出会いは、5年くらい前かな。
下北沢のバブーシュカという喫茶店(だったと思う)。
そこに嶽本野ばらさんの本か何かが売られていて(だったと思う)、
「下妻物語」という映画の存在はなんとなく知っていたので、
その作者か~~
とは思ったものの、それ以上の進展はせず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/8c/2ef65c8237aa4a2fc08a133317bee9eb.jpg)
その後、「下妻物語」も見てナカナカ気に入った。
そんなこともあって、なんとなく気になる作家としては認識していたんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
去年10月、ブックオフで何の気なしに手に取った、
「鱗姫」と「エミリー」(綿谷りささんの解説つき)を買った。
(ちなみにそのとき同時に買ったのは「りかさん」)
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
だけど、なんとなくそのままうっちゃってしまっていて![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
先月、やっと鱗姫から読み始めたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
こう書いてきてみたらわかるように、
この作家さんに触れるのは、しばらくためらっていた。
今にして思えば、はまりそうで怖かったのかも。
というか、この人にはまる自分を認めたくなかったのかも、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
そもそも、バブーシュカに赴いたのは、お人形の写真展があったから。
そう、要は、お人形つながりで出会った人なのです。
お人形の世界は、ロリータと切っても切れなく結びついている。
私は実は、ロリータという世界に一部共感しながらも、
どうも相容れない部分も感じていました。
だから、認めながらも決して深入りしないわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
野ばらさんに対しても、読まないうちは警戒していたというか、
見下していたというか、
いくらお人形つながりでも飛びつかないぞ!!って。
そうして距離を置こうとしていたのですが・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
最初に読んだ「鱗姫」。
驚きましたねぇ。
エリザベート・バートリ。
ラブクラフト。
「おろち」。
由緒ある京都の名家。
かつて見世物小屋で晒し者にされていた、異形の者たち・・・・・
私が惹かれていたものを、どうしてこんなにもピンポイントで当ててくるのでしょう。
オチの兄妹の近親相姦は、ちょっといただけないけれど![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
これが引き金となって、次々と野ばらさんの小説を読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
「世界の終わりという名の雑貨店」では、
中原淳一。
バッハ。
シューベルト。
名曲喫茶。
ジュモー、ブリュのビスクドール。
人魚姫。
「ミシン」では、
吉屋信子。
高畑華宵。
竹久夢二。
弥生美術館・・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
「レディメイド」「コルセット」「エミリー」では、
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲。
いかにもって感じです。
「羊たちの沈黙」のレクター博士が聴いていた曲。
画家はボッシュ、ブリューゲルあたりが来るのも、
またまたいかにも。
ボッシュは澁澤龍彦さんのお気に入りでした。
「鱗姫」の中に出てくるバイロスも、私は澁澤龍彦さんの本で知りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
案の定、野ばらさんは澁澤龍彦のファンだとか・・・
金子國義や四谷シモンの名前が出てくるのも、澁澤龍彦つながりでしょう。
漫画は竹宮惠子の「風と木の詩」。
大島弓子の「綿の国星」・・・・。
いいなぁいいなぁ。
全部、私の好きなもの。
バロック好きというか、ゴシック趣味というか、懐古趣味というか、
貴族趣味というか、少女趣味というか、耽美主義というか。
うまくいえないけど、なんかつながってるのよ、これら。
わかるわかるって、少なくとも私はそういう気持ち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
忘れちゃならないのは、これらの作品に出てくる「お洋服」たち。
ここに出てくるデザイナーズブランドが全部が全部好きなわけではないけれど、
服好きな私にはたまらない。
私も、そういえばコルセットに惹かれて、自分でも買ってしまったっけ。
(到底今ではつけられないシロモノ
)
そして一貫して古風な文体も好き・・・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ladybug.gif)
ストーリーがセックスに傾きがちなところは
あまり好きではないけれど。
少なくとも、私とこの人は結構共通するものを持ってるんだろうなと思った。
↓↓↓ほら、こんなところもソックリだと、読んでビックリ(笑)。↓↓↓
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>友人からはよく、「君は心が狭い」といわれます。
(中略)
>新作、新刊の類に縁遠いのは道理、巡りあうのは古典や同系統の作家ばかし。
(中略)
>いろんなことに対し、無防備に自分の心を開くことが勿体なくて仕方ないのです。
(中略)
>固く閉ざされた高慢な心の扉。
(「それいぬ」より「愛はだし惜しみして使う」より抜粋)
下北沢のバブーシュカという喫茶店(だったと思う)。
そこに嶽本野ばらさんの本か何かが売られていて(だったと思う)、
