ひとり山歩記

現実逃避の為に映画観て、ポテチ食べながら映画観て、甘めの珈琲と炭酸飲料飲みながら映画観て、これではいかんと山歩き。

数曽寺山塊、大坂山。

2024-01-18 12:18:39 | 山歩き
1月18日。そろそろ五時間程度の山歩きにも挑戦しようかと早起きしてみた。候補地は丹波の妙見山か向山連山か大坂山。車に乗り込み加東市を目指す。天候、気温、道路状況、時間帯、あとは気分で即断即決。


昨年夏に登山口に辿り着けずに下山した大坂山。登る前から下山と言うのもおかしなものだが、ドルがなくてもドル売り円買いが出来るようなもの。分かる人には分かる。

舗装道路ッス。蹄が悲鳴あげてるッス。

今回は難なく登山口を見つける事が出来た。住宅の鉄柵伝いに登る。物凄く気を遣う。なんだか申し訳ない気持ちが溢れてくる。岩場を登りきり半袖になる。もしかしたら年中夏服でいけるんじゃないか。


ほぼ岩登り。笠形山で痛めた足はまだ完治しておらず、爪先と足首に少しばかり痛みがある。不思議なことに膝に問題なし。当分下山時に走るのは自粛する。多分、走るんだろうけど。

今日は気温9℃で荷物も少量だが汗をかいて息を切らして歩いてる。前回夏に大坂山歩きを断念したのは敗北ではなく勇退であると言える。乾涸びて山の肥やしになるのは御免被りたいのだ。


正面にあるのが多分、大坂山。ここから数曽寺峠分岐の標高181mまで急下り、大坂山449mまで急登が続くようだ。体力的精神的に過酷な修業。数曽寺池へ向かい駐車場に戻るのも吝かではないが、前回登山口に辿り着けずに断念し、今回大坂山の登山口に辿り着いて断念するのは念願の福袋を購入したけど商品置き忘れて帰宅するようなもんだ。異論は認めない。因みにこの辺りは数曽寺山塊と呼ばれているそうだ。数曽寺山塊の大坂山。


岩場と羊歯道が続く。足首が埋まる場所もあれば腰にまで届く羊歯もある。とは言え僕の腰の高さなんて誰も知らないだろうから参考にはならない。余談だが、腰は低めに頭は高くと言うのが僕の人に対する基本姿勢。

大自然の驚異であり脅威でもある。白髪岳を連想した。そこまで険しくはないが雰囲気は似てる。右斜に傾いた岩に腰掛けて風景でも眺めていたいが残念なことに木々に囲まれた登山道。日曜日なのに誰もいない。


はしご岩。僕の知識の中にある梯子とは若干違うが、高い所へ登る道具と言う意味ではこれも梯子と理解出来る。登らないけども。

悲願の大坂山登頂。見晴らしが良い反面風通しも良く汗ばんだ夏服では心做しか寒い。大坂山の看板が三枚もある。噂では自作看板を勝手に設置する登山者がいたり、それを撤去する登山者もいるそうだ。ここの看板がそれなのかは知らないけど。


気付けば走り出してた。どうやら僕は二時間程度歩いてから調子が出てくるようだ。遅咲きの花。咲くかどうかは未知数だけど、やれば出来る子、やらない子。


紅白の鉄塔。高さ60mを超えると飛行機がぶつからないよう紅白に塗装されるそうだ。これがそれなのかは知らないけど(二回目)。


休憩するには最適な岩。心に余裕があれば世知辛い日常を忘れ呆然と過ごすのだけど、寒い。服は禰豆子ん中に数着詰め込んである。取り出して着込めばいいのだけど敗北感を味わう予感がするのだ。要は面倒臭いんだと思う。


意外と呆気なく麓まで下りてきた。小洒落た落ち葉の道を十数分歩き数曽寺池の舗装道路に出る。五時間前後の山歩きを試みたのですが、四時間にも満たない。飲料水200ml、行動食15g程を消費、休憩八分。心にゆとりがない。


大坂山だけの予定でしたが数曽寺山塊踏破で御満悦。千円寄付させて頂く。来週土曜日曜は雨の予報。





藤ノ木山二回分。

2024-01-07 17:51:48 | 山歩き
今日は良き雲海に巡り合える。そう思いながら二度寝。霧も晴れかけた頃、正気に戻り山歩きの準備を始めた。善防山手前の交差点で登山武装した20人前後の団体さんが信号待ち。善防公民館の駐車場は既に満車。今日の善防山登山道は参勤交代状態になると予想して素通り。静寂を求めて藤ノ木山へ向かう。


山茶花なのか椿なのか分からない。公園で中学生と高校生が喧嘩しているとしよう。あの中学生は田中さんちの子供か鈴木さんちの子供かなんてのはどうでもいい話。おいおい君達喧嘩なんてやめなさいなと仲裁してみたらどちらも知らない人でした、と。そういうことだ。山茶花なのか椿なのかは重要ではない。咲いている事実を受け止め、写真を撮る。それだけだ。

歩き慣れ、見慣れてきた道ですが、同じではないんですよね。季節が違い気温が違い歩く日の心境も違う。同じ山ではあるが同じ山ではない。ヘラクレイトスの川と同じ。いや、ここは東の山だけど。説明は割愛する。面倒臭いからだ。


靴の中に異物を感じた。棘なのか石なのか爪なのか兎に角、尖り野郎が足裏に刺さる。下山しようかと悩んでみる。靴を脱いで確認する選択肢はない。面倒臭いからだ。


藤ノ木山までの急登が始まる。落ち葉が絨毯のように足にかかる負荷を和らげてくれるが、足裏に刺さる異物の刺激を緩和してくれることはない。ここで靴を脱ぎ捨て異物除去作業することは敗北を意味する。面倒臭いからだ。


ここが人生の分岐点。靴底に鎮座する異物の除去作業を完了した。これは敗北ではない。藤ノ木山へ挑むにも下山するにも足裏の異物は快適な山歩きを阻害する。夜中誰もいないはずの廊下で物音がする。虫か獣か幽霊かと正体を確かめなければ安心して眠れない。そんな感じで靴底確かめた。棘でした。だから敗北ではない。そもそも靴の中に異物があるのを確かめることに勝利も敗北もあるものか、と。自分で決めておきながら最終的には白紙に戻す。面倒臭いだろ。


このブログは備忘録的日記であり山歩き成長記録であり自分の考えを客観的に観察する為のものであり語彙や表現力を増す為のものであり、だから山の情報は殆ど書かない悪しからず。


先日購入した軽量ザック。水と食料と着替え詰めてもまだ余る。僕が歩く山の殆どはこれで行けるかな。四時間以上歩ける自信はまだないけど。

ここまでが12月10日の山行記録。2024年1月6日再び藤ノ木山。

咲き乱れる山茶花の花。椿と山茶花の違いは把握した。愚生とて同じ山を歩き続けていれば少しは成長するもんだ。藤ノ木山に咲くのは山茶花だと。他の山で似たような花を見つけても分からん。

笠形山以来巨木が気になる。このパンダが張り付いていても不思議ではない巨木。実際パンダが居たら不思議だが、枝に張り付いてある姿は不思議ではない。二律背反か、違うのか。


小動物のうんちを発見。鹿か猪か犬か、小動物ではないけど熊と比べれば小動物。因みにパンダのうんちは緑色。

いつもの藤ノ木山。安定の安心感。誰もいない静寂。今日も善防公民館満車でしたので藤ノ木山に来ましたが、概ね満足です。正直物足りなさはありますが、概ね満足です。二回繰り返しましたが、概ね満足です。


枯れ木に咲く白い花、のようなゴミ。登山道から離れた場所にも咲いてるゴミ。今日の戦利品はこのふたつ。


これから暫く山を歩いた日は500円を能登半島地震義援金に寄付してみます。とりあえず笠形山と藤ノ木山二回分、少ないですが小市民の僕は地道に支援することにする。



キボウのカケハシ
能登半島地震災害義援金
https://kakehashi.kddi.com/




笠形山。

2024-01-07 16:00:00 | 山歩き
頭痛がするとか腹痛の気配があるとか準備不足や眠い寒い歩く気分ではない時は山歩きを断念する。そうした不安要素を極力取り除かないと僕は純粋に山を楽しめない。山で怪我はしたくない、山歩きなんかに命懸けられるかよと、ある意味山を舐めてると言えるかも知れない。


