天上天下唯我独尊

ニアフィールド・リスニング



書斎には3組6台のスピーカーが私に向いている。


<B&W CM1S2>(上段)
ラックスマンのアンプと組み合わせ、おもにレコード盤・カセットテープ・CD再生とFM視聴に使っているメイン・スピーカー。
もっとも古い音源を、もっとも美しく鳴らす。

これは、ニアフィールドではなく、3mちょい離れたところから鳴らしています。

<パイオニア S-CN301-LR>(下段左)
写真右のBOSEと、山水のプリメインアンプにつなぎ、A/B切り替えでニアフィールドMacBook音源再生に使っている。
今日のメイン記事はこれ。

どこかで、製造中止との噂を聞いた。
いまや、1万円ちょいでamazonで購入できる。在庫処分だろうか?

このスピーカー、本当に凄いのです。

まあ、条件はありますが。

・ニアフィールドで聴く
・音量をそれほど上げない(小さすぎる音量でもダメ)
・ちゃんとしたプリメインアンプにつなぐ(エントリー・モデルで十分)
・ツイーターの高さをリスニング位置(耳)に合わせる
・金属製スタンドにちゃんと乗せてあげる
・両スピーカーの間隔をちゃんと確保する(リスニング位置と正三角形目安)

結構、シビアですが、これをクリアすると、
iTunesの圧縮音源でも、メイン・システムに負けない精細で心地よい音を奏でてくれます。

一番大事なのは、金属スタンドでしょうか。
テーブルや木製スタンドなどにインシュレーター噛ませて直置きすると、どうしても低音が制しきれません。
ボワつきます。

ところが、うまく低音を制御すると、極上美麗サウンドが弾き出されてきます。
とても、1万円ちょいの質感ではありません。

誤解ないように書いておくと、無造作に直置き(インシュレーター3点噛ませだけはマスト)しても、良い音を鳴らします。
私の好みでは、低音がトゥーマッチなだけ。

こいつを導入したせいで、ちょい高価なDALI ZENSOR1が売り払われることになりました。
ZENSOR1もとても素晴らしいスピーカーではあったのですが。

このパイオニアの名機が生産中止になることが寂しく、筆をとってしまった次第。




<BOSE 111AD>(下段右)
DIYで天井に吊るしました。
ほぼリスニング位置の真上、左右で距離はかなり開けています(2mくらい)。

これは、夜間のBGMに使用していて、実はこの3組のスピーカーで一番使用頻度が高いものです。
眠る時に極小音量でかけっぱなしにするので、アンプの「Loudness」ボタンを常にオンにしています。

このBOSEフルレンジ・スピーカー、本当に心地よいです。音の粒子が部屋じゅうに漂っている感じ。

パイオニアは目的の音楽をちゃんと聴く時用、BOSEは他のことしながらBGM垂れ流しする時用、といった感じでしょうか。
今回はパイオニアのスピーカーを惜しむ内容で書いているので、BOSEはこのくらいに。




今回、車用のスピーカーにカロッツェリア(パイオニア)を購入したのは、もちろんこのS-CN301-LRの影響。
低コスト撒き餌スピーカーで客を獲得したら、その後より高い製品に誘導できるという典型的な好例。


基本的に国産スピーカーが嫌いな私を開明させた、名機だと思います。


まあ、相変わらずONKYO、SONY、FOSTEXのスピーカーの音は受け付けないので、
もし上記3メーカーのスピーカーを「良い音だ!」と感動している人には、私の耳のテイストは合わないと思います。

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