気付いていないことに気付かされるような一冊。
ストーリー
出奔した妹の子ども・朔と暮らすことになった椿。決して《育てやすく》はない朔を、いつしか他の子どもと比べていることに気づき――。
最後まで読むとタイトルの「わたしの良い子」に込められた意味がわかって、なるほどーってなる。あったかいお話だ。
自分がその境遇にいるわけではないのに、なぜか刺さる…
寺地さんの本を読んでいると、そういうことがよくある。
この物語でも考えさせられたり気付かされることがいっぱいあって、何だ、そういうことかぁ…そう考えられれば気が楽になるかも…と、生きていると少なからずぶち当たる「何か」のその先がちょっと明るく見えてくるような気がする。無意識のうちに目を背けちゃっていただけで、実は心の奥の奥でずーっと引っかかっていたことなんかも。
他人から見たらおかしいと思えることや、大した問題じゃないことだったとしても、それでも自分は悩んで悩んで、間違っているんじゃないか?と不安になりながらも頑張っている。
でも一人で頑張り続けるのは大変なこと。一緒に悩んでくれたり話を聞いてくれたり叱ってくれたりする誰かの存在もとってもありがたい。私も誰かのそういう存在でいられるだろうか?
読書って日常で忘れかけそうな大事なことを思い出させてくれたり気付かせてくれるわよね。また目の前のことでいっぱいいっぱいになりかけてたか…
ところで。
本の厚みに躊躇してしばらくほっといた『赤と白とロイヤルブルー』を、やっとこさ読み始めている。だって、アマプラで8月に映画が配信になるっていうからさー。なんか、、、いいね💞
何とか配信前に読み終わりたい…。