ペンネーム牧村蘇芳のブログ

小説やゲームプレイ記録などを投稿します。

禁断の果実 第7話

2025-01-19 21:21:57 | 小説「魔術ファミリーシリーズ」ウェストブルッグ1<禁断の果実>完

「う~ん、やっぱり行くとしたら
 “キルジョイズの酒場”かなぁ。」
 城内にある王宮魔法陣から出てきたケイトは、
 城門をすぎるとローブを脱いで右腕にかけていた。
 朝晩は肌寒くても、
 昼間はまだ暖かい日もあるのが今の日常である。
 風の吹かない今日みたいな日に、
 深紅衣のローブをこのまままとっていれば、
 直射日光よろしく汗だくになるのは目に見えていた。
 そんなものだから、今は真紅と漆黒にて彩られた
 鮮やかなブラウスが映えている。
 行き交う人という人が、
 その美しさ故に振り向いていた。
 男性はもちろんのこと、女性までもが。
 その上品な美しさは、この上なく気高い。
 ただ、ロード・ストリートにて対立した、
 この女性については違った意味合いで
 向き合っていたようだった。
 キャサリンのような美しいウェーブ・ヘアを有していたが、
 髪はそれほど長くないのか肩にかかっておらず、
 肩の上でフワフワと宙に浮いているような、
 優しげな印象を与えていた。
 服装は初秋に合わせた淡い赤茶色で、
 もの静かな雰囲気が漂っている。
 唯一気になるのは、
 彼女が武器を所有していない点であった。
 一般国民か魔法使いなのかもしれない。
 対峙しているや、
 彼女は静かに歩み寄り、声をかけた。
「申し訳ありません。
 貴女にお願いがあって参上したのですが。」
 彼女のはっきりとした口調が、
 ストリートを軽く抜けた。
 淡く暖かい声は、
 その場で耳にした者全てを魅了するような、
 海原にたたずむ海魔セイレーンのようであった。
 舞台役者なのかしら?
 ケイトは、素直にそう感じながらも声に応えた。
「どんなお願いですか?」
「貴女の手にしている、
 その皮袋の中身を頂きたいのですが。」
 思わず『いいですよ』と
 声の出そうになったケイトであった。
 軽くせき込みをして、自身を立ち直らせる。
「貴女もこの中身を狙う一味なの?」
 ケイトの声は、どこか残念そうな色があった。
 素敵な友達が出来るかと思ったのにぃ。
「そう思われては仕方ありませんが、
 我が主様にとっては重要な事なのです。」
 依頼人は破壊を頼み、
 来訪者は必需とするものとは。
 どちらが正しい意見なのだろうか?
 だが、ケイトにとっては“どちらが正しいか”
 なんて事はどうでもよかった。
 私は、仕事で受けているのだから。
「残念だけど、私も仕事で受けている以上、
 『ハイ、どうぞ』
 なんて言って渡すことは出来ないのよ。」
 その声に女性は、
 こちらもまた残念そうな声色で応えた。
「分かりました。
 でも、ここで争うには
 一般の方々に迷惑になりますので、
 時を改めて御伺い致します。」
 暗殺者共と同じ行動を取っている者の
 台詞とは思えなかった。
 殺し屋を雇っている者共が、
 まさか一般国民の人命を配慮するとは。
 ケイトと擦れ違い、
 過ぎ去って行こうとする背に、
 ケイトが声をかける。
「あなた、名前は?」
「フォルター男爵の側近の1人で、
 テリス・ミリエーヌといいます。」
「出来るなら、敵同士で会いたくないわね。」
 テリスは、ケイトの声に軽く笑みを見せると、
 そのまま広場へと去っていった。
 さも、申し訳なさそうな雰囲気を残して。
 ケイトは、ロード・ストリート沿いにある
 “キルジョイズの酒場”を見つけると、
 扉を開けながらため息をついていた。
「・・・この箱の中身って、なんなんだろ?」
 それは、これから明らかになる事であった。

