『ありがち日記』

斎藤千輪『トラットリア代官山』

 
ストーリー:
華やかさと古き良き時代の面影が混在する代官山。その路地裏に佇む「トラットリア代官山」には、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。迎えるのは、亡き父から受け継いだ店を気丈に守り続ける男装の女支配人・大須薫と、彼女を支える天涯孤独の年下敏腕シェフ・安東怜。二人が京野菜の創作イタリアンと機転の利いたおもてなしで、ゲストを悩ます問題を解決に導いていく──。ハイソな街の陰にある人間同士の絆を、極上の料理と共に描く優しいグルメ小説。 

トラットリア代官山の女支配人薫と、彼女を支えるシェフの怜。2人のお店にやってくる様々なお客さんの悩みを解決するのですが、どのストーリーも最後は温かい気持ちになります。

主な舞台となるのがレストランだけあってお料理とワインの描写が多いのですが、それがどれも素晴らしく美味しそう!今すぐどっかに食べに行きたい!読む時間帯によっては、飯テロ小説とも言えますね😅

ネイリストの子のお話では、その子が岩手県出身という設定で、「卵麺」が出てきます。岩手のグルメではありますが、確か奥州市江刺の名物だった気がするので、盛岡に住んでいる私には馴染みのないものだったりします…食べた記憶もないしなぁ~🤔でもまさか小説に出てくるとは思ってもいなかったので、少し嬉しいサプライズでした✨

薫と怜の関係が気になります。薫には忘れられない元?恋人の存在があるし、怜は天涯孤独の少々複雑な生い立ちがあるようで…もし続きがあれば、2人には幸せになってほしいなぁと思います。

読みやすくてちょっとした休憩時間やカフェタイムにぴったりな本です。

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