ボンボンを買いに・・・

好きなこと、好きなもの、思ったこと、イロイロ。

この、いかがわしさがたまらない。Original Loveその2。

2020-07-18 17:55:01 | 日記
ところでよ。
「いかがわしい」って何やろね。
エロ、イコールいかがわしいってわけではないよ。
これは確か。

例えばこれを見てみ。↓


*★*―――――*★*―――――*★*


羽毛とピストル


作詞:田島貴男
作曲:田島貴男


さあ もっと愛のなか深く
すべり落ちて Honey
もうとめられないほどに

さあ もっと愛の波に呑まれ
溺れ見失って
なにも見えないほどに

羽毛のように柔らかな素肌に
ピストルより冷たいエクスタシー
たがいに溶け合い痺れたまま
シーツのうえ消えてゆく
世界のすべてのライト

ああ もっと愛のなか深く
すべり落ちて Honey
息もできないほどに

月の光より青い情熱
静かに滾らす長い夜に
愛を囁くほどきみの瞳は
なぜそんな悲しげな
予感を映すのか

さあ もっと愛のなか深く
ためらわずに Honey
もうとめられないのなら

さあ もっと愛の波に呑まれ
溺れ見失って
なにも見えないふたり

せつなく胸を刺すような想いに
煩わされていつづけたいのさ
虜になったのさ もう夢中さ

ああBaby 愛してるよ Honey
もうとめられないほどに
Baby 愛してるよ Honey
なにも見えないほどに

Baby 愛してるよ Honey
もうとめられないほどに
Baby 愛してるよ Honey


「L」(1998)



*★*―――――*★*―――――*★*


エロい。
しかし、いかがわしくはない。
だって、真綿のように真っ白じゃあないですか。

いかがわしいものは、
もっと黒くて背徳の香りがする。
邪(よこしま)である。不埒(ふらち)である。
真実よりも嘘、そして本物よりも偽物。
要は、この世のダークな要素
そういうのを、いかがわしいというんだね。

して、これを見てみ。
この「いかがわしさ」はどうよ。↓



*★*―――――*★*―――――*★*



ダブルバーガー


作詞:田島貴男
作曲:田島貴男


8メートルリムジンで
今日の相手捜せ
アメリカンスマイル貼った
顔で「ハロー!」と言え

ネジがちょっと弛んだ
システムクラッシュとんだ
ケツでかい女さ

噛んでやるぜきょう徹夜でレイディ
ミス・ダブルバーガー!
歯形つけて

かわいがってしゃぶって
やるぜ肉のあいだ
ミス・ダブルバーガー!
トゥルリラ

警察官なら誘い断らないわ
アタシは町のブリーダー
ノーテンキが売り
でもビデオで脅さないで!
ビデオで脅さないで!
ビデオで脅さないで!

セクシーファットマザー!
そのケツはまるで
ダブルバーガー!齧って
アンドエブリデー

スマイルスマイル笑って
明るくエッヴリデー
ミス・ダブルバーガー!
トゥルリラ

ケツ噛んでやるぜ
きょう徹夜でレイディ
ミス・ダブルバーガー!
歯形つけて

かわいがってしゃぶって
やるぜ肉のあいだ
ミス・ダブルバーガー!
トゥルリラ Yeah!

きょう徹夜でレイディ
ダブルバーガー!
齧って Yeah!
明るいジャパニーズスマイル
ダブルバーガー!
トゥルリラ



「ビッグクランチ」(2000)



*★*―――――*★*―――――*★*




なあ?
この、
救いようのないまでのどす黒さはどうよ。
これを「羽毛とピストル」と同じ人が書いたとは。
にわかには信じがたい。
実をいうと、今の私の通勤のBGM。(笑)
それほどに好きなのな。



「徹夜で」「ケツ 噛んでやるぜ」
「歯形つけて」「 しゃぶって」・・・


ナントナク、これだけ見ると、
滑稽なカンジもしなくもないけど。(笑)

エロくって、グロくって、
負のエネルギーに満ちてる。
・・・これは大変な詞ざんすよ。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.


