先日の台風18号の影響でラビリンスの浅場のサンゴが白化しています。 深度ー3m-6m程度のサンゴは下からのうねりの影響からかサンゴの周辺に対して白化が進んでいました。 この部分に藻が生えているサンゴもあることから、単にカッチュウソウが抜け出しているだけではなく、サンゴ自体が死んでしまっているのだと思います。
上記の写真のような状態になっています。 これはリーフエッジの斜面になっている部分にあるサンゴに多く見られる現象です。
しかし、棚の上-2mのサンゴには白化は見られませんでした。
状況を整理すると・・・
・瀬底島の東側の水深3m-6mのサンゴに影響がでている。
・サンゴ群体の周辺部分が白化している。
・白化しているサンゴは下からの水流を受けやすい張り出したサンゴに多い
・棚上の下からの水流の影響を受けない密集したサンゴには白化は見られなかった
・サンゴの下を見ると根元の部分が沖側に向いたところのみ白化していた。(写真は撮影していません)
・今回の台風は南西、西、北西から15日~17日にかけて長く大きなうねりがあった。
・台風からの距離が比較的遠く、強風域に長く入っていた。
・水の流れはサンゴを折ってしまうほど強いものではなかった。
このようなことから推測すると
・下から上に大きな水の流れを長期間受けたサンゴが壊死してしまったのではないか?
・この水流には小さな砂や小石なども含まれていたと思われる。
今回の台風18号は強烈な影響が無かったものの、長く大きなうねりがあったことから下からの水流でサンゴ群体の周辺に影響を与えたものだと推測します。