あの娘はやってくる
イエロー・マウンテンを下って
暗い平地を突っ切ってきた
ワイルドファイアーと名付けた仔馬に乗って
つむじ風を巻き起こしながら
とても冷たいネブラスカの夜だったよ
ああ 聞いたよ その冬にあの娘は死んだって
凍るような霜が降りた日のことだった
ワイルドファイアーとあの娘が呼んでた仔馬は
馬小屋を蹴破って出ていったんだ
吹雪のなかで姿が見えなくなった
彼女も仔馬の名前を叫んで飛び出した
ワイルドファイアーって
彼女も吹雪のなかに飛びだして
その仔馬の名前を叫び続けたのさ
月の出ない晩に僕は埋葬した
でも雪の降る季節がすぐにやってきた
窓辺にフクロウがいる
今夜でもう6日連続で鳴き声が聞こえるんだ
わかってる
あの娘は僕を迎えにきてくれる
そしたらワイルドファイアーの背に乗って
二人で駈けていこう
ワイルドファイアーの背に乗って
ワイルドファイアーの背に乗って
2人でどこまでも駈けて行こう
ワイルドファイアーの背に乗って
もうすぐ一緒に旅立つんだ
畑仕事にサヨナラを告げて
この厳しい時代のことなんか
何もかも忘れてしまうんだ
ワイルドファイアーの背に乗って
どこまでも駈け続けよう...