涙の数だけケーキを食べよう。
ケーキを愛する女子高生・未羽は、世界一のパティシエである青山から店のケーキバイキングに招待された。夢の時間が始まったそのとき、外国人の美女が乱入。彼女は青山とただならぬ因縁があるらしく――!? 未羽の新しい友達、颯人のリベンジをかけたコンクール、そして青山の秘められた過去が明らかに。恋も悩みも、お菓子の知識で鮮やか解決。未羽と颯人の青春スペシャリテ2弾。
(新潮文庫nexの特集ページ:https://www.shinchobunko-nex.jp/special/180050.html)
はい、前回に続き、ケーキ王子シリーズです。
あまりにもサクサクと読めてしまうので、数日で読めてしまいました。文字が少なく、どっちかっていうと会話で進んでいくので読みやすいですしね。
第2弾の盛り上がりポイントとしては、颯人の師匠である青山大の過去が明らかになるところでしょう。これまでも、青山さんは時折過去に何かありそうな雰囲気を醸し出してはいました。謎のフランス人美女が突如現れたことにより、未羽や颯人をも巻き込みながら、過去のある悲しい出来事が語られることとなります…
青山さんは物腰の柔らかな大人の男性なんですよ、イケメンの(たぶん)。昔は尖がっていたらしいですが。その青山さんが流す涙…切ないわぁ。まるで映画のワンシーンのような美しい光景が浮かびましたよ。
今回の名推理は、突然出てくる暗号の部分。颯人があまりにも早く暗号を解けちゃうので驚きなんですけど。何で彼はそんなに暗号とか詳しいわけ?パティシエの修行には関係なくない?って思わなくもないけど、まあいっか。イケメンだから(笑)
他の見どころとしては、未羽ちゃんに新しいお友達ができたこと、颯人がコンクールに再挑戦することですかね。だんだんと、2人の関係も自然になってきている気がします。会話のテンポとかもだんだん気を許してきた雰囲気になって。ふふふ、いい感じ。
お次は3冊目。また近々感想をUPしたいと思います。