 酒場に入ると、
 そこは他国からの冒険者や商人などが
 沢山席を取っていた。
 ここは、この王国内にある酒場では一番大きな酒場で、
 朝と昼には軽食&コーヒー等もやっている事から
 絶えず人が出入りしている。
 そんなところだから、
 ビギナーな冒険者が仕事を探すには、
 最も適した場所と言えた。
 10人で楽に囲える大テーブルが山とある他に、
 同人数程度を収容できる個室まであるのはここだけである。
 ケイトは、とりあえず2~3人用の個室を頼んだ。
 しかしながら、個室の場合は
 コーヒーのみの注文は不可である。
 必ずアルコール・ドリンク
 または軽食を注文しなければならない。
 仕方ない、バター・トースト・セットでも頼むか。
 ケイトは、カウンターで注文するや、
 マスターから個室の鍵を受け取ると、
 さっさと入って箱を取り出した。
「さて、開けましょうか。」
 外に声の洩れぬ様、
 低い声でアンロックの呪文を詠唱する。
 脇には、先程の呪文書を開いていた。
 詠唱が終わると、
 カチッと金属の音が小さく鳴った。
 どうやら、開ける事に成功したらしい。
「冗談抜きで上位古代語魔法に相当する
 魔鍵がかけられているなんて・・・。
 イヴって、いったい何者なのかしら?」
 そうつぶやきながらも箱に手をかけ、開けた。
 中には、1つの種が入っていた。
「・・・これを壊せっていうの?」
 外見は、いたって平凡な種であった。
 薄い茶色の被子に包まれたその種の大きさが、
 約5センチと大きめだという点を除けば、
 あとはいたって平凡窮まりない種であった。
 緑色の芽が、
 申し訳なさそうに少しだけ葺いている。
「わざわざ依頼してきた程なんだから、
 火炎系の呪文は通用しないだろうなぁ。」
 そんなことをつぶやいていると、
 コンコン
 とノックの音が鳴るや、
 マスター自らが軽食を運んできた。
 ここの店のマスターであるドワーフの、
 ギル・ジル・キルジョイズは、
 過去に起きた魔族討伐大戦の時の六英雄の1人である。
 今でこそ酒場のマスターを営む40代後半のおじさんだが、
 冒険者時代の頃を知る人は、
 現在でも“重戦斧のギル”と呼んでいる。
 ちなみにドワーフとは、ヒューマンとは違った種族である。
 身長は高くても100センチをようやく越える程度ではあるが、
 数々の種族がある中では一番怪力な種族なのだ。
 加えて手先が器用で、一般のドワーフは細工師が多い。
 男は必ず髭面なのも、常識の一つである。
「はいよ、バター・トースト・セットおまち!
 ・・・なんだい、その種みたいなのは。」
 マスターの台詞は、
 今日も明るい陽気な男の声であった。
「あ、ありがと。
 これを木っ端微塵に消滅してくれって
 依頼受けたんだけどねー。」
「ふーん。」
 マスターが、数個の石を固めたような手で
 種をそっと摘む。
「植物アレルギーな人からの依頼か?
 もったいない、芽が出てるじゃねーか。」
「うーん、どうだろ?
 あたしまだ依頼人に会っていないのよ。」
 ケイトは、バター・トーストを手に、
 ギルの手にしている種を眺めながら話していると、
 突然、突拍子もないことを口にした。
「マスター。
 それ、そのまま指で潰せる?」
 この店のドワーフは
『はぁ!?』
 とでも言いたげな表情を見せるや、
「いいのか?」
 と、念を押す声を上げた。
「うん、いいよ。
 どうせ、壊すのが目的だし。」
 マスターは、右手にトースト、
 左手にコーヒー・カップのケイトを横目で見るや、
 指先に力を入れた。
 いや、正にこれから強くしようという矢先であった。
 グチャ
 マスターが、呆気にとられていた。
 それを見ていたケイトもまた、
 呆気にとらざるをえなかった。
 中年男と美女の二人が、
 まるで鳩が豆鉄砲食らったような
 顔をしながら見ていたその視線の先には、
 指圧で潰れた種があった。

