世の中、あらゆる情報がデジタル化されている。
私が最初にデジタル方式をマイ・ルームに導入したのが1982年のCD登場の時。
しかし、片時も休むことなく、レコード盤も買い続けてきた。
理由は明確ではない。
CDには何か足りないとの直感に突き動かされた反射行動に過ぎない。
そして、学べば学ぶほど、デジタルでこの世界を正確に表現することは不可能で、アナログ方式にこそありのままの表現を完遂する可能性があるのだと信じるようになった。
デジタルとは、とどのつまり1と0の2進法に情報を簡略化する方式である。
ところが、世界は1と0が重ね合わせで、同じ確率で表出する量子力学の法則によって成立している。
つまり、1と0の簡略化された情報よりもアナログ方式の方が世界のありのままの姿に近いのではないかと…
アナログ人間!とは古い思考形態を揶揄する言葉として認識されてきたが、アナログ人間こそ真実を知る最新のトレンド…、そうなる日も近い気がしている。