まいごのイケてないブログ

なんだかなぁ~。と思うようなことを書いてみたい。

歌舞伎版「あらしのよるに」

2024-09-18 12:05:07 | Weblog
絵本が原作の新作歌舞伎です。

主演は中村獅童さん。
狼の役です。
狼とヤギの友情物語です。

絵本が原作なので、幼稚園に絵本があるというので話は知ってるし、
行く、というので今回は幼稚園で先生おしてる娘と一緒に行きました。
絵本作家のサイン会があるので、有給休暇を取って今日にしました。
早めに行って、開場と同時に駆け込み、売店で絵本を買って、サイン会に並ぶ予定でした。



娘が起きてこなくて、予定の電車に間に合いませんでした。
館内のお弁当が嫌だというので、高島屋でお弁当を買ってから行こうと
思っていたので早めの電車を予定していたので、1本遅い電車になりましたがちょうどいい時間になりました。



が!もう、開いてるやん!
公演は11時からなので、開場は30分前。
普段なら入れてくれません。
多分きょうはサイン会があるので早めに開けたのでしょう。
すぐに売店で絵本を買い、サイン会の列に並びました。
予想してたより多かったらしく、途中で番号札が配られました。
娘は29番。私は30番。微妙。
あと10分で開演、という時刻になると後ろの方の人は後で整理番号順に
対応しますので、と席に着くよう促された。
私たちであと5分だったので、終わりだな、と思ったけど後ろの人が
「終わったらすぐに帰らなければならないので:と言って
私たちの後ろで待っていた。多分ギリギリセーフだったと思う。席にもよるけど。
絵本に狼のイラストとサインを書いて一緒に記念撮影してくれました。
そりゃ、時間かかるわ…。



席に着くと、すぐに始まりました。
今回は桟敷席。(生協任せで選べない)

靴を脱いで座椅子に座布団を敷いた席に座ります。
掘りごたつのように、脚はおろして座れるので椅子席と変わりません。
横の席なので舞台は醜いですが、花道も近いので登場・入場の役者もよく見えて
よかったです。
休憩時間には買ってきたお弁当を食べるのですが、いつもは膝に置いて食べるのですが、今回の桟敷席はテーブルがあります。

1等席が一番多いのですが、一番前も花道横も、一等席。
桟敷も一等席。2階も一等席。
見え方、ずいぶん違います。
それも、まぁ楽しみかな。

内容は、まぁ単純。
有り得ない、狼とヤギの友情物語。(笑)

「あらしのよるに」

発刊30周年記念
きむらゆういち 原作(講談社刊)
今井豊茂 脚本
藤間勘十郎 演出・振付

<配役>
がぶ(オオカミ) 中村 獅童
めい(ヤギ)   中村 壱太郎
みい姫(ヤギ)  坂東 新悟
はく(ヤギ)   市村 竹松
穴熊ぴか     市村 光
たぷ(ヤギ)   澤村 國矢
山羊のおじじ  市村 橘太郎
がい(オオカミ)河原崎 権十郎
狼のおばば   市村 萬次郎
ぎろ(オオカミ)中村 錦之助

獅童さんがこの作品に寄せる思いは強く、汗の滴る熱演に感動しました。
今まではヤギのめい役は尾上松也さんが勤めていたそう。
今回は初役で中村かずたろうさんが勤めておられます。
かずたろうさんの女形は何度も拝見しましたが、今回のめいは絶品でした。
すごくかわいらしいめいでした。(松也さんのは見てないので比べられないけど)

あらしの夜に出会った二人(擬人化してるのでふたり、と表現させていただきます)
雷に恐れおのの煮ながら、語り明かした夜。
意気投合した二人は、翌日会う約束をして別れます。
最初お絵本はここまでのお話。

翌日、明るい日の下でお互いの正体を知ってびっくり仰天!
ヤギが逃げ帰って、終わる話、、のはずですが、そうはなりません。
お互いに、相手のためにも持ってきたプレゼントは同じ四つ葉の幸福草。
やぎのめいは、心のどこかで狼を恐れながらかぶの友情を信じようとします。
狼のかぶは、ヤギのお肉が大好物。めいのこともときどき「おいしそう」と思ってしまい、
いやいや、めいは大事な友達!と葛藤します。

役者さんたちも、舞台を降りて客席通路を歩いたりします。
かぶとめいはなんと外国院のお客さんを見つけて、「近道を通ろう」と横一列に並んだ外国人のお客さんに
「エクスキューズミー」と声をかけて立ってもらい、狭い椅子席の間を無理やり通ります。(笑)
外国人のお客さんは、演者が自分の前まで来て話しかけるので、驚いただろうけど、いい土産話になったでしょう。
勘三郎さんが、そういうの上手でしたよね。
歌舞伎は、時々、そうやって観客を笑わせてくれたりもします。

今回もカーテンコールがなかったのは残念でした。
舞台は、やっぱり一回くらいはカーテンコールやってほしいです。
スーパー歌舞伎の「新・水滸伝」や「ヤマトタケル」はカーテンコールがあったので、観客と演者が共有する
ものがあり、満足度が増しました。
「身に来てくれてありがとう」という気持ちと「素晴らしい舞台を見せていただいてありがとう」という
お互いの感謝の気持ちを受け取りあって共有できる時間があることはやっぱりいいなと思うのですが、
歌舞伎はどうしてないんでしょうねぇ。
伝統なんだとしても、だったら、新作歌舞伎ではやればいいと思うんですけどね。
そこがちょっとね、いつも残念な気持ちが残るんです。
私だけかなぁ。

それでも、懲りずにまた、観に行きますけどね。
来月は、中村屋(勘九郎さんと七之助さん)と団十郎さんです。
楽しみ♪楽しみ♪

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