主人公は、本当に警察官なのか?
それは知らんけど。
高級車で女をひっかけ、
一度とらえた獲物を、執拗に、
夜通しむさぼり尽くすのだ。

この際、獲物に人格はない。
ただの、肉のカタマリなのな。

骨の髄までしゃぶり尽くすっていう言葉があるけど、
ここでしゃぶっているのは骨ではない。
違うモノであるよ、もちろんな。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.


すさまじいエネルギーであるよ。
主人公。どこのどなたか存じませんが。
猟奇性と、明るいスマイルの対比が、
なんともゾッとするやないか。

「今日の相手」と言ってるように、
これが初めてではなく常習犯よ。
あきらかに、彼のいつもの手なのな。
好青年の皮をかぶったサイコパスってとこやろか。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。


あと、それに、トゥルリラって。よ。
ワイセツよなあ。これ。


むかーしむかし聖子ちゃんが、
トゥルリラ~トゥルリラ~♪って歌ってた。
「野ばらのエチュード」。
あのトゥルリラは未だに意味不明であるけれど。







ダブル・バーガーのトゥルリラは、
他でもない。
あふれ出て、
滴る何かをすする音。

やあ私にはそうとしか聞こえん。
チュルリラ♪ってさあ!
そう歌ってるんやから!


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。


そうそう、田島さんの歌い方やけどさ。
終盤あたり、どんどん呂律が回らなくなっていくのな。
ここ大好き。
でも、さすがにちょっと怖い。(笑)
あまりに真に迫っていてよ。


あとさ、間奏にビデオの早回しみたいな音がして、
背後に、かすかに女の叫び声みたいなのが混ざっているの。

ひゃ~~~、、、
これはむっちゃ怖いよ!



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。



わたしの知る限り、この歌を、
ほかのどこかで歌ってるのを聞いたことないけど。
いくらなんでもヤバすぎて、
封印してんのやないかしら。
そんなことまで考えてしまう。







この曲が入ってる「ビッグクランチ」は、
Original Loveのアルバムの中でも
好き嫌いが激しく分かれるらしいよね。
私は大・大・大好きやけど。

このアルバムが持つ「いかがわしさ」を、
おそらく一番象徴してるこの曲。
私は大・大・大好きです。


この、いかがわしさがたまらない。Original Loveその1。

2020-07-12 18:22:17 | 日記
最近は寝る前に、毎日田島さんの「The Covers」を見ているよ。
「ハリウッド・スキャンダル」と「グッド・ラック」が子守唄がわり。
奇しくも、どっちの曲も眠る女性が出てくるじゃん。
まあ、ハリウッド…の方は、寝起きだけど。(笑)

当時20代のひろみや五郎が歌っていた歌。
今の田島さんが歌うと、大人の包容力を感じさせていいよねえ。
なんだか「おやすみ」を言ってもらっている気分。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.


こないだからOriginal Loveの歌詞をいろいろとアップしているわけだけど。
私の場合、たいていの場合、
歌詞ってあまり吟味しない。
初めに曲があって、よっぽど気に入ったら歌詞を見るって感じかなぁ。

だから、好きな歌の中には、歌詞は好きだけど曲は嫌いっていうのは無い。
逆に、曲は好きだけど歌詞は不明、もしくはそれほど・・・
っっていうのはいくらでもある。

だって洋楽なんてまさにそうじゃない。
歌詞なんて意味がわからなくたって好きなものは好き。
むしろ、意味をあとで知ってビックリ!
みたいな歌ってよくあるよねぇ。(笑)


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.


