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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第47景 「王子不動之滝」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第47景 「王子不動之滝」



王子不動之滝は、正受院本堂の裏から坂道を下った石神井川に切り立った崖にありました。 本作品はそのを描いています。


正受院



正受院(しょうじゅいん)は、東京都北区滝野川二丁目にある浄土宗の寺院です。

水こや赤ちゃんを供養する納骨堂があることから、「赤ちゃん寺」とも呼ばれています。
 

王子不動の滝



不動の滝跡
正受院本堂裏所在
王子七滝の一つ、「不動の滝」は、泉流の滝とも称され、正受院本堂裏の峡から坂道を石神井川に下った所にありました。『江戸名所図会』は、この地の江戸時代後期の景観を次のように説明しています。
正受院の本堂の後、坂路を廻り下る事、数十歩にして飛泉あり、滔々として峭壁に趨(はし)る、此境は常に蒼樹蓊欝として白日をさゝえ、青苔露なめらかにして人跡稀なり
室町時代、大和国に学仙坊という不動尊の祈祷を修行する僧がいた。ある時、霊夢を見て、東国の滝野川の地を訪れ、庵を結んで正受院を草創した。この年の秋、石神井がわが増水したが、水の引いた川から不動の霊像をすくいあげた。学仙坊は、これを不動尊修法を感得した証と喜び、滝の傍らに安置した、と伝えられます。
江戸時代には、病気治癒祈願や涼をもとめる人で賑わいました。
令和二年三月 東京都北区教育委員会
 


描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。



石神井川を撮影してみました。

王子七滝は、音無川沿いにありましたが、昭和40年代に進められた護岸工事により、当時の面影はありません。



最後に

王子七滝は、音無川沿いにありましたが、昭和40年代に進められた護岸工事により、当時の面影はありません。

現在は、名主の滝だけが現存し、公園となっています。



 


参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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