 暖かな庭にたたずむ優男の手が、
 今正に小さなハープの弦を引かんとしている時であった。
 部屋にて、清楚な表情で死の調べを聞かんとする美少女は、
 1人の不安そうな表情を見せる美女の存在すら忘れさせる程の、
 存在感を有していた。
 小声で、その美少女・・・
 人形娘ドールは何やら呪文を詠唱しだした。
 それに合わせて、アリサも何か別の呪文を詠唱する。
 優男の弦が弾かれだした。魔弦の曲が鳴り始めたその時、
 バタン!
 と、少しだけ開いていた窓が、
 ひとりでに音を立てて閉まった。
 それだけではない。
 魔弦の曲が全く聴こえなくなってしまったのだ。
 アリサの詠唱した神聖魔法
 “沈黙の呪文”による効果である。
 ハイ・プリーステスの彼女が詠唱したその呪文の効果は、
 優男の魔弦の曲を完全に遮断していた。
 そして、部屋にいた美女イヴが
 『え!?』と驚いた表情を見せた時、
 その部屋にいた人形娘ドールの存在は既に無かった。
 いや、移っていた。
 優男ルクターの眼前に。
「・・・いつのまに?」
 かなり高度な魔法の一つ、
 転移の呪文であった。
 ケイトや、王宮魔法陣のポーラぐらいの
 高レベルな魔法使いでもないかぎりは、
 まず習得不可能と言われているハイレベルな魔法だ。
 術者自身を自在に瞬間移動させるこの魔法は、
 想像以上に術者の魔力を消耗する。
 それをドールは、顔色一つ変えずにこなしてみせた。
 イヴは、今になって初めて
 人形娘の実力の奥深さを悟っていた。
 そんな中、アリサはイヴに
 『私達が出会った記念に』等と言って、
 銀のブローチを胸元に付けてあげてプレゼントしていた。
 えらく余裕である。
 人形娘ドールは、ルクターと対峙していた。
「あなたの周囲には、
 アリサさんの沈黙の呪文で音を完全に遮断しています。
 貴方の魔弦の響きは、絶対に聞こえませんよ。
 諦めて降伏して下さいませんか。」
 ドールの台詞は、実力を備えた
 上級貴族のお嬢様のようであった。
 しかし、ルクターは意に介さぬ不敵な笑みを見せ、
「そう思いますか?」
 と言って右手で弦を弾きはじめた。
 いや、違う。
 弦の一本一本が小さなハープから弾き出され、
 それらは長く伸びだして
 急速なスピードでドールを襲撃しだした。
 ドールは、寸でのところでそれらの攻撃を躱し、
 サテン・ドレスのスカートを風になびかせながら
 ルクターとの間合いをとった。
 それだけではない。
「ルクターの弦が・・・!」
 部屋で戦いを見守っていたイヴが、
 歓声を上げた。
 ルクターの弦が、
 ことごとくバラバラに切断され、
 地に落ちていったのだ。
 ドールの両手の爪が、長く鋭く伸びている。
 敵の直接攻撃に対しても、
 微塵の動揺もみせないドールの魔爪であった。
 ルクターは、残りの弦をハープに戻した。
「まだ、降参して下さいませんか?」
 あくまでも丁寧な声が、ルクターの耳に届いた。
 が、
「こちらが優勢なのに?」
 と、またも不敵な声を上げた。
「ここまで大掛かりな仕掛けを仕組んだのは、
 久しぶりですよ。」
 ルクターが、魔弦を弾き始めた。
 しかし、アリサの沈黙の呪文の効果が
 効いている最中ではないのか?
 だが、曲は確かに聴こえていた。
 穏やかなスロー・テンポの曲が流れていた。
 母が、背で泣く赤子のために歌う
 子守歌のような曲が。
 地に落ちた弦からも、
 それらが聴こえてくるようだ。
 しまった、ルクターの今度の魔弦は、
 耳にではなく脳に直接響いてきている!
 すると、なんという事か、
 3人とも地に伏してしまったのだ。
 沈黙の呪文の効果等、かけらも持たぬように。
 見事な攻撃と言えた。
 弦をわざと切らせて地のいたるところに落とさせたのは、
 脳に直接響かせる為の結界を作っていたに違いない。
 もはや、ドールに勝ち目はないのか。
 だが、地に伏すドールの瞳に諦めの表情は無かった。
 必死に右手を、いや右腕をルクターに向けて伸ばす。
「おやすみなさい。」
 優男のこの美声に、アリサ、イヴ、ドールの3人は
 深い眠りについたようであった。
 ルクター・ソーンの呪歌“安らぎの響き”は
 優春な夜を運ぶ、催眠系の呪歌であった。
 暖かな表情を露にしたルクターは、
「安心して下さい。
 用があるのはイヴさんだけですから。」
 そう言うや、
 閉じられた窓を開けて部屋に入り、
 イヴの元に寄ってイヴを抱き上げた。
 倒れているドールとアリサには成す術が無い。
 ルクターは易々とイヴの強奪に成功し、
 部屋を後にしていった。

