何億光年の夢を想う
一生に一度しか
出会えぬそれを逃したら
二度と逢えぬとぼんやり気付く
あの時隣に在った人とも
あの時遠くに在った人とも
ましてやもう此処にない人など
生涯一緒に見れないと言う
その一生のなんと短く儚いことよ
彼らがもう一回り巡り
またぱったり出会う時には
もう此処にはいないのだと
気付けばひどくちっぽけで
今にも壊れそうな
この泡沫の魂が
怖いくらいに愛しくなる
怖いくらいに惜しくなる
溢れる涙が止まらぬ程
尊い命だと知らなかった
また26年後
渡って来ると知った時
私は強く願うのだ
次また出会うその時には
最愛の月に似た温かさ
その手を握り見上げられるやうに
きっとその時刻には
澄み渡る天空が絹を纏い
今日のやうな三日月の
面影真似た陽が或るやうにと
多分疲れてるんだろう。
急に泣けてくるなんて。
母親が今日の日食を見忘れたと聞いて。
阿呆だなぁぁって笑ってやったのに。
46年ぶりの日食だったのを知って。
46年後にはいないかもしれない。
母を想ったら。
涙が止まらなくなっていた。
バカだなぁ…。
一生に一度とか。
淋しいじゃないか。
何度もあれよ。
おかげで玲音は。
見ることもなく死んだじゃないか。
そんなことを。
考えたら。
涙が止まらなくなっていた。
月と太陽がもう一巡りして出会うまでに。
私たちの一生は。
いとも簡単に終わってしまうのだ。
そんなに儚くて。
脆くて。
宇宙にとってはちっぽけなことなのだ。
それがひどく。
悔しくて。
苦しくなった。
疲れてるんだろう。
多分。
次の日食は26年後だと聞いた。
私はぼんやり。
次は母と見よう、と。
未来に誓う。
一生に一度しか
出会えぬそれを逃したら
二度と逢えぬとぼんやり気付く
あの時隣に在った人とも
あの時遠くに在った人とも
ましてやもう此処にない人など
生涯一緒に見れないと言う
その一生のなんと短く儚いことよ
彼らがもう一回り巡り
またぱったり出会う時には
もう此処にはいないのだと
気付けばひどくちっぽけで
今にも壊れそうな
この泡沫の魂が
怖いくらいに愛しくなる
怖いくらいに惜しくなる
溢れる涙が止まらぬ程
尊い命だと知らなかった
また26年後
渡って来ると知った時
私は強く願うのだ
次また出会うその時には
最愛の月に似た温かさ
その手を握り見上げられるやうに
きっとその時刻には
澄み渡る天空が絹を纏い
今日のやうな三日月の
面影真似た陽が或るやうにと
多分疲れてるんだろう。
急に泣けてくるなんて。
母親が今日の日食を見忘れたと聞いて。
阿呆だなぁぁって笑ってやったのに。
46年ぶりの日食だったのを知って。
46年後にはいないかもしれない。
母を想ったら。
涙が止まらなくなっていた。
バカだなぁ…。
一生に一度とか。
淋しいじゃないか。
何度もあれよ。
おかげで玲音は。
見ることもなく死んだじゃないか。
そんなことを。
考えたら。
涙が止まらなくなっていた。
月と太陽がもう一巡りして出会うまでに。
私たちの一生は。
いとも簡単に終わってしまうのだ。
そんなに儚くて。
脆くて。
宇宙にとってはちっぽけなことなのだ。
それがひどく。
悔しくて。
苦しくなった。
疲れてるんだろう。
多分。
次の日食は26年後だと聞いた。
私はぼんやり。
次は母と見よう、と。
未来に誓う。