出会いは、5年くらい前かな。
下北沢のバブーシュカという喫茶店(だったと思う)。
そこに嶽本野ばらさんの本か何かが売られていて(だったと思う)、
「下妻物語」という映画の存在はなんとなく知っていたので、
その作者か~~とは思ったものの、それ以上の進展はせず。
その後、「下妻物語」も見てナカナカ気に入った。
そんなこともあって、なんとなく気になる作家としては認識していたんだ。
去年10月、ブックオフで何の気なしに手に取った、
「鱗姫」と「エミリー」(綿谷りささんの解説つき)を買った。
(ちなみにそのとき同時に買ったのは「りかさん」)
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
だけど、なんとなくそのままうっちゃってしまっていて
先月、やっと鱗姫から読み始めたのだ。
こう書いてきてみたらわかるように、
この作家さんに触れるのは、しばらくためらっていた。
今にして思えば、はまりそうで怖かったのかも。
というか、この人にはまる自分を認めたくなかったのかも、と思う。
そもそも、バブーシュカに赴いたのは、お人形の写真展があったから。
そう、要は、お人形つながりで出会った人なのです。
お人形の世界は、ロリータと切っても切れなく結びついている。
私は実は、ロリータという世界に一部共感しながらも、
どうも相容れない部分も感じていました。
だから、認めながらも決して深入りしないわけです。
野ばらさんに対しても、読まないうちは警戒していたというか、
見下していたというか、
いくらお人形つながりでも飛びつかないぞ!!って。
そうして距離を置こうとしていたのですが・・・・
最初に読んだ「鱗姫」。
驚きましたねぇ。
エリザベート・バートリ。
ラブクラフト。
「おろち」。
由緒ある京都の名家。
かつて見世物小屋で晒し者にされていた、異形の者たち・・・・・
私が惹かれていたものを、どうしてこんなにもピンポイントで当ててくるのでしょう。
オチの兄妹の近親相姦は、ちょっといただけないけれど
これが引き金となって、次々と野ばらさんの小説を読みました。
「世界の終わりという名の雑貨店」では、
中原淳一。
バッハ。
シューベルト。
名曲喫茶。
ジュモー、ブリュのビスクドール。
人魚姫。
「ミシン」では、
吉屋信子。
高畑華宵。
竹久夢二。
弥生美術館・・・・。
「レディメイド」「コルセット」「エミリー」では、
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲。
いかにもって感じです。
「羊たちの沈黙」のレクター博士が聴いていた曲。
画家はボッシュ、ブリューゲルあたりが来るのも、
またまたいかにも。
ボッシュは澁澤龍彦さんのお気に入りでした。
「鱗姫」の中に出てくるバイロスも、私は澁澤龍彦さんの本で知りました。
案の定、野ばらさんは澁澤龍彦のファンだとか・・・
金子國義や四谷シモンの名前が出てくるのも、澁澤龍彦つながりでしょう。
漫画は竹宮惠子の「風と木の詩」。
大島弓子の「綿の国星」・・・・。
いいなぁいいなぁ。
全部、私の好きなもの。
バロック好きというか、ゴシック趣味というか、懐古趣味というか、
貴族趣味というか、少女趣味というか、耽美主義というか。
うまくいえないけど、なんかつながってるのよ、これら。
わかるわかるって、少なくとも私はそういう気持ち。
忘れちゃならないのは、これらの作品に出てくる「お洋服」たち。
ここに出てくるデザイナーズブランドが全部が全部好きなわけではないけれど、
服好きな私にはたまらない。
私も、そういえばコルセットに惹かれて、自分でも買ってしまったっけ。
(到底今ではつけられないシロモノ)
そして一貫して古風な文体も好き・・・・・。
ストーリーがセックスに傾きがちなところは
あまり好きではないけれど。
少なくとも、私とこの人は結構共通するものを持ってるんだろうなと思った。
↓↓↓ほら、こんなところもソックリだと、読んでビックリ(笑)。↓↓↓
>友人からはよく、「君は心が狭い」といわれます。
(中略)
>新作、新刊の類に縁遠いのは道理、巡りあうのは古典や同系統の作家ばかし。
(中略)
>いろんなことに対し、無防備に自分の心を開くことが勿体なくて仕方ないのです。
(中略)
>固く閉ざされた高慢な心の扉。
(「それいぬ」より「愛はだし惜しみして使う」より抜粋)
下北沢のバブーシュカという喫茶店(だったと思う)。
