仕事で、おまかせコースでレンタカーを借りた。
ヤリスが出てくるんだろうと思ったら、レヴォーグのSTiが出てきて超驚き。
首都高と第三京浜、および都内一般道を走ってのレビューです。
まずは、最大のネガティブポイントから。
それは、エクステリアのデザイン。
いかにも群馬のマイルドヤンキーの感性に合いそうなデザインで、都心部だと浮いてしまう。
フロントはターボのエアインテークが空いていたりして致命的に古臭いので、ここでは写真を上げないでおきます。
で、もう一つ残念な点はCVTのフィールと低速域でのハンドリング。
まず、CVTの出足は、もはやふた昔前(10年以上前の質感)ってな感じ。
モワーっとした走り出しは、旧世代CVTの欠点をそのまま温存しています。
正直、7年前の旧型エクストレイルのCVTの方がはるかにダイレクト感がある。
リニアトロニックが聞いて呆れる不快感で、スポーツカーには全く合っていない。
DCTやせめてトルコンATを与えるべきなのに、それが出来ないSUBARUの限界を感じました。
そして、一般道低速域でのハンドリングは、ソフトすぎてガッカリ。
まるで、旧型フィットのような感覚。
スポーツカーならば、低速域でも重くてリニアな反応を期待してしまいます。
しかし、内装はスバルとは思えない上質感。
この変な赤色シートは私の嗜好とは相容れない完全NGカラーリングなのですが、質感は申し分ありません。
ただし、メーター類が液晶なのは完全にNG。
エンジンをOFFにしたらメーター類はこの有様。
スポーツカーならば、物理メーターこそが気分を高揚させてくれます。
最高なのは、首都高と第三京浜を走った時の走行フィール!
高速域ではハンドリングが的確で、乗り心地はしっかりしているのにマイルド。
カーブでの安定性も直進安定性も、同僚によく乗せてもらうボルボV90と遜色ありません。
まさに異次元レベルの上質な走行フィール!!!
エンジン含めたトータルの静粛性も、ボルボと遜色ないどころか、少し上でした。
つまり、外車なら1,000万クラスの走行フィールを実現していると思いました。
価格が半分以下なことを考えると、コスパ最高の一台!!!
それでも高額すぎなんだけど…
で、ダメダメなのが、センターコンソールの巨大ディスプレイ。
これは、最近の高級車のトレンドですが、流行りというだけのものであり、すぐに廃れること確実。
実用性ではマイナスしかなかったです。
まず、目線からの距離。
下の方にまで地図が広がっているのですが、文字などの情報は小さなディスプレイの時と全く変わらない。
つまり、視認性が悪い上に視線移動量が大きく、情報が雑多で運転中に必要な情報がぱっと直感的には読み取れない。
さらに、オーディオもエアコンもこのディスプレイに集約されていて、すべて画面タッチ式。
直感的操作ができる物理パネルの方が数段優れています。
さらに、各機能を押すとポップアップ画面が立ち上がる。
いちいちそのポップアップを閉じる必要があり、実に煩雑で不便。
おまけにエンジン始動した際には、このサムスンのタブレットのような反応遅いモニターが立ち上がるまでエアコンの操作もできない。
ストレス、ストレス!
全てがストレス。
模倣元のボルボがそうしているからって、悪いところまでマネたらおしまい。
総評としては、走行性能は異次元の高性能であり、低速域での不快感さえ我慢すれば文句なし!!!
ただし、液晶メーターや物理スイッチのないセンターコンソールは、スポーツ感皆無ですぐに飽きそう。
というか、単に使い勝手が悪い。
高速走行域での超人ぶりを優先するなら唯一無二とも言える傑作だが、質感はよくとも使い勝手が極端に悪い内装に関しては、カイゼンが望まれます。