スプリング・エフェメラルという言葉を知りました。
「春の儚(はかな)い命」という意味で
早春、まだ落葉樹が葉を出さないうちに地上に現れ
せっせと光合成をし、子孫を残すために花を咲かせ
木が繁り暗くなると地上部は枯れて
ほぼ10ヵ月を地下で休眠して過ごす植物たちに冠せられる名のことだそう。
日本の植物ではカタクリやエゾエンゴサクなどがそれにあたるそうです。
北海道ではエゾエンゴサクの群生がみられるそうですね🌿
ある日の昼過ぎ、誰もいない公園で小さな花たちが咲いていて。。
それは夢のような空間。
エフェメラル、
と憶えたての言葉を
呟いてみたら
言葉は空気の中に溶けていきました。
さようなら
来年まで、さようなら
何の冠もあらずとも
そこは今は
あなたたちの王国なのですね
☆生薬覚え書き
植物名はチョウセンエンゴサク。
生薬名は延胡索(えんごさく)。
ケシ科のエンゴサクの塊茎をし使う。
瘀血(おけつ・血の巡りが滞ること)を除く薬として
無月経による下腹部の痛みなどに用いられる。
また鎮痛、胃液分泌抑制作用もあるので
胃痛、胸やけにも用いられる。