、
実家、田んぼには近寄らず。
一度、車で移動中、
叔父さんが稲刈りしているのを目撃。
その時父は、
「頭を伏せろ!隠れろ!」
です。
おいおい、
自分の弟が頑張って米作りしているのに、
手伝わんのか!
と心中ツッコミましたよ。
父は、
公務員になり実家から独立していました。
公務員になったのも
農作業が好きではなかったからのようです。
この一件でよ〜く分かりました😅
えーと、それだけ農作業が大変だと。
先人たちは、
大変な苦労をしながらも生き抜き、
そして命を繋いできたのです。
伝統を捨ててしまった人々は、
それがわからない。
だから、
簡単に自分の、他人の、様々な物達の
命を軽んじる。
そうならない為にも。
日本の伝統を守っていきたい。
未来へとつないでいきたいと強く思いました。
さて、長く続けてきた
天皇とは?シリーズ
今日で一旦終了します。
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
今回、久能靖氏の著書、
「知られざる皇室 伝統行事から宮内庁の仕事まで」
大変勉強になりました。
是非、皆さんにも読んでいただきたい。
オススメの一冊です。
参考にさせていただいた本
・図説 天皇家のしきたり案内
「皇室の20世紀」編集部
・知られざる皇室 伝統行事から宮内庁の仕事まで
久能 靖
・天皇125代
別冊宝島編集部