こないだはさ、Original Loveの中でも、
「ザッツ・青春、少年時代」みたいな。
ノスタルジックで誰もが心を洗われる。心に爽やかな風が吹く・・・
そんな曲について書いたよね。
今日はそれとはガラッと変わって。


はっきり言って、
いかがわしさがたまらない。(笑)
そんな曲について書くよ。


*★*―――――*★*―――――*★*


ハニーフラッシュ


作詞:田島貴男
作曲:田島貴男


アドバルーン見上げて立ってる
ロータリー待ち合わせてる
気高い ああ 彼女は
ベッドタウン
いちばんのプレイガール

PHSスイッチ切って
あんまり時間ないのと
微笑う
オオ・マイ・プッシーキャット!
動く遊歩道の上で手を握る
地下街を一巡りしたのさ

パートタイムの恋の
ハニーフラッシュで
ロンサムガールは
空へ舞い上がれるわけじゃない

目眩くような恋の
ハニーフラッシュで
ロンサムタウンは何度も
かなしい魔法を信じるのさ

いこういこうマンションへ
ゆきましょう愛の巣へ
抱きあおう 泣くのはやめて

静かな火山の見える
ベランダでふたりリラックス
遠く響く列車の音
僅かに風がそよぐ晴れた日

パートタイムの恋の
ハニーフラッシュで
ロンサムボーイは
空へ舞い上がれるわけじゃない

目眩くような恋の
ハニーフラッシュで
ロンサムタウンは何度も
かなしい魔法を信じるのさ

泣くのはやめろよ
笑っても欲しくない
ハニーフラッシュ 魔法を
ハニーフラッシュ かけるよ
ハニーフラッシュ 魔法を
ハニーフラッシュ かけるよ

「L」(1998)


*★*―――――*★*―――――*★*


これは冒頭に言ったように、先に曲が気になった。
ピコピコという異質な電子音が響く。
それに田島さんの乾いたボーカルが乗って。
あと、それと「ハニーフラッシュ」というタイトルもあいまって、興味を持った。
それで歌詞を見てみたのな。

ところで「ハニーフラッシュ」というのは、
言わずと知れた、「キューティーハニー」の中の魔法である。
掛け声とともに、服が粉々にちぎれて、
ハニーの豊満な裸身があらわになる。
別に裸にならなくてもエエやんかという
ツッコミどころ満載の、エッチな変身魔法なのな。






それがタイトルになっているからには、
いかがわしくないわけがない(笑)
でも、イマイチ意味がわからない・・・
そんな歌詞じゃない?これ。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.


この歌詞の中に出てくる「ハニー」は、おそらく高級娼婦か、
それに近い生活をしている女性やろう。
主人公の男性とは、ロータリーで初めて待ち合わせをした。

彼女は人気者。
PHS(携帯の古い版やね)にしょっちゅう
お誘いの電話がかかってくる。
主人公に対しては、そのうちの一人・・・
すなわち、その他大勢の一人としか思っておらず、
しかも「あんまり時間がない」とは。
主人公は、完全に舐められている(笑)


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.


主人公の男性にとって、彼女は、
「マイ・プッシーキャット!」・・・
プッシーとは、女性のアソコのこと。
まあ、そう呼んでいるように、明らかに、今すぐにでもふるいつきたい。
肉欲の対象だったと思われる。

でも・・・・なにやらそこから意外な展開?


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.



彼女は泣きだすわ、地下街を巡るわ。
「時間がない」はずじゃなかったの?
しかも中学生みたいに手を握ってお散歩。

泣いている彼女をなだめすかして、
見晴らしのいい高層マンションに場所を移し。
その一室で、主人公は彼女に「魔法をかける」・・・


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.


要は、これから事に及ぶわけでアルよ。
「泣くのはやめろよ
 笑っても欲しくない」

あの最中って、まさにそうやん。

「空に舞い上がれ」ない、「かなしい魔法」
これは、なんやろねぇ。
かりそめの恋、ひとときの情熱ってやつ?