 数分後、アリサとドールが起き上がる。
「とりあえず、予定通り私のブローチを
 プレゼントしておいたわ。」
 予定通り・・・と、いうことは
 アリサはイヴに悟られないよう、
 ドールと念話していたのだろう。
 2人は、イヴに隠れて何をするつもりなのだ?
「ご協力、感謝致します。
 後ほど、御同行宜しくお願い致します。
 では私はこれで。」
 人形娘ドールは、
 アリサにペコリと頭を下げて、
 スカートの裾を軽くつまんで一礼し、
 この場を去ろうとした。
「あなたって、恐ろしい人ね。」
 アリサが、ドールに対して
 素直な感想を口にしていた。
 大事な客人を易々と敵に渡した事を
 語っているのだろう。
 たとえ、どの様な勝算があったとしても、
 こんな無謀にちかい行動を取った事に。
 それとも、別の何かの目的の為に、
 イヴを敵に渡したのだろうか。
 その声にドールは、
 当然の様な台詞を残して去っていった。
「いいえ。
 私は人形ですわ。」

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第103話 カグツチ塔3(探索編・418F)

2025-01-19 21:18:17 | ゲームプレイ記録「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER」完

 カグツチ塔3探索の前に、
 雑用を済ませてしまう。

 まずは邪教の館へ。
 大天使ミカエルを作成する。

☆大天使:ミカエルLV90/HP678/MP360
 合 体:大天使ウリエル×大天使ラファエル
     イケニエ大天使ガブリエル
 能力値:力29/魔30/体23/速25/運18
 相 性:破魔反射、魔法全般無効
 スキル:デスバウンド/食いしばり
     プロミネンス/ショックウェーブ
     絶対零度/ランダマイザ
     デクンダ/洗脳

 アマラ深界第5カルパの扉を開くまで
 あと少しだ。

 次に回復役を作成する。

☆妖 精:ティターニアLV80/HP630/MP360
 合 体:天使ソロネ×龍王ユルング
     イケニエ地母神パールヴァティ
     御霊サキミタマ(1回)
     御霊クシミタマ(2回)
     御霊ニギミタマ(1回)
 能力値:力21/魔40/体25/速18/運17
 相 性:破魔・呪殺反射、魔法全般に強い
 スキル:絶対零度/氷結高揚/おねだり
     メギドラオン/汚れ無き威光
     メディアラハン/ラクカジャ
     勝利の雄叫び

 妖精ティターニア再び。
 魔法全般に強い悪魔が多々出現する
 カグツチ塔3なので、メギドラオンと
 勝利の雄叫びを付けた。
 あとは成長させて、おねだりを無くし、
 常世の祈りを覚えればいいだろう。


 では最後の天使巡業を開始。
 ウリエル、ラファエル、ガブリエルと同様、
 非常に単調なやりとりなので、簡潔に結果
 だけお伝えする。
 ミカエルの台詞は以下の通り。

ミカエル
「我が求めは、即ち大いなる父の意思なり。
 然して汝に告ぐ。
 汝の最も守らんとする物を、
 我が前に差し出せ。」

 3人の大天使に比べてストレートな台詞だ。
 これに対し、天使たちが差し出した宝石は
 以下のものとなる。

 エンジェル、アメジスト。
 アークエンジェル、オパール。
 プリンシパリティ、ヒスイ。
 パワー、サファイア。
 ヴァーチャー、エメラルド。
 ドミニオン、パール。
 ソロネ、ダイアモンド。

