抗菌薬耐性(AMR:Antimicrobial resistance)がサイレント・パンデミックとして話題になっています。内科学会で教育講演がありました。
ヒトへの抗菌薬投与量は減っているようですが、畜産・水産・農業など他が減っていないので、日本全体として抗菌薬投与量は減ってないようです。特に畜産で抗菌薬が使われています。
耐性菌を持った動物から環境を通じて人間に感染することがあるため、最近では人間だけではなく動物も環境も共に健康であることが大切という「ワンヘルス」の考えが、AMR対策として重要視されています。
一方、抗菌薬を開発する製薬会社は減っています。理由は儲からないから。抗がん剤や抗リウマチ薬の方がずーーーっと儲かるのです。抗がん剤や抗リウマチ薬で免疫が低下し感染症にかかりやすくなるのだから、それらの薬を開発している製薬会社は感染症の研究を続けるのが道理だと思うのですが、やっぱり世の中金ですかね。