歩き日記

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鹿納山・五葉岳(鹿納の野から鹿納山まで ) 3/3

2007年05月08日 | Weblog
山の案内 歩き日記 宮崎県北部の山(アルファベット記号マップ参照)

  ブナの三差路からなだらかな登山道を快適に歩き、小さな岩山を越えると、お姫山が見えてくる。お姫山は、山名のイメージと大違いの岩山だった。小岩山を越えなだらかな登山道を歩くとロープ付きの岩壁が迫ってくる。



 ロープ付き岩壁を登ると山頂に着く。ブナの三差路から25分(11:35)で着いた。山頂で昼食を摂ろうかと考えたが、山頂は狭いので後続の登山者の迷惑になると思い乙女山を目指すことにする。

 山頂から鹿納山が見える。あの岩峰に立ったのかと思うと感慨も一塩である。それにしても鹿納山は異様な山容である。



 お姫山からなだらかな稜線を快適に下ると広い鞍部にでる。鞍部からなだらかな登りとなる。乙女山を目指しひたすら歩いていると、大木のアケボノツツジが満開の花を咲かせている。暫し見とれる。

 アケボノツツジの大木を過ぎると小高い岩山が見える。乙女山か思い岩をよじ登ると、間近に乙女山の山頂が見える。山頂では数人のグループがわいわいと騒いでいる。昼食中であろう。

 腹が減ったので乙女山を見ながら小岩山での昼食となった。おにぎりと鳥の唐揚げ、デザートはイチゴ、リンゴ、メロンだ。旨かった(^_^)



 お姫山から昼食時間を含め50分(12:25)で乙女山山頂に着いた。乙女山はお姫山と同じで、名前のイメージと違う岩山だ。鹿納山、五葉岳稜線から東側に飛び出した山頂から見える原生林は素晴らしい。

 白い枯木の中に露岩が点在し、アケボノツツジが咲いている風景は水墨画の世界だ。



 あちこち撮影しながら、五葉岳を目指し歩き始める。小高い岩山を越えなだらかな坂道を登り始めると、右足太ももがいきなり引きつり痛み出す。激痛だ一歩も歩けない。へたり込んでしまった。

 痛みに耐えるしかない。しばらく休憩し痛みに耐えながらお姫山を目指す。左足も痛み出した。歯を食いしばりゆっくりゆっくり登る。なんとかお姫山裾野に着いたので岩の上で休憩。幸いなことに涼しい風が吹き痛みを和らげてくれた。

 休憩しながら、五葉岳を経由で大吹登山口を目指すか、それともお姫山に登りお化粧山登山口を目指すか、あれこれと考えていると、痛みが徐々になくなり屈伸運動しても痛みはないので、五葉岳経由、大吹登山口コースで下山を決定する。

 お姫山裾野から下り鞍部から登りにかかると、左右の足が痛み出した。「痛いだろうががんばれよ」と筋肉痛に苦しむ足を励ましたところ、不思議に痛みが和らぐ。「ありがとう、ありがとう」と何度も足や体にお礼を言いながら登る。

 一歩一歩ゆっくり歩幅を小さくし登る。何でもない登りが辛い、爆弾を抱えて登るように慎重に「がんばれ」「ありがとう」と足に語りかけながら登る。山頂直下の最後の岩場に着いた。普段ならなんてことない登りだが今日は流石に堪える。



 お姫山裾野から45分(13:30)で五葉岳山頂に着いた。山頂のアケボノツツジは蕾だ。山頂からの眺望は遮るものがない。五葉岳から兜巾岳(とっきんたけ)縦走路を見ると、アケボノツツジが満開で花のトンネルになっている。

 兜巾岳まで歩きたいが足の痛みを考えると無理とあきらめる。文字の消えている山頂の標識を持って記念撮影し下山開始。山頂から急勾配の下りの連続だ。特にガレ場の下りには注意が必要だ。

 足を庇いながら滑らないように慎重に下る。ガレ場のアケボノツツジの大木が満開の花を咲かせている。昨年は蕾でガックリしたことを思い出した。暫しその美しさに見とれる。



 急勾配のガレ場からほぼ平坦な登山道を快適に歩くと、檜林のジグザグ登山道に変わる。足の痛みはない。快適に下る。檜林を抜けると視界が開け急勾配の植栽林地を下る。急勾配になると足に負担がかかり時々痛む。

 「あと少しだがんばれ」と体に語りかけ慎重に下る。植栽地は鹿の食害防止のネットが張ってある。



 急勾配の登山道を抜けると沢にでる。沢沿いには沢山のヤマシャクヤクが咲いている。「やった!!」と思わず叫んでしまった。「ありがとう君たちのおかげだ」と体にお礼を言い。白くて可憐なヤマシャクヤク撮影に没頭する。今度の登山は憑いている。





 撮影を終わり沢を渡ると大吹登山口だ。撮影時間を含み五葉岳から70分(14:40)で大吹登山口に着いた。大吹登山口からはウォーキング気分で新緑の林道を快適に歩く。足の痛みもない。

 昨年、大岩が道路に飛び出し転落しなように慎重に運転した箇所の大岩が撤去されていた。これで安全走行できると思いながら、大吹登山口から30分(15:10)でお化粧山登山口に着いた。登山口には沢山の車が駐車している。

 登山口でデザートの果物を食べ、荷物を片付け車に乗り込み「今日はありがとう」と体に言い、車をスタートさせた。天気晴天、アケボノツツジ満開、ヤマシャクヤク満開の最高の一日であった。山楽時間8時間40分。



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