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人工授精と体外受精 「授」と「受」

2020-12-18 16:11:25 | 少子化
「受精」と「授精」で漢字を使い分けていることにしばらく気が付かなかった。
漢字の一文字が持つ意味の違いは大きいなと、これを見ると感じます。

今年の1月初旬に見た日経のニュースで「15人に1人が人工授精児」ってあった。ついこの前まで25人に1人だったけどすごい勢いで増えている。
日本ではだいたい年間50万回のトライがあり実際生まれてこれるのは10%ほど。この10%という貴重な命が今やクラスに2~3人いるというのだから技術の進化はすごい!
医師国家試験の問題も、患者設定が妊婦さんの場合昔は20代の設定が多かったけど今は実際のデータを反映し30代が多くなった。そして、時代の変化を反映して「10歳の女児が母親とともに受診」から「父親とともに受診」に変わった。個人的には「両親とともに受診」が増える国であってほしいと思う。

40代の妊婦さんも珍しくなくなった近年。不妊治療は辛い治療だしお金もかかるし周囲にも言いにくくて精神的に苦しいことも多いと思うけど、今や産婦人科には不妊治療をしている男女が溢れている時代。子供が欲しいなら早めに不妊治療を始めるのが大事。早ければ早いほど妊娠率は上がるからです。
少子化の時代、産みたいと思う人たちがいることがまず大事。そう思う人がいなければ少子化は加速するばかりなのだから。医療費がどうのこうのいう意見もあるけど、日本全体をまず見て欲しい。少子化が進めは将来苦しむのは誰か。
子どもが欲しいと思う人たちの気持ちを大切に、周囲の理解も進む世の中に早く変わって欲しいですね。

ところで、パリの空港コードがなぜ「CDG」なのか?と思ったことがある人も多いはず。成田ならNRT、羽田ならHNDでそのままなのでわかりやすい。「CDG」にはパリのパの字もリの字も入っていない。
実は「CDG」は人の名前。シャルル・ド・ゴール弟18代フランス大統領。
なぜ今その話かというと、フランスを少子化から救うのに尽力された人物だからです。
フランスでは同じ所得であれば家族が多いほど課税が少なくなるシステムをとっており子供が多いほど得するのです。もちろん子が多いければかかるお金も増えるけどそれに対しても子が増えるごとに支援額を増やしている。
フランスは「内縁」が多いことも有名。今やフランスの子供の60%近くは両親が結婚していない「内縁」だとか。だから結婚しなくても子供を産める環境があって日本より産みやすいのかもしれない。未婚率が人口の1/3となった日本でも柔軟に対応していかなければいけないだろうなと思います。

◆写真は2012年に行ったパリのノートルダム寺院。並んでいる人が多すぎて中に入るのをあきらめた。パリならまた来る機会があるかなぁなんて思っていたけどもう10年間経った。いつかまた行きたいな...。ところで、パリに着いた日、空港から電車で北駅に行き、そこでエスカレーターから転げ落ち左すねがぱっくり開いて4針縫いました。当時はフランス語わからないしどうしよ~って思っていたらベトナム帰りの親切な建築家さんが英語を話せてその人が病院まで付いてきてくれました。よく分からないワクチンを打たれ、ガムを噛みながらウインクしてくるお医者さんが縫ってくれました。(帰ってから調べたら破傷風のワクチンだった。) 当時の傷はまだ消えないしお酒飲むと若干傷口がかゆいけど、まぁ良い思い出。(良くはないか)。
皆さんもエスカレーターにはお気をつけて!
切れ味がすごいです。


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