 ソロネから得られるダイアモンドが良い。
 早速ラグでグレイトチャクラに交換する。


 天使巡業が終了したら、
 カグツチ塔3に戻ってセーブ。
 ここから、カグツチ塔3の探索開始だ。

 418F。
 鬼神トールと対戦した場所から、
 前方に階段が2つ見える。
 まずは右側(西側)の階段を上がる。
 すると、昇降ブロック目前で転移。
 付近に妖鬼オニのいる場所に来た。
 オートマップ確認すると、北西の端と
 いう事が分かる。

悪魔(妖鬼オニ)
「どうなってんだ!?
 またこの場所に来ちまったぞ!
 これじゃあ、千晶様の所に
 辿り着けねえ!
 ち、地図を確認しよう…」

 探索中の戦闘で隼人がLV92に。
 マカラカーンを諦めた。

☆修羅王:檀隼人LV92/HP726/MP372
 能力値:力31/魔30/体24/速30/運24
 補正値:力+1/魔+2/体+5/速+7/運+4
 合 計:力32/魔32/体29/速37/運28
 禍 魂:ソフィア(破魔無効)
 スキル:螺旋の蛇/死亡遊戯/気合い
     貫通/会心/精神無効
     タルカジャ/ショックウェーブ

 ライドウがLV90に。

☆???:ライドウLV90/HP684/MP342
 能力値:力30/魔24/体24/速26/運17
 相 性:破魔・呪殺・バッドステータス攻撃無効
     物理・魔法全般に強い
 スキル:ブギウギ/ヨシツネ見参/的殺/挑発
     モコイブーメラン/ミシャグジ雷電
     永世ライドウ/ジライヤ乱舞

 ジライヤ乱舞を使うと、
 ゴウトが
 『行け、ライドウ!』
 と声を掛け、
 ツチグモが出陣し、
 ライドウが宙を飛んで敵の頭上から剣で攻撃、
 となる。
 (ライドウの気合いのこもった声も聞ける。)
 見た目は完全に物理系だけど、MP消費の万能系。
 なのでデスカウンターされる事は無い。
 威力的にイマイチなのだが、デスカウンターが
 ある悪魔や魔法全般に強い悪魔に対しての
 攻撃手段となっている。

 大天使ミカエルがLV91に。
 勝利の雄叫びを覚えた。
 食いしばりを諦めた。

☆大天使:ミカエルLV91/HP690/MP363
 能力値:力29/魔30/体24/速25/運18
 相 性:破魔反射、魔法全般無効
 スキル:デスバウンド/勝利の雄叫び/洗脳
     プロミネンス/ショックウェーブ
     絶対零度/ランダマイザ/デクンダ

 経験値は魔王モトが良い。
 ミシャグジ雷電とショックウェーブで終了し、
 魔王モト2体で2000越えの経験値だ。

 さて探索再開。

 最初のT字路を東へ。
 北から迂回するように南に進み、
 東側に見える3箇所の通路の真ん中を選択。
 その後、南へ進むと転移する。

 オートマップ確認すると北東の端。
 ここからひたすら南に進むと転移。

 オートマップ確認すると南東の端。
 ここから西に北に進むと転移。

 宝箱のあるフロアに着く。
 宝箱から20000マッカ入手した。
 ここから1箇所しかない通路を進むと
 振り出し(鬼神トール戦の場所)に戻る。
 縦横無尽に転移があるエリアだ。

 せっかく振り出しに戻ったので邪教の館へ。
 悪魔全書の大天使ミカエルを更新した。
 (勝利の雄叫びを習得したので一応ね。)
 ターミナルでセーブし小休止。

 再開したら、また南東の端まで転移する。

 妖精ティターニアがLV81に。
 プリンパ、カリスマ、三分の魔脈を諦めた。
 常世の祈りを覚えた。おねだりを諦めた。

☆妖 精:ティターニアLV81/HP636/MP363
 能力値:力21/魔40/体25/速18/運18
 相 性:破魔・呪殺反射、魔法全般に強い
 スキル:絶対零度/氷結高揚/ラクカジャ
     メギドラオン/汚れ無き威光
     メディアラハン/常世の祈り
     勝利の雄叫び