「下妻物語」という映画の存在はなんとなく知っていたので、
その作者か~~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/8c/2ef65c8237aa4a2fc08a133317bee9eb.jpg)
その後、「下妻物語」も見てナカナカ気に入った。
そんなこともあって、なんとなく気になる作家としては認識していたんだ。
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去年10月、ブックオフで何の気なしに手に取った、
「鱗姫」と「エミリー」(綿谷りささんの解説つき)を買った。
(ちなみにそのとき同時に買ったのは「りかさん」)
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
だけど、なんとなくそのままうっちゃってしまっていて
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先月、やっと鱗姫から読み始めたのだ。
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こう書いてきてみたらわかるように、
この作家さんに触れるのは、しばらくためらっていた。
今にして思えば、はまりそうで怖かったのかも。
というか、この人にはまる自分を認めたくなかったのかも、と思う。
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そもそも、バブーシュカに赴いたのは、お人形の写真展があったから。
そう、要は、お人形つながりで出会った人なのです。
お人形の世界は、ロリータと切っても切れなく結びついている。
私は実は、ロリータという世界に一部共感しながらも、
どうも相容れない部分も感じていました。
だから、認めながらも決して深入りしないわけです。
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野ばらさんに対しても、読まないうちは警戒していたというか、
見下していたというか、
いくらお人形つながりでも飛びつかないぞ!!って。
そうして距離を置こうとしていたのですが・・・・
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最初に読んだ「鱗姫」。
驚きましたねぇ。
エリザベート・バートリ。
ラブクラフト。
「おろち」。
由緒ある京都の名家。
かつて見世物小屋で晒し者にされていた、異形の者たち・・・・・
私が惹かれていたものを、どうしてこんなにもピンポイントで当ててくるのでしょう。
オチの兄妹の近親相姦は、ちょっといただけないけれど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
これが引き金となって、次々と野ばらさんの小説を読みました。
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「世界の終わりという名の雑貨店」では、
中原淳一。
バッハ。
シューベルト。
名曲喫茶。
ジュモー、ブリュのビスクドール。
人魚姫。
「ミシン」では、
吉屋信子。
高畑華宵。
竹久夢二。
弥生美術館・・・・。
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「レディメイド」「コルセット」「エミリー」では、
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲。
いかにもって感じです。
「羊たちの沈黙」のレクター博士が聴いていた曲。
画家はボッシュ、ブリューゲルあたりが来るのも、
またまたいかにも。
ボッシュは澁澤龍彦さんのお気に入りでした。
「鱗姫」の中に出てくるバイロスも、私は澁澤龍彦さんの本で知りました。
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案の定、野ばらさんは澁澤龍彦のファンだとか・・・
金子國義や四谷シモンの名前が出てくるのも、澁澤龍彦つながりでしょう。
漫画は竹宮惠子の「風と木の詩」。
大島弓子の「綿の国星」・・・・。
いいなぁいいなぁ。
全部、私の好きなもの。
バロック好きというか、ゴシック趣味というか、懐古趣味というか、
貴族趣味というか、少女趣味というか、耽美主義というか。
うまくいえないけど、なんかつながってるのよ、これら。
わかるわかるって、少なくとも私はそういう気持ち。
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忘れちゃならないのは、これらの作品に出てくる「お洋服」たち。
ここに出てくるデザイナーズブランドが全部が全部好きなわけではないけれど、
服好きな私にはたまらない。
私も、そういえばコルセットに惹かれて、自分でも買ってしまったっけ。
(到底今ではつけられないシロモノ
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そして一貫して古風な文体も好き・・・・・。
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ストーリーがセックスに傾きがちなところは
あまり好きではないけれど。
少なくとも、私とこの人は結構共通するものを持ってるんだろうなと思った。
↓↓↓ほら、こんなところもソックリだと、読んでビックリ(笑)。↓↓↓
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>友人からはよく、「君は心が狭い」といわれます。
(中略)
>新作、新刊の類に縁遠いのは道理、巡りあうのは古典や同系統の作家ばかし。
(中略)
>いろんなことに対し、無防備に自分の心を開くことが勿体なくて仕方ないのです。
(中略)
>固く閉ざされた高慢な心の扉。
(「それいぬ」より「愛はだし惜しみして使う」より抜粋)
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