そこに嶽本野ばらさんの本か何かが売られていて(だったと思う)、
「下妻物語」という映画の存在はなんとなく知っていたので、
その作者か~~とは思ったものの、それ以上の進展はせず。
その後、「下妻物語」も見てナカナカ気に入った。
そんなこともあって、なんとなく気になる作家としては認識していたんだ。
去年10月、ブックオフで何の気なしに手に取った、
「鱗姫」と「エミリー」(綿谷りささんの解説つき)を買った。
(ちなみにそのとき同時に買ったのは「りかさん」)
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
だけど、なんとなくそのままうっちゃってしまっていて
先月、やっと鱗姫から読み始めたのだ。
こう書いてきてみたらわかるように、
この作家さんに触れるのは、しばらくためらっていた。
今にして思えば、はまりそうで怖かったのかも。
というか、この人にはまる自分を認めたくなかったのかも、と思う。
そもそも、バブーシュカに赴いたのは、お人形の写真展があったから。
そう、要は、お人形つながりで出会った人なのです。
お人形の世界は、ロリータと切っても切れなく結びついている。
私は実は、ロリータという世界に一部共感しながらも、
どうも相容れない部分も感じていました。
だから、認めながらも決して深入りしないわけです。
野ばらさんに対しても、読まないうちは警戒していたというか、
見下していたというか、
いくらお人形つながりでも飛びつかないぞ!!って。
そうして距離を置こうとしていたのですが・・・・
最初に読んだ「鱗姫」。
驚きましたねぇ。
エリザベート・バートリ。
ラブクラフト。
「おろち」。
由緒ある京都の名家。
かつて見世物小屋で晒し者にされていた、異形の者たち・・・・・
私が惹かれていたものを、どうしてこんなにもピンポイントで当ててくるのでしょう。
オチの兄妹の近親相姦は、ちょっといただけないけれど
これが引き金となって、次々と野ばらさんの小説を読みました。
「世界の終わりという名の雑貨店」では、
中原淳一。
バッハ。
シューベルト。
名曲喫茶。
ジュモー、ブリュのビスクドール。
人魚姫。
「ミシン」では、
吉屋信子。
高畑華宵。
竹久夢二。
弥生美術館・・・・。
「レディメイド」「コルセット」「エミリー」では、
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲。
いかにもって感じです。
「羊たちの沈黙」のレクター博士が聴いていた曲。
画家はボッシュ、ブリューゲルあたりが来るのも、
またまたいかにも。
ボッシュは澁澤龍彦さんのお気に入りでした。
「鱗姫」の中に出てくるバイロスも、私は澁澤龍彦さんの本で知りました。
案の定、野ばらさんは澁澤龍彦のファンだとか・・・
金子國義や四谷シモンの名前が出てくるのも、澁澤龍彦つながりでしょう。
漫画は竹宮惠子の「風と木の詩」。
大島弓子の「綿の国星」・・・・。
いいなぁいいなぁ。
全部、私の好きなもの。
バロック好きというか、ゴシック趣味というか、懐古趣味というか、
貴族趣味というか、少女趣味というか、耽美主義というか。
うまくいえないけど、なんかつながってるのよ、これら。
わかるわかるって、少なくとも私はそういう気持ち。
忘れちゃならないのは、これらの作品に出てくる「お洋服」たち。
ここに出てくるデザイナーズブランドが全部が全部好きなわけではないけれど、
服好きな私にはたまらない。
私も、そういえばコルセットに惹かれて、自分でも買ってしまったっけ。
(到底今ではつけられないシロモノ)
そして一貫して古風な文体も好き・・・・・。
ストーリーがセックスに傾きがちなところは
あまり好きではないけれど。
少なくとも、私とこの人は結構共通するものを持ってるんだろうなと思った。
↓↓↓ほら、こんなところもソックリだと、読んでビックリ(笑)。↓↓↓
>友人からはよく、「君は心が狭い」といわれます。
(中略)
>新作、新刊の類に縁遠いのは道理、巡りあうのは古典や同系統の作家ばかし。
(中略)
>いろんなことに対し、無防備に自分の心を開くことが勿体なくて仕方ないのです。
(中略)
>固く閉ざされた高慢な心の扉。
(「それいぬ」より「愛はだし惜しみして使う」より抜粋)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます