韓国と北朝鮮が合意、軍事衝突は回避 TBS系(JNN) 8月25日(火)2時53分配信
一触即発の緊張状態が続くなかで行われていた韓国と北朝鮮の会談は、午前1時前に合意し、軍事衝突という事態は回避されました。
板門店(パンムンジョム)で、連日、夜を徹して行われていた南北の高官級の会談は、4日目に入った午前1時前に合意に達しました。
「(北朝鮮は)地雷爆発で南側の軍人が負傷したことに、遺憾の意を表明した」(韓国 金寛鎮国家安全保障室長)
発表された合意文書によりますと焦点だった地雷爆発事件について北朝鮮が遺憾の意を表明。前線に宣言していた「準戦時状態」を解除します。
これに伴い、韓国側は拡声器で北朝鮮の体制批判をする宣伝放送を中止するというものです。ただ、地雷を仕掛けたのが、北朝鮮かどうかはあいまいなままで、
それぞれのメンツを保つ玉虫色の決着といえそうです。
さらに、両国は、今後も関係改善に向けて話し合うことや、離散家族の再会問題なども前向きに協議することでも合意しました。今月4日に、
軍事境界線の韓国側で起きた地雷爆発事件をきっかけに、双方の軍が臨戦態勢をとる事態に発展した南北の危機は、ひとまず回避されました。
こうした中、アメリカ政府は韓国と北朝鮮による合意を歓迎し、朝鮮半島の緊張の緩和につながることに期待感を示しました。
「米国は韓国と北朝鮮による合意を歓迎する。(朝鮮半島の)緊張緩和に繋がることを期待するとともに、合意がどのように履行されていくのかを見守りたい」
(アメリカ国務省 カービー報道官)
アメリカ国務省のカービー報道官は、「大事なのは双方が満足のいく合意に達したことだ」と今回の合意を歓迎する一方で、「北朝鮮の今後の行動で評価したい」
と述べ、北朝鮮側に対し、合意の履行を求めました。(25日07:09).