茨木基敬氏について。
真理を語る上で最も重要なことは、
『誰が語ったか』
ではなく、
『何を語ったか』
である。
相対性理論はアインシュタインが提唱したのであるが、
彼が語ったから重要な概念として扱われたのではなく、
その概念が真理を照らすものだったから彼は人類にとって重要な存在となったのだ。
おやさまの精神世界を受け継いだ人のひとりであった茨木基敬氏。
彼がその口を通して語ったことはおやさまと同質のものです。
組織としての天理教はそれを受け入れられなかったんですね。
というか、そもそも天理教という名称は組織をあらわすものです。
おやさまが最も否定した権威主義。
それを最も大事に抱えているのが天理教という組織です。
なぜ権威主義を大事に抱えなければならないかというと、霊的世界につながる人物が中心にいないからです。
残念というか、悲しいというか…言葉が見つかりません。
人間世界の権威主義に真っ向から立ち向かったのがおやさまというおひと。
おやさまは神の権威を説いた。
それは全創造世界の真理につながるものです。
この真理を人々に理解させる、というのがおやさまの究極の目的。
それが人だすけ。
それが人類の救済。
病気を助けたり、人生の相談に乗ったりするのは手段に過ぎない。
これらは人だすけの本質ではない。
それを茨木基敬氏は伝えています。
天理教を追われた彼は、霊的喜びの中に生きたか失意の内に亡くなったかわかりません。
精神世界や形而上的な分野というものは多数決では測れません。
人が多く集まったから正しい、
人が集まらないから正しくない、
ということにはならないのです。
氏の語ったことに、おやさまの教えの原理から逸脱することは含まれていません。