今日は、久々の河原登山口・韓国岳往復登山である。楽々登山が続いたので、体力に不安がある。「大丈夫、無理しない方がいいよ」とレットさんがのたまう「おう、ゆっくり登るから大丈夫だ」。
今回の登山の目的は、①登山道の調査②購入した登山靴の足馴らしである。①について、前回このコースを登ったとき「近々登山道を整備する予定で測量しています」との公園管理事務所のスタッフから聞いたので、それを確認したかった。
特にこのコース最大の悪路である笹竹登山道が整備されていることを期待しての登山である。久々に弁当をつくり、6時15分自宅発、登山口駐車場7時5分着、車載温度計4度だが寒さは感じない。準備をして7時18分登山開始。
駐車場には県外車を含め10台くらい駐車している。レットさんは元気だ。登山口から水無川の橋を渡ると石畳から急坂な石段になる。登りはじめは息があがる。
石段を登ると、緩やかな登山道になり、眼前に中岳が見える。西南方向にお鉢と高千穂峰が見える。「美しい山だ」と呟く。
石畳のアップダウンを繰り返し登ると鞍部に着く。ここから、中岳直登がはじまる。ミニ岩場登り、ガレ場登りと変化に富んでおもしろい。最初の難所が石段で整備されている。
以降、部分的に整備され、かなり登りやすくなっていた。段差の大きいところはレットさんを抱っこしてながら、中岳山頂8時23分着、8時37分発。
★-霧島縦走路の山々からの眺望-★
霧島山縦走路の山々の山頂からの眺めは全て360度パノラマで素晴らしい。韓国岳山頂からの眺めを紹介すると、北に甑岳、北西に白鳥山・栗野岳、南西方向に高隈山系・桜島、南方面に烏帽子岳、南東方向に獅子戸岳・新燃岳・お鉢・高千穂峰・大幡山・矢岳が見える。運が良ければ、屋久島も見える。
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風が吹いて、ちと寒い。レットさんと記念撮影する。「今日はレットさんモデル日にするか」「won!」(^_^)v 撮影を終え、中岳のなだらかな稜線を真正面に新燃岳を見ながら、緩やかな登山道を快適に歩く。
緩やかな登山道から木製階段下りになり鞍部に着く。左折で湯之野登山口だ。ここからの見える、青空と草原の風景が大好きだ。
鞍部から長い急坂木製階段を登り、新燃岳山頂9時13分着、9時15分発。
山頂は、風が少し強いが、新燃岳名物の強風が吹いてないので助かった。火口のコバルトブルーの火口湖、白い噴煙、その影が美しさを演出している。
湖面に火山警報レベル1になって良かったと思いながら、火口縁を撮影しながら歩くと、硫黄の臭いが鼻をつく。緩やかな火口縁登山道から、ガレ場の急坂下りになる。
レットさんはガレ場が苦手だ。レットさんのペースが遅くなる。レットさんのペースに合わせ下ると鞍部に着く。左折で新湯登山口、右折で大幡山だ。直登急坂木段とガレ場を登り、獅子戸岳山頂9時51分着、10時1分発。
暑い、汗が流れる、上着を一枚脱ぎ汗を拭くと、心地よい風が肌に優しい。ここでおやつタイム。バームクーヘンを食べる。レットさんもおやつタイムだ。
獅子戸岳から見える新燃岳斜面に白い噴煙が上がっている。はじめて見る風景に噴火レベル2の警報に納得する。噴火しないように祈った。
獅子戸岳の緩やかな登山道から急坂直下の木段とガレ場の登山道を下ると、灌木林の中の平坦な登山道になり、快適に歩ける。快適な登山道がだんだん狭くなり勾配が増すとこのコース最大の難所、笹竹の登山道になる。
残念ながら整備されてなかった。壊れた木段、浸食された登山道、悲惨な光景だ。旧登山道が浸食され法面崩壊寸前だ。ここまま放置したら登山道崩壊で登れなくなるかもしれない。