 坂東宮のボス戦に参加すると思うので、
 ラクカジャは残しておいた。

 南東の端から北に進み、
 T字路を北に進み、
 T字路を西に進み、
 行き当たりのT字路を南に進む。
 魔法の箱から宝玉輪を1個入手した。

 隼人がLV93に。
 メギドを諦めた。

☆修羅王:檀隼人LV93/HP732/MP399
 能力値:力31/魔30/体24/速30/運25
 補正値:力+2/魔10/体+5/速+1/運+2
 合 計:力33/魔40/体29/速31/運27
 禍 魂:カイラース(ノーマル耐性)
 スキル:螺旋の蛇/死亡遊戯/気合い
     貫通/会心/精神無効
     タルカジャ/ショックウェーブ

 魔法の箱があるフロアから、
 東に北に進むと転移。

 南西の端にある、
 離れ小島のような場所に着く。
 その離れ小島の北端に行くと転移。

 すると、小島に近い場所にある通路を
 南向きの状態で着く。
 北に向き直ってT字路を西へ進むと転移。

 すぐ近くの通路に南向きで着く。
 目の前に魔法の箱が見えるのだが、
 そのまま前に進むと転移してしまうので、
 北に向き直ってT字路を西へ南へと
 迂回するように進む。
 魔法の箱からソーマを1個入手した。

 魔法の箱の正面の通路を進むと転移。

 南西の通路を西に向いた状態で着く。
 向き直って東に進むと転移。

 先ほどの魔法の箱が見える通路に着く。
 向き直って北に西に進むと転移。

 南に向いた状態で通路に着く。
 そのまま南に西に進むと転移。

 すると、ようやく大きな昇降ブロック
 のある場所に着く。
 北に向き直って昇降ブロックに乗る。
 1段下がり、
 最初に上がってきた昇降ブロックと
 次に乗る昇降ブロックに行く事が
 出来るようになった。

※著者が実際にとった行動はもっと複雑。
 レベル上げを兼ねた探索だったので、
 無駄でも行ける箇所は全て行って
 マップを埋め尽くしている。

 次の昇降ブロックに乗って上へ。
 431Fに到着した。

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禁断の果実 第6話

2025-01-19 10:51:58 | 小説「魔術ファミリーシリーズ」ウェストブルッグ1<禁断の果実>完

 ケイトが城内へ出かけ、
 ドールが買い物へ出かけ、
 ベレッタが王城前広場へと出かけ、
 ヴェスターは早朝出勤、
 そしてキャサリンは路上にて死闘という今の状況の中、
 家にいるのはアニスのみであった。

