引き出しの整理をしていたら禁煙開始記念?タバコが出てきた。
色焼けしているが平成2年5月10日と判読できる、以前の投稿で書いたが
僕がタバコを始めたのは16歳、小倉陸軍造兵廠の学徒動員時だ。
当時作業現場に柵を隔てて廃兵(体力的に役に立たない兵隊)がいた、
生存ギリギリの給食だが不思議とタバコは充分に支給されていた、
僕たちは自宅から弁当もあったし、大豆入りのニギリ2個と沢庵が昼支給
された, で柵越えでガリガリに痩せた彼らが小声でタバコとのトレードを
申し出た、勿論僕たちには無用のものだが、彼らは何時も殴る蹴るの暴行を
受けていたので子供心でも同情してそれに応じた、それで同僚の約半数が
喫煙を覚えた・・・
その後武じいは40代で酒なしで眠れない体になった、つまりアルコール依存症だ
これについては以前投稿したので省略するが55歳で自力で克服した、しかし
これは経験したものでないと理解できないがアルコール依存の禁断症状の重さは
タバコに比ではない 又自分の社会的信用そのものを破壊する、優先順位は断然
酒の方だが、禁煙による2重の禁断症状は想像しただけでも恐怖だった。
ところが下肢の傷が治らない痺れるなど閉塞性血栓血管炎(難病指定)になり
交感神経削除(背骨の裏2箇所、血管の収縮を無能にする)の手術を受け
止めざるを得なくなった。
これで2つの依存症から脱出できた。
武じいもやがて78歳だが若いときのデタラメの生活でよく長生きしたものだ
これからの余生を皆さんにご迷惑をかけず送れたらこんな幸はない。