年末の人が少ないと思われる時に笠形山に来てみた。これで多可三山は登頂完了、の予定。しかし舗装道路が長い。このまま山頂までこの状態が続くなら蹄が割れてしまう。因みに今日は12月30日。


暑さや急登や羊歯道には慣れてきたのだけど舗装道路は慣れない。途中で犬連れの登山者と遭遇した。歩くたびに爪が削れるような音がする。肉球は大丈夫なのか。


休憩場所が多い。上着を脱ぎ捨て防寒手袋を放り投げ、禰豆子を床に下ろし上着を拾い手袋を回収し、小さく畳んで禰豆子に詰め込む。冬装備買い揃えたけど結局今日も夏服。


熊が乗ろうと折れそうにない太い枝。子供の頃の僕なら小躍りして登る。そして苔で滑り、しがみついてやがて落ちる。僕がパンダなら躊躇いなく枝の尖端目指してる。


40分歩いて登山道の雰囲気。そこから10分で笠形神社。駐車場が標高261m笠形神社が639m笠の丸が883m。間もなく山頂ではないか。笠形神社の御神木が姫路城の柱に使われているそうだ。テセウスの船を思い出した。思い出しただけなので説明は割愛する。


大きな岩に赤い褌。赤色はアドレナリンを分泌したり気分を高揚させる心理効果があるそうだ。血圧や脈拍を上昇させる。僕が闘牛なら迷いなく岩に頭突きしてる(二回目)。


笠形山名物無言坂。笠の丸かな。そもそも独り歩きだから無言なのだけど、妖言戯言独り言は稀に出る。


笠形神社を通り過ぎ笠の丸に着き笠形山を目指す。笠形山は笠形山、杉の丸、笠の丸の総称だそうだ。雪彦山のようなものか。労働法や風邪もそんな感じ。思い付きですので説明は割愛する(二回目)。

倒木から石が生えることもある。飛び越えることも可能だが先人達の軌跡を崩す恐れがあるので迂回する。

水分と豆を捕食して数十秒の休憩。仙人滝経由で下山する。ほうらい岩と仙人滝、ここから本気出す。


お洒落な門と至る所にある休憩場所。笠形山は登山者に優しい。勿論休憩した。


ほうらい岩の看板を辿り、それらしき岩を発見。数枚写真を撮り岩に乗る。なにか違う気がする。

見覚えのある岩。これがほうらい岩なのか。とりあえず数枚写真を撮り岩に乗る。なにか違う気がする(ニ回目)。そこに居合わせた小洒落た登山おじさんに聞いてみるとほうらい岩はまだ下のほうだと言う。あるようでない道を下る。


三度目のほうらい岩。数枚写真を撮り岩に乗る。


なかなかの絶景。苦労して辿り着いた甲斐がある。僕が鸚哥なら即断即決でここから飛び立つ(三回目)。


笠の丸からほうらい岩を経由して仙人滝まで下りてきたのだけど、逆に登りは過酷な修業となりそう。華奢な僕では千鳥足で山頂着くのに日が暮れる。そんな急登が続いてる。多可三山の妙見山に似ている気もするけど、あちらは愛想のない頑固店主の絶品拉麺のような雰囲気。多可三山それぞれ違う味を醸している。で、仙人滝。凍結してる写真を見たことがある。見たいのだけど、二度寝するし寒いしので精進する。


暫く舗装道路が続く。少し小走りで走り出すと止まれない速さに到達。仕方ないので力尽きるまで走り続けることにした。右膝を負傷したようだ。左足首を痛めたようだ。肩が壊れたようだ。ついでに右手首が痛い。ならばなぜ走るのか、そこに坂があるからDA。


相変わらず四時間以内の山歩き。丹波の妙見山や大坂山にも行きたいのだけど、しんどいやん。