若かりしころに見た
「エデンの東」
↑これは映画版のジェームズ・ディーン
のテレビドラマ版で、
使用人の中国系アメリカ人が
事あるごとに
ウーチャーピー酒というのを
ちびちびやっていました🍶
バーボンを呑む連中に
「腐った林檎みたいな味だな」
とか言われても
「私はこれです。これがいいんです」と、
大事な話をするときは必ず
ウーチャーピー酒の入った石の徳利と茶碗を傍らにおく。
「ウーチャーピー」。
時を経て今回の山形行で
再びその記憶と再会。
ところは米沢。
上杉鷹山公が
救荒作物として
武家屋敷の生垣に使わせた
ウコギの木。
米沢では今でも郷土食として、春先のウコギの新芽を
ウコギ飯として食べたり、天ぷらにしたりするそうですが、
このウコギの根が
ウーチャーピーの原料なのですね
同じウコギ科のオタネニンジンと似て強壮剤の効果があるため、スタミナドリンクに配合されたりしています。
平安時代の延喜式(えんぎしき)には
諸国から朝廷にウコギの皮が献上されたことが記されているので、
それなりに薬用に用いられていたはずなのに
漢方の処方にウコギが利用されないのは不思議なところです。
もしかして、山形県民に伝わる門外不出の調合とかあったりして・・😅😅😅?
ともあれ、薬用のウコギを
救荒作物にも転用しようと
考えたとは
鷹山公、さすがです(なんで上から目線??)
☆生薬覚え書き
エゾウコギ
生薬名は刺五加(シゴカ)。
ウコギ科。使用部位は根茎。
日本では北海道東部のみに産する。
トゲ(棘)が硬いため、「蛇ノボラズ」とも呼ばれていた。
米沢のウコギはヒメウコギ。
主要成分はエレウテロシドで
オタネニンジンの有効成分の
ジンセノイドと同様、
サポニンの一種。
薬効は強壮、鎮静。
リウマチ、神経痛、脚気、食欲不振、疲労回復などに用いられる。
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