CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)
「雨を見たかい?」
この歌は、アメリカが介入したベトナム戦争の頃に発売され、アメリカでは放送禁止になったんだ。
ツキのない男が、ボヤキながら、きらめくような「お天気雨の日」を夢見ているような歌詞。
それなのに、アメリカ政府はこの歌を放送禁止にしたんだ。
理由は、この歌がベトナム戦争で使われた、無差別大量殺戮兵器であるナパーム弾を連想させるため。
「ナパーム弾」は落下するときに、空気との摩擦で、雨粒のように青白く輝くということに由来している。
「水のようにきらめきながら降り注ぐ雨(the rain)」はそのスラング。
「ずっと、こんな調子さ。どうだい、『the rain:雨』を見たかい?
ピーカン照りに晴れた日に。
水のようにキラキラ降り注ぐ水のようにさ。
遅かれ早かれだって、まったく、こんなこと何時になったら終わるんだい。
この詩は当時のアメリカ人、兵士が持ち始めていたベトナム戦争に対する疑問の気持ちや罪の意識を代弁することになったんだ。
後に作詞作曲のジョン・フォガティーは、この意味を否定した。
単純にバンドの解散を予感して書いたものだと。
この時期のCCRの多くの楽曲はベトナム戦争を意識したものだったんだ。
時代も世相も変わったし、そうゆうことにしておこうかということなんじゃないかな。
真偽のほどはわからないけど、多くの人たちは、ベトナム戦争を歌ったものだと信じているんだ。