9人の作家による、9編の短編集。
「少女」をテーマにしたアンソロジーだそうです。
以下、収録作品です。
てっぺん信号(三浦しをん)/空は今日もスカイ(荻原浩)/やさしい風の道(道尾秀介)/モーガン(中島京子)/宗像くんと万年筆事件(中田永一)/haircut17(加藤千恵)/薄荷(橋本紡)/きよしこの夜(島本理生)/イエスタデイズ(村山由佳)
三浦しをんさんと道尾さんの短編が入っているというのが購入の大きな理由ですが、
初めて読む作家さんもいらっしゃるので、新たな出会いを求めたというところですかね。
感想の順番がおかしいですけど、村山さんのイエスタデイズは最後で良かったなと思います。
安定して胸キュンなストーリーとまとめ方で、さすがですね~という感じ。
中田永一さんの「宗像くんと万年筆事件」がミステリ色もあり、
この並びの中では少し異質でありながら、個人的に楽しめるものでした。
あの二人が将来どうなったんだろう、再会できたらいいなぁなんて思いますね。
どれも多感な少女時代の、モヤモヤや胸がキュッとするようなドキドキ、
何か知らないけど泣きたくなるような切なさなんかもあって、
こんなに苦しい時代が私にもあっただろうか…あったな……
なんて思い出したりもしました(笑)
もう二度と戻れないし、戻りたくもないし、でも懐かしい。
それぞれの少女たちの成長も見逃してほしくないところですかね。
三浦しをんさんは、なんだかんだで登場人物はぶっ飛んでましたが、
わかるー!っていう共感も多かった気がします。やっぱり好きですね。
境遇はまったく違うけど似たような気持ちを経験したことがあるというか。
道尾さんの作品は「鏡の花」収録作品。こちら未読なので近く買ってこなくては。
不思議なお話だったけど、道尾さんらしさがあって静かに感動しました。
一人ひとりがそれぞれの少女時代を生きてきたように、
ここに収められた少女、少年たちのストーリーも様々なのです。
自分が知らないだけで。
この短編○○シリーズ(?)は他にも出ているので、機会があれば読んでみたいものです。
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