リートリンの覚書

日本の神様16・大綿津見神・大山津見神 改訂版


大綿津見神
(わたつみ・わだつみ)


日本の海の神。

転じて海・海原そのものを
指す場合もあります。


別名


綿津見大神
海神豊玉彦
少童命
海神
和多都美神
和多津見神
綿摘神
海童
大海津見神
大海津美神等

「ワタ」は海の古語、
「ツ」は「の」を表す上代語の格助詞、
「ミ」は神霊の意であるので、
「ワタツミ」は「海の神霊」という
意味になります。


神格 


海神
海に出現した神で海人氏族の租神


「日本書紀」では



日本書紀 巻第一 神代上 
第五段の第六の一書では、
このように、登場しています。

“また、生んだ海神たちを少童命と、山神たちを山祇と名付けました。”

「日本書紀」は
少童命、海神、海神豊玉彦などの表記で
書かれています。


「古事記」では


家宅の神に次いで
海の神三神が生まれています。
最初にうまれたのが大綿津見神で、
次に水戸の神のハヤアキツヒコ神と
その妻神のハヤアキツヒメ神の二神が
生まれたとされています。
「古事記」では綿津見神、
大綿津見神などの表記で書かれています。


祀る神社 


志賀海神社(福岡県)
綿津見神社(全国各地)
渡海神社(千葉県)
二見興玉神社(三重県)


大山祇

(おおやまつみ)



日本神話で大山津見神の
記述はあまりありません。


別名 


大山津見神(古事記)

大山祇神(日本書紀)

大山積神

大山罪神

和多志大神

酒解神


神名の「ツ」は「の」、

「ミ」は神霊の意なので、

「オオヤマツミ」は

「大いなる山神」という意味となります。



神格 


山神
皇祖神と結びついた山の神


「日本書紀」では


日本書紀 巻第一 神代上

第五段 第八の一書
このように登場しています。

"伊弉諾尊は軻遇突智命を斬って五段にしました。この各段が五つの山祇となりました。 一つは頭、大山祇となりました。"

軻遇突智命を斬った際に生まれています。
頭部が大山祇となりました。


古事記」では


神産みにおいて
伊邪那岐命と伊邪那美命との間に
生まれました。
その後、
草と野の神である
鹿屋野比売神(野椎神)との間に
四対八柱の神を生んでいます。


そのほか


・林業関係者が崇敬する山の神です。
山の神は麓に降りて豊作をもたらす神として、
農業関係者などからも崇拝を集めてきました。

・鉱山や鍛冶などの産業を司る神や、
酒造の神としても伝わっています。
さらに和多志大神(わたしのおおかみ)の
別名で海神として祀る神社もあります。

・山の神には、
農耕民の山の神(山野の神)と
狩猟民の山の神(火の神)といった
二系統があるといいます。


神徳 


農業守護
鉱業守護
航海守護


祀る神社


大山祇神社(愛媛県)
大山阿夫利神社(神奈川県)
富士山本宮浅間大社(静岡県)



大綿津見神といえば、
記紀に登場する神様ですね。

日本書紀では、
山彦の義父として彼を導いています。

どんな神様だったのだろうと
想像してみたのですが…

何故か、
ディズニーアニメの「アリエル」の
トリトン王が頭にチラついて
離れない。

うー。

大山津見神は、
記紀には余り活躍が記されていません。
瓊瓊杵命の義父として登場するのみ。

沢山の神々の父であるはずなのに…
残念です。

大化改新で
蘇我氏と共に失われた文献には
どのように書かれていたのでしょうか。

あー。
もったいない。

本当に争いは何も生まないし、
大切な遺産を失うだけ。

世の中から、
争いが無くなることを切に思います。

今日はこれにて。
明日も神様シリーズつづきます。

読んで頂き
ありがとうございました。







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