Snow Still Life Phantasmagoria

スピッツ&TEAM NACSをこよなく愛する美大生、M,Reinaの絵画修行の日々をつづったブログ☆

二度と逢えないと思ってたのに。

2009-05-12 18:12:41 | 日々。
瞼に浮かんだ涙はいらない
想えば想い重ねるほどに
目前の霧は深くなり
行く末すら分からなくなる
決してわけを考えてはいけない
ただがむしゃらに格好悪く
もがいて縋りつく姿は
滑稽なまま語り継がれ
様になって魅えるはず
目を覆いたくなるやうな
六等星の最後の足掻き
爪痕残して去ってゆこう
簡単になんて消えてやらない
虹色尾っぽをはためかせ
脳裏に焼き付く火の粉を撒いて
飛火に怯える地上を見下ろす
今にも泣き出しそうなのに
強がり弾けた冬の夢
最後の鐘で手を止めて
白い世界に別れを告げて
晒され値踏みの柵の中へ
投げ込まれるのを見送った
浅瀬から波間へ膝丈ほどの
佇み見つめた水平線から
真白な平原越えてきた
小さな羽は今 此処へ



今晩は、学校帰りM,Reinaです。


今日はびっくりしたことがありました。



いや。
本当。
びっくり。
予想外。
想定外。


ってかもうすっかり忘れてた。

てっきりもう逢えなくなったと思ってたのに。

あの時、お別れした君と。

また出会えるなんて。





















ことの始まりは昨日。

学校の教職仲間、Cチャンに言われた一言。















『M姉ぇさんのだと想うんだよね』

















Cチャンが学生窓口に立ち寄った時、私の絵らしきものを見たと言うのだ。




M『どこで?』
C『何か冊子で』
M『何で私のだと思ったの?』
C『いや、今描いてる絵と描き方似てたから…』
M『…』
C『白いヤツ…』
M『デッサンは?』
C『見たことないから分かんなかったです』
M『…自画像なのに…?(笑)』










そう。
彼女が言っているのはどうやら、今年の入試の合格作品集のやうでした。

けどまぁ、ご存知の通り私はZK


補 欠 合 格


補欠が載るわけない、と。

何かの間違いだろう、と。

思ってたんです… !!





今日になって次々と目撃情報が。

みんな口々に、今描いてる私の絵を見て言うのです。

KRクン『自画像って帽子かぶってる…ヤツ?』
M『え』
KR『何か服で口隠れてて…』
M『あ』
KR『やっぱそうだよ(笑)見て来なよ』



























そうでしたorz



確かに私があの時。
あの試験で。
あの時間に。
あの場所で。
あの人を描いた。
自分を描いた。


絵 でした。










嬉しいとか。
そんなことより先に。
びっくりして。

また出逢えたことに。
…あまりの拙さに(ぇ)




びっくりだよ。
あんな一生懸命描いて。
本当に一生を懸けて描いて。

あんなんだったのかと。



プロポーションもなってないし。
色もバキバキしてるし。
雑だし。
自画像暗いし。
いつもよりハーフトーン少ないし。
ごちゃってしてるし。


今まで予備校で良いよ、って言われた絵の。

どれにも当てはまらないやうな。

つたなくて。

拙くて。

伝なくて。


























すんごく懐かしかった。

すんごく恋しかった。


私はあの絵で今此処にいて。
私はあの絵で初めて。
最後の受験の終わりを聴いて。
最初の世界の始まりを聴いた。




それを想うと。

拙くて恥ずかしいあの絵を。

長く見てられなかった。










泣きそうで。















































もう流石に燃やされちゃったかもだけど。

そうだとしても。

成仏してくれる気がする。




けど。

出来ることなら。

次は写真じゃなくて。




…学校説明会辺りでご対面出来たら嬉しいな。








































『心細さに後退り
白い世界を手放して
残ったのは名残の一花
二度と逢えない別れだから
死んでしまうより重く響く
私が創った君の時間は
沢山の目玉に量られて
一言だけで未知を変える
上手く泳いでゆけたなら
もう一度くらい逢えるだろうか
浅瀬に踝 浸ったままで
他人の決断待っている
荒削りの断面 痛みの年輪も
手を離れればみな同じ
紙ヒコーキを背に乗せて
真白な平原を渡る鳥
飛び立つ羽音を追い掛けながら
私はどこまでゆけるだろう
幾度も迷い込む度に
終点さえも知らないままで』

(2009/2/6のSnowStillLifePhantasmagoriaより)