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。


なんで彼女が泣いたのか。
なんでベッドに直行しなかったのか。
ここは依然として気になるが、
要は、肉欲の裏に潜む淋しさとか、悲しさ
よく歌詞を見ると、そんな内容なんスね。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。


だけど、そんなギラギラした肉欲とか湿っぽい淋しさ・・・
そういった人間臭い営みを、
ピコピコ乾いた無機質な、電子音が消している。

聴いているうちに、
アドバルーンといい、ロータリーといい、
いとしの「ハニー」、そしてその魔法
すべては主人公が作りだしたゲームの話じゃないか?って・・・

そう思えてくるんだね。

そして、虚構の世界で主人公が、彼女にいったいどんなことを、これから・・・。

そう思うと。

じわじわムズムズと
身体を這いあがってくるような、

このいかがわしさが、たまらん。

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

まぁ、でもよ。
なにはともあれ、この曲は、
タイトルの勝利でしょう。
ハニー大好きやもんね。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。


いかがわしさが好きな曲。
ハイ!お察しのように、もちろん第2弾あります。
まだまだ書きます!
次回に続く。

異色にして珠玉の名曲を語る。Original Loveその2。

2020-07-06 16:14:48 | 日記
前回からの続きだよ。
もう一曲、語りたい曲とは、これ↓↓↓


*★*―――――*★*―――――*★*


少年とスプーン


作詞:田島貴男
作曲:田島貴男


Boys Go!
子供達自転車にのって
Boys Boys Go!
坂道をゆっくり下りてゆく
宝物のスプーンを探して

Boys Go!
姿を変えた街外れの
Boys Boys Go!
よく遊んだこの坂道が
少しだけ小さく見えるよ

Boys Go!
瞬きをするあいだに時は経ち
この街のように
君も変わってゆき
何かに成ろうとしてる

Boys Boys
君は僕だから僕と同じだけど
Boys Boys
君は僕だけど僕と同じじゃない
Boys Boys
部屋の隅っこで静かに光っているよ

大事な君の宝物スプーン
大事な君の宝物スプーン
大事な君の宝物スプーン

Boys Go!
子供達水しぶき上げて
Boys Boys Go!
川のうねりに乗って泳ぐよ
丸いキラキラたくさん水の中に

Boys Go!
瞬きをするあいだに時は経ち
この街の中で
君は話しかけて
僕に近づこうとする

Boys Boys
僕は君だから君と同じだけど
Boys Boys
僕は君だけど君と同じじゃない
Boys Boys
僕は君なのに君と違うけれど
Boys Boys
消せない思いが僕らを照らしているよ

大事な僕の宝物スプーン
大事な僕の宝物スプーン
大事な僕の宝物スプーン

子供でも大人でもない
いつまでも少年の君が
明るいラプソディ奏でて
乾いた路地を駆けぬけて
坂道をゆっくり下りてゆく
宝物のスプーン握って


「Desire」(1996)




*★*―――――*★*―――――*★*




Original Loveの歌は、曲そのものがいいから、
歌詞をちゃんとわからないまま聴いても楽しめるんだけど。
「ビター・スウィート」にしても、この歌にしても、まさにそう。

だけど曲がいい上に、歌詞がこんなだったら!
テンション上がって、まさにキュンキュンしてきてしまう。

これはもろに、映画「スタンド・バイ・ミー」よね。
この情景が目に浮かぶ。



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆



「君」とは、子供だった頃の「僕」のことである。
僕は君、君は僕。同じだけれど、同じじゃない。
だけど、僕と君の宝物はスプーン。
君が見つけた宝物が、今でも僕の宝物・・・



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆



男は、子供でもない、大人でもない、
「少年」という場所に、
いつまでも住んでいて離れない。
苦く、甘い青年期(「ビター・スウィート」)が遠くなってしまっても、
「少年」は永遠のように思われる。
なんか、そんなように感じる。

そして、内なる「少年」を垣間見せる男性に、私は弱かったりする。(笑)

2つの曲は、Original Loveの曲としては初期の作品で、
どっちかいえば
知る人の少ないマイナーな曲と思うが、
私にとってはキラリと輝く珠玉の名曲でやんす。
聴いたことない人はぜひぜひ聴いてみて欲しい。