 普段は、自宅の薬局にて仕事をしている。
 食料品等の買い物はドールがしてくれるので、
 アニス自身が外出する時といったら、
 気晴しにショッピングを楽しむぐらいなものであった。
 食料品等はともかく、
 化粧品や衣類等はさすがに自身が出かける。
 とりあえず今は外への用は無かった。
 なら、いつも通り仕事にとりかかるか。
 そんな思いで薬局の部屋に向かうと、
 まだ閉まっているにもかかわらず、
 コンコン
 と、ノックが軽く響いた。
 アニスは『あら?』とでも言いたげな表情を見せるや、
 玄関に出て扉を開く。
「早朝からの突然の訪問、誠に申し訳ない。
 2つ程、貴女にお願いがあって参上した。」
 訪れた客は、貴族風の容姿をした大男であった。
 黒のシルク・ハットに黒のマントを着けた様は、
 さながら異国のマジシャンのように見えた。
 身の丈は190あるだろう。
 身長が160丁度しかないアニスでは、
 目を合わせるには見上げねばならない。
「仕事の依頼かしら?」
 目を輝かせてのアニスの声であった。
 早朝から貴族の方が直々に訪問した依頼とあっては、
 報酬の額は想像以上であろう。
 この女、どうやら金目のものと
 奇怪な薬品には目がないらしい。
 その蘭々たる声に大男は、
「ええ、大きな仕事の依頼です。」
 と、あえて“大きな”という言語をつけて
 強調性を高めて語っていた。
 アニスの言動に合わせるかのごとく、
 なるべく声を明るめにして。
「まぁ、こんなところでは何ですから、
 どうぞお入り下さい。」
 早速アニスは大男を中へと促した。
 それは、来客に対する礼儀なのか。
 はたまた、簡単には帰すまいという
 意思があっての行動か。
 だが、この大男にとっては、
 そんな事は歯牙にもかけていないようであった。
「では、お邪魔させてもらおう。」
 大男は、黒のシルクハットを手に取り、
 アニスの後へと続いた。
 通された間は、様々な薬品が立ち並ぶ店内に
 設けられた簡易な応接室であった。
 ガラスの様な、半透明な材質を壁に仕立てた
 この応接室は、店内に並ぶ医薬品が楽に見渡せていた。
 ここなら、長年の成果を目で見てもらえる。
 そして勿論のように、この部屋に設けられた棚には、
 今までに得た賞状等がところ狭しと置かれていた。
 ガラステーブルとソファーが置かれているが、
 ソファーの配置は、これらを楽に見渡せる様に
 配慮されている。
 大男が座ると、アニスはコーヒーを差し出した。
「あ、おかまいなく。」
 そして、アニスが座るのを確認するや、
「では、早速本題に移らせてもらってよろしいか?」
 と、声を発した。
 急いている様な声色であったが、
 今のアニスにその様な些細な事は
 無きに等しい状態である。
「えぇ、もちろん。」
 やはり声は上ずっていた。やれやれ。
「私の名は、フォルター男爵と申します。
 貴女を名のある錬金術師と見込んで、
 特殊な薬品を調合していただきたいのだが。」
「それは、如何様な薬品なので・・・?」
「申し訳ないが、ワクチンとしか申し上げられない。
 極秘事項なものでな。」
 真剣な眼差しで語るフォルター男爵の声に
 一寸の淀みも無かった。
 ワクチンと語るからには、
 何らかの病原菌の類いを除去する為のものなのだろう。
「人体に投与する薬品なのかしら?」
「ええ、そうです。
 ですから、人体に対する副作用がないように
 作ってほしいのです。」
 アニスは、ふと思い付いたことを口にした。
「どこかの病院に販売する目的なのかしら。」
「申し訳ないが・・・。」
「あ、失礼。極秘事項でしたわね。」
 普通、傷の治療や、麻痺毒、猛毒、石化等の
 治療は寺院にて行ってくれる。
 有料ではあるが、治療呪文にて確実に癒してくれるので、
 冒険者に限らずあらゆる人々が寺院を利用している。
 だが、一般に奇病に属される特殊な病となると、
 呪文のみを治療の頼りにしている寺院ではお手上げ状態らしく、
 そんな時、人々が訪れる先が病院だという。
 奇病には、人体の一部に醜い人の顔が浮き上がる人面疽等を
 はじめとした、様々な奇病が約一万種はあると言われており、
 病院は、この世界には絶対必要な、
 人類の生命線を繋ぐ最後の切り札的存在なのだ。
「調合すべき材料は、全てご用意いただけるのかしら?」
「もちろんです。」
 ならば、アニスの応えは一つである。
