『ありがち日記』

惣領冬実『マリー・アントワネット』

モーニングに掲載されたことを知って、単行本が出るのを待っていました!!
もー、表紙から何から美しい~~~

マリー・アントワネットと言えば、フランス革命と結び付けて悪女と思われがちだけど、
やっぱりそれだけじゃないと信じているような人間なので、これ読みながら泣きそうでしたよ…。
悲劇が来るのがわかっているからこそ、一つ一つのコマやシーンが胸に深く沁みるのです。
ストーリーは、プチ・トリアノン時代から始まるけれど、
オーギュスト(ルイ16世)の元にアントワネットが嫁ぎ、心を少しずつ通わせていくところがメイン。
14歳と15歳のまだ大人になりきれていない頃の二人がとても等身大で、
様々な儀礼や周りの期待などの重圧に対する悩みや不安、複雑な想いが痛いほどに伝わってきます。
二人は互いを一番理解できる立場にあり、絆を生むきっかけにもなっていて…

こんなに幸せそうな二人に訪れる未来を想像するとマジで辛すぎる…

ってなります。

なんつーてもオーギュストがですね、私の中のイメージは教科書に出てくる肖像画や、
それをもとに描いたベルばらのルイ16世のイメージだったので、
そのあまりの違いに衝撃です!
めっちゃイケメンさんです!
惣領冬実さんテイストのルイ16世、とってもイケメンです!!←しつこいw

どうやら実際は背の高い方だったということらしいので、なるほど…と思います。
漫画の最初のほうで背が高いという描写もありましたからね。 

これだけではなく、私が歴史上の真実だと思い込んでいたようなことが、
この漫画を読むことで、ああ本当のところはわからないし想像するしかない部分も多いんだよな…
と思い知らされること間違いなしです。
それはやはり作家さんの力に因るところが大きいんだと思います。
さすがだな~って。

ヴェルサイユ宮殿が監修に関わっているだけあって、
衣装や調度品に至るまで、非常に細かく美しい描写が絵画のようです。繊細です。
一ページごとがとにかく美しいんですよね。

フランス熱がまた高まってきてしまった。
イノサンもちょうどこの時期を描いているし。
これで、マリー・アントワネット展が楽しみになってきました。
10月末から森アーツセンターギャラリーで開催とのこと。
ちょうど12月の上京に合わせて、予定に入れておりますよ

漫画の続きは出ないのかしら~?って思っちゃうけど、
もう幸せなところしか見たくないからこれでいいのかもしれない、って言い聞かせて我慢です 


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