異色にして珠玉の名曲を語る。Original Loveその1。

2020-07-06 15:27:30 | 日記
昨日「The Covers」にOriginal Love出たね!
「ハリウッド・スキャンダル」「グッド・ラック」
どっちの歌も、カッコいいんだ。
詞も曲もイイよね。当時から好きだった。








どちらも大人のラブソング。
メロメロ~なとろける気分になってたところに、
スカッと爽快!威勢よく「築地オーライ」で締める。(笑)

そこがニクイよねぇ。さすがに田島さんである。
だけど、昨日の服はちょっとおじさんぽかったかな。惜しい~

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


ところで、Original Loveといえば
大人のメロメロな恋歌のイメージよな。
それこそ、「ハリウッド・スキャンダル」と「グッド・ラック」みたいな。

『髪の芯まで女だったよ』なんてどんな顔をして歌えばいいのか」
・・・・っって田島さんは言ってたけど、
それをアナタが今さら言うかっていう。(笑)


たしかに田島さんの歌詞には出てこなさそうなフレーズやけど
もっとスゴイこといっぱい歌っているやんね。
あんなフレーズ、こんなフレーズ、と。
まぁエエわ、このあたりは割愛。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆



確かにそういうラブソングもツボなんだけれど。
その中でも異色といってもいいかもしれない。
だけど、ほんとに好き!
・・・そういう歌について今日は語るね。




*★*―――――*★*―――――*★*


ビター・スウィート


作詞:田島貴男
作曲:田島貴男


ビター・スウィート 乾いた空に
かるい靴音鳴って
君と跳ねる道
にがい夢から夢へ 転がるように行く
夏の強い光

目を覚ましたら何か足りなくて
誰にも会うような気がしないのさ
朝は鳥の歌ばかり響いて
なにもまだ始まってないのさ

Everything you Know

ビター・スウィート 乾いた空に
かるい靴音鳴って
君と跳ねる道
にがい夢から夢へ 転がるように行く
夏の強い光

今すぐ手を延ばさなければ
欲しいものが消えてしまう気がしたのさ
すぐに部屋をぼくは飛び出した
何もまだ始まってないのさ

Everybody Knows

ビター・スウィート 乾いた空に
かるい靴音鳴って
君と跳ねる道
にがい夢から夢へ 転がるように行く
夏の強い光

ビター・スウィート かるい靴音
にがい夢から夢へ 
ビター・スウィート かるい靴音


「ELEVEN GRAFFITI」(1997)


*★*―――――*★*―――――*★*


青春よなあ。
アメリカのティーン映画が目に浮かんでくる。
あるいは昔のキューピーマヨネーズのCMとか(わかんないか)。

歌詞は楽しいんだか悲しいんだか「?」な内容でしょう。
主人公は、決して満たされているわけではない。
しかし、悲壮感はない。

何かが足りない気がしている、そして欲しいものもある。
目に見えないものに駆り立てられて、外に飛び出す。

どこへ?わからない。
でも、足取りは軽い。
夏の朝の光の中を、跳ねながら進む。
君と一緒に。

これから何かが始まるという、明るい予感。
苦い思いも経て来たけれど、前を向いて行ける。
これから飛び込んで行く場所で、また苦い経験を重ねることになっても・・・


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


この、なぜだか明るい予感しかしないという。あの感じ。
わかるな。今になってこそわかる。根拠などまるでないけどそうだった。
若さよな。そういうしかない・・・・・

田島さんの、トーンを抑えた、まるでハミングするような歌い方がいいんだ。
眠りから覚めたような、ちょっとだるそうなボーカル。
苦く、そして甘い時を、淡々とつぶやく。
そしてつかの間、私は青春の光の中へ、ティーン映画の世界へとスリップしていく。

・・・・して、もう一曲、実は語りたい曲があるんだけど。
さすがに長くなったので次回に続く。