最近は馴染の山を練り歩いておりました。知らない山を登るより登頂の数を増やすより、愛着ある山を満喫するほうが僕には向いているようだ。
とか思いつつ七種山に到着。前回は小滝林道駐車場からの直登。山頂は見付けられず下山道を見失い、道なき道を駆け下りた。今回は奥山、七種槍を経由して七種山を目指す。禰豆子に水4㍑と昼御飯、行動食、熱中症対策も万全に整え14ヶ月振りの七種山。八月十日。
福崎町は37℃になる予定。体温なら平熱、風呂なら微温湯。問題ない。鴨も泳いでるし。
急登と岩場と少しの羊歯道。数㍍毎に張り巡らされた蜘蛛の糸に苦戦する。身を屈め、反らせ、蜘蛛の巣破壊は極力避けてみる。蜘蛛の糸は0.5mm程度あれば人間も吊れるそうだ。1本7.5μmとして約700本。要は3m50cmの蜘蛛から見れば人間は獲物の範疇。そういうことだ。
余計な体力を消耗した気がする。休憩場所は休憩する為にあるんだ。有り難く利用させて頂く。
あれが奥山なのか七種槍なのか、もしかしたら今日は行かない山なのか判別は出来ない。職場の人と職場以外で出逢うこともあるが、僕から話しかけることはない。正直人間の区別は苦手で見ただけでは知り合いだと確信が持てない。山なら尚更。
岩場は安心する。壁蝨や蛭を恐れず腰掛けられる場所。居るか居ないか知らないけど、居ないと信じてる。幸い壁蝨や蛭や熊とはまだ遭遇していない。気付いてないだけかな。
昨年は小型扇風機を携帯していたけど、今年は扇子だけで乗り切る。畳めば蜘蛛の巣も払えるし、熊の爪にも対抗可能である。何より優雅だ。
昨年は小型扇風機を携帯していたけど、今年は扇子だけで乗り切る。畳めば蜘蛛の巣も払えるし、熊の爪にも対抗可能である。何より優雅だ。
奥山七種槍の名所。滑落すれば大怪我、ですが足場は良いし険しい道でもない。自然の造形美と開放的空間を堪能出来る。
遠くから獣の鳴き声が聞こえるくらいで人の気配が微塵もない。暑さのせいか盆休みだからか、本日貸し切り状態。
七種槍立札に七種槍の看板が括り付けられている。よく見る団体名。色んな山に自作看板残しているようだ。許可を得てるのかどうかは知らないけど、七種槍の山頂標識に七種槍と書いた自作看板は必要なんだろうか。
ゴミ袋が三割詰まりましたので下山する。や、見栄張りました。左足が痺れてきたので渋々下山。小滝林道へ向かう。前回は小滝林道から七種山を目指し挫折、今回は七種槍で挫折し、小滝林道へ。今年も七種山周回ならず。
熱中症警戒の誰もいない暑い夏の日。猛暑に負けたのだ。涼しければ行けてたはずだと自分に言い聞かせ左足引き摺るように舗装道路を歩く。
九月八日。こんな言葉をどこかで聞いた。眠れない夜があるのだから起きられない朝も許してほしい、と。眠れませんでしたので日の出でも拝もうかと善防山へ行きました。山頂手前で既に陽は高く、心拍数も血圧も急上昇。池に映る太陽を撮影した。じゃりン子チエで言えば「バケツのおひさんつかまえた」の状態。気分が乗らずここで下山。帰宅後不貞寝した。
保険の期限は切れ、備蓄の行動食は底をつき、時間的にも余裕がない。そんな時には人も獣も危険も少ない藤の木山へ。
時計回りに周回する。歩き始めて数分、倒木か道を塞ぐ。絶好調時なら人差し指で払い除けることも可能だが、自然の中の自然な倒木は自然の姿であるべきだと匍匐前進で通り過ぎる。半匍匐かな、三割匍匐、いや、屈めば普通に通れたけども。
今日もパンダは居ない。勿論目撃情報やパンダが居るなんて噂もないのだけれど、嘘も百回言えば真実になると独逸の人が言うんだ。そのうちパンダ出てくるよ。
会社では昼御飯自炊してるんですけどね、拉麺、蕎麦、素麺。茹でるだけを自炊と呼べるかどうか分からないけど、兎に角毎日毎日煮込んでる。葱の水耕栽培もしてた、会社で。そんな僕でも山では自炊はしない。面倒臭い。準備するのも、片付けるのも面倒臭い。だから今日もあんぱん。
食費の目安は月収の二割だそうだ。僕が山歩きに選ぶ山は移動時間が山行時間の二割以内になるのが目安。三時間なら30分強。山歩きの為に電車や車で数時間費やすほどの情熱がない。まだ、ない。
久々の黒木山。山登るの初めてだけど、良い山ないかと聞かれたらまずここをお薦めする。危険箇所はなく登山道は分かりやすく歩きやすい。低山だけど見晴らしは良く、程良く汗も滲むくらい。夏は子供とバイクと虫の声で煩いと感じる人もいるだろうけど、賑やかで寂しくないとも言える。連れてけよと頼まれたら断るけど。それが独り山歩きの矜持。
大亀岩には行かず渓流広場へ下山。木のベッドが並んでいる。手前に横臥療法について説明した看板がありましたが、よく分からないのでとりあえず寝転んでみる。目を閉じると眠りそうな心地良さ。これ、あかんやつやん。寝過ごして駐車場閉鎖されるやん。時間に余裕がある時に再び試してみることにする。
川がありベッドがありウッドチップの道がある。この霜柱を踏むような感触が癖になる。脚への負担が少なく競争馬の調教にも使われている、らしいね。
展望台までは舗装された道を歩く。緩やかな坂で距離も短いけれど舗装道路苦手な僕の蹄が悲鳴をあげている。約三ヶ月分の山行記録をまとめてみた。