『ありがち日記』

「南極料理人」

はっきり言って、お・ス・ス・メ!!
なぜこんなにも長い間見ずにいたんだろうってくらいに。

南極観測隊に参加した8人の男性たちの日常が、淡々と描かれています。
淡々と、っていうと、眠くなりそうだなぁって思うのは私だけではないはずで、
実際そう思っていたからこそ今まで見なかったというのが、理由の一つでもあったりします。

いやー、役者の方々が自然で面白い。
切なくなる場面もあるけれども、随所に小ネタが仕込まれていて(アドリブもあるだろうけど)、
それがすごーくツボなのね。一人で声出して笑ったさ。
堺雅人も好きだけど、個人的には生瀬さんと豊原功補が好きだなぁ、やっぱ。
なぜか豊原さん演じるドクターがね、だんだん髪が伸びていく感じだけで笑えた。
あ、ネタバレになっちゃうけど、ドクターがぼそっと、
「日本に帰ったら、トライアスロンやろうと思うんだ・・・」みたいなことを言うんですけど、
本当にトライアスロンやってんのね!(笑)
それらの笑いは無理に作られたものじゃないというところが良かった。自然なの。

それと料理は、はずせないポイント。
全部美味しそう。
真っ白い世界で、娯楽も何もないような場所で、
唯一色彩豊かで、見た目も美しくて、美味しくて・・・。癒しだわ。
女子だったら、わーわー言いながら食べるんだろうけど、男たちばかりで黙々食べる・・・
それすらも何か新鮮で面白い。
エビフライについてのエピソード、ラーメンのエピソード、笑えます。

富士基地って、ペンギンもアザラシも、そういった「可愛い動物たち」が全然いないということも
この映画を見て始めて知った。
出てきた子どもじゃないけど、南極と言えばペンギン!アザラシ!っていうのは
ちょっと違うんだなぁ~って。
意外とシビアな現実も、重々しくなく描かれているので、見やすいでしょうかね。

面白かった!


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