月に一度の高校OBの飲み会が新橋でPM5時からあった。早めに出かけて、都内の散策、今日は駒場公園に出かけた。
日本民芸館には初めての訪問、「朝鮮工芸の美」をとくと鑑賞しました。軽くいびつな壺・皿の出来は、民芸品との表現が素直に思います。多彩な展示品の中には、こんなのが欲しいなと思ったことでした。本館から出て、柳宗悦の住居でもあった西館に移ると歌声が聴こえた。柳氏のご夫人・柳兼子のアルトの調べに聴き入った。
何と昭和12年にシューベルトの「冬の旅」24曲を、アルトの人がコンサートで歌ったということを知って驚いた。次いで日比谷公会堂でも歌い、夫の木食上人の遺跡掘り起こし資金に当てることもしている。息子3人も育って名を遺すという賢婦人だとは、大したお人だ。
ついで、日本近代文学館では、明治以降の文人の原稿が展示されて、その推敲振りが多彩で面白かった。悪筆家の方が多いのは、内容優先、文字の体裁などはそっちのけかと、これも面白かった。曰く“文人も ワード無き世の へたれ文字” と見ました。
公園の中の重文「旧前田家本邸」はその広さが凄い。当時華族の諸々嗜好が感じ取られて興味深かった。公園のふた抱えもある巨木は、建物群に貫録を与えて、これはいいなあ、との一言である。
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