登山靴はブルドーザーの言葉が身にしみる。登山者の歩いた跡が水道になり、浸食されたのだ。
自分ではどうすることもできない現実に歯がゆさを感じ、山にすまないと思いながら登る。段差や泥濘ではレットさんを抱っこして登る。雨や霜どけ時、泥濘に苦しめられるだろう。特に下りの滑りには十分注意したい。杖は必携だ。
笹竹の登山道を抜けるとガレ場の急坂登山道になる。一歩、一歩、積み重ね山頂を目指し登る。「人生も一歩一歩の積み重ねだな」と独り言を呟きながら登る。
レットさんは元気についてくる。4本足は強い。ガレ場の急坂木段を登り切ると緩やかな登山道になる。
登山途中で「韓国岳北面に樹氷が見られますよ」と登山者から聞いた。北面沿いの緩やかな登山道を歩くと白い樹氷が見える、4月下旬に樹氷、珍しい光景にシャッターを切る。風が少し吹くが寒さは感じない。
緩やかな登山道を歩くと、山頂の岩場が見えてくる。沢山の登山客で賑わっている。岩場を歩き韓国岳山頂11時43分着、12時30分発。
山頂でレットさんを撮影し、笹の原で霧島山系、大浪池を見ながら昼食だ。昼食は、「手製焼肉弁当」、押しつぶされ悲惨な状態だったがうまかった。
私が食べてから、レットさんの昼食である、待ち時間につまらそうに背を向けている。それがまた可愛い。(^^)レットさんに昼食を与えしばし休憩後、下山開始。
レットさんは下山が苦手だ。少しの段差も降りられない。何回も抱っこして下る。お疲れのようなので苦手なガレ場では抱っこして下る。笹竹の悪路登山道も同じく抱っこして下る。
疲れました。復路一番目の難所、笹竹悪路登山道を抜けると楽に歩ける。ここからレットさんも元気についてくる。復路2番目の難所、獅子戸岳急坂を登り獅子戸岳山頂13時38分着、13時48分発。
高千穂峰、新燃岳の山容が美しいのでレットさんをモデル撮影し下山開始。ガレ場と木段の急坂を下る。段差ではレットさんを抱っこする。「短足犬は大変だ、それに重い」「なぬ」と怒っております。(^o^)
急坂を下り復路最後の難所、新燃岳急坂ガレ場登りとなる、レットさんが辛そうに登るので、抱っこして登る。ガレ場から火口縁の緩やかな登山道を快適に歩くが、レットさんお疲れで遅れる、
レットさんのペースに合わせ振り返り振り返りゆっくり歩き、坂道は抱っこしてやり、新燃岳山頂14時25分着。新燃岳山頂から快適に下り中岳山頂に14時53分着。
中岳登山道急坂では、レットさんを抱っこして下る。急坂を下り石畳登山道を歩いていると、ビニール袋に火ばさみを持ちゴミを拾いながら、歩いてる女性がおられたので「ありがとうございます」とお礼を述べた。
今回の登山は、何もかも忘れ、山を一歩一歩登り、風景に感動し登ろうと決めていた。山々を見ていると、自然に「ありがとう」と手を合わせた祈りたくなった。
自然に素直な気持ちで手を合わせ祈れた。「ありがとう」との言葉以外でてこなかった。辛いとき山に助けられたことに対する感謝の気持ちがそうさせたのであろう。 石段を快適に下り、登山口15時39分着。
駐車場は満杯だ。登山口で「可愛い」と女性が近づいてこられレットさんを撫でる。「うちのダックス登れるかしら」「大丈夫ですよ、喜んで登ります」「でも太っているから」「山に登るとやせますよ」と犬談義。
今日もレットさんは登山道のあちこちで「可愛い、すごい登山をするのんですか」と撫でられ鼻高々である。
購入した登山靴の履き心地は良かった。購入を勧めてくれたヒマラヤの店員さんに感謝だ。本日の楽山時間8時間21分 満足の一日でした。(^_^)v
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