僕は、音ではなく音楽を心地良く聴くことこそ大切だと感じている。
好きなアーティストの好きな作品なら、オーディオ機器などなんでも良いのだ。
これが究極の結論としつつ、やっぱりそれなりに良い音では聴きたくて、オーディオ沼にハマっていきました。
でも、こうなっちゃいけないって好例となるブログ記事に出会った。
まぁ、人それぞれだから、こういう聴き方の人がいても良いと思うのだけれど、なんか大上段に構えて、我こそは正しい論説だ!何人もの意見を反映してるし!って態度が気に入らない。笑
そもそも、最初にあなたと聴衆の聴力検定結果を記載しておけよと…
10khz程度までしか聴こえない耳と、20khzまで聴こえる耳とでは、明らかに能力が異なる。
自分の能力は明示すべきだ。
ちなみに、私は18khzまでで、同年齢の友人は12khzまで。この12khz、私にはキンキン響く大音量ノイズなのだが、同条件下で友人には微かに聴こえる程度らしい。
つまり、聴力によって聴こえ方がぜんぜん違うってのは大前提として記載してから論じるべきだ。
さらに、70年代のロックばかり聴くってのもいただけない。
いや、いいんですよ。個人の趣味だから…
でも、新しいイマの音楽にこそ今を生きる人間の感性とサウンドのトレンドが閉じ込められているわけで、新しいサウンドを聴かなくなった人間にオーディオ語って欲しくないんですよね。
出てくるサウンドで「良い!」ってなるのは、間違いなく懐古趣味バイアスかかってしまうわけですから。
さらに、オーディオを価格で論じ始めたら末期症状!ってか、もはや死体です。
ハッキリ書きます。
高額なオーディオの方が音が良いというのは100%錯覚です。対価に対してその価値を見出そうとするバイアスでしかありません。
仕事柄、レコーディングのミックスやマスタリング過程に立ちあうこともあります。
そして、アナログ盤のマスター編集やカッティングに立ち合ったこともあります。
断言します、そんな電源にもこだわったスタジオのうん千万円のシステム、全然良い音じゃありません。
やかましいだけです。
自宅のニアフィールドにセットした普及価格エントリーモデルの方が、落ち着いたキレイなサウンドです。
まあ、こういう偏ったオーディオ宗教信じているオッサンは多いわけで、彼らを満足させて商売するのがこの評論家の仕事なのでしょうが、こういった言説がオーディオのハードルを上げてしまっています。
つまりは、老害です。
エントリークラスのオーディオでも、高級オーディオに匹敵するサウンドは体感できる!そうハッキリさせておけば、オーディオに興味持つ若い人も増えると思うんだけどなあ。
そしたら、自称評論家の方々もより食っていきやすくなるのでは?
おんなじ、レコード盤が大好きでオーディオにこだわり良い音を聴きたいオッサン仲間(同じ穴の狢)として、どうしても反駁記事を書いておきたくなりました。