「是非、お受け致しますわ。
 で、もう一つの依頼は?」
「特殊な薬品の依頼を、
 他に受けるような事はしないで欲しいのだ。
 このワクチンが出来上がるまでは。」
 奇妙な依頼を申し出たフォルター男爵であった。
「つまり、このワクチンの調合にのみ集中してくれ、と?」
「うむ。事は一刻を争うのでな。
 いかがかな?
 前金にて10万リラ支払うが。」
「承知致しましたわ。」
 即答のアニスの声に、
 フォルター男爵は1枚の羊皮紙を差し出す。
 それは契約書であった。
「あら、珍しい。
 “雄羊の契約書”ですわね。」
 雄羊の契約書とは、一種の呪術である。
 契約に従い、この契約書にサインすれば、
 もし契約を破棄した場合に悪魔の呪いが
 振りかかるというものである。
 その悪魔の呪いの内容は、
 両目を奪われたり、
 両腕両足をもぎ取られたり、
 心臓を含む全ての内臓をえぐり取られたりするという。
 あまりにも危険すぎる契約書な為、
 現在では闇商法の者共ですら触れようともしない、
 恐怖の書類であった。
 しかし、それでもアニスの声色にはまだ明るみがある。
 余程、先程の10万リラが効いたのかもしれない。
「契約、願えるかね?」
 今回の目的達成の為ならば、
 手段は選ばぬつもりらしい。
 が、契約自体は守りきれば、
 呪いは効果を成さずに自然消滅する。
 今のアニスにとっては、
 特に契約に対しての障害は無かった。
 ならば行うべき道は一つである。
「是非、契約致しましょう。」
 アニスは、大きな羽根ペンと黒インクの入った
 小さな容器を取り出すと、雄羊の契約書にサインした。
 羽根ペンの羽根は、
 全長10メートルを越える怪鳥ロックの羽根であった。
 その羽根ペンに目がいったのか、
 フォルター男爵が声を掛ける。
「珍しい羽根ペンをお持ちですな。」
「えぇ。
 うちの主人が剣でロックを倒した時のものですの。」
「ほぉ、剣士でしたか。」
「一応、魔法も使えますが。」
「おお、魔法剣士でしたか。」
「えぇ、まぁ・・・はい、書きましたわ。」
 数回の会話のやりとりをしながらの中、
 契約は成された。
 フォルター男爵は、契約書に
“アニス・ファン・ウェストブルッグ”
 と書かれたサインを目で確認すると、
「では、宜しくお願いします。」
 と語って、前金の10万リラを支払った。
 アニスは、兎のごとく飛び跳ねたい気分を抑えながら、
「有難うございます。」
 と、丁寧な手つきで受け取っていた。
 今のアニスは、足が地についていまい。
「では、調合すべき3つの品のうちの一つである
 “聖水”を置いていく。
 残りの2品については、
 私の部下が手にしてくる筈なので、
 彼等から受け取ってほしい。」
「彼等の名は?」
「テリス・ミリエーヌ、
 ルクター・ソーンの2人です。」
「分かりましたわ。」
 アニスは、フォルター男爵のコーヒー・カップが
 空なのに気付くと、
「もう一杯いかがですか。」
 と、促した。
「いや、せっかくですが、そろそろ私の部下が3人、
 この国に到着する頃だと思いますので失礼致します。」
 フォルター男爵は席を立ち、
 契約書を手に足早に去っていった。
 カツ、カツ、と、足音を響かせて。
 扉が開き、再び閉じた後の部屋には、
「キャー! 10万リラよー!!
 何買っちゃおーかなー!!!」
 と、およそ40代の主婦には似合わない、
 キーの高い声が鳴っていた。
 結婚式場の教会に鳴り響く、巨大な鐘の様に。
 その様から察するに、今後の展開は
 何一つ考慮していない薬局の主であった。

 フォルター男爵はウェストブルッグ家から
 数分歩いたところで、
『しまった』
 と嘆いていた。
 道を聞くのを忘れたらしい。
 しかし、運が良かった。
 正面の十字路に、美少女が一人いたのだ。
 おお、丁度いい。彼女に聞くとしよう。
「もしもし、道を訪ねたいのだが。」
「ホエ?」
 しまりのない声であったが、
 フォルターは屈しなかった。
 この手のタイプと話すのは慣れているらしい。
「第30分岐点という十字路には、
 どう行けばよろしいかな?」
「ここだよ。」
 即答の美少女の声に、
 フォルターは一瞬言葉を失っていた。
「ここ・・・なのかね?」
「うん。ここー。」
 ホエホエとのやりとりに、
 フォルターはこれ以上は話しても無駄と悟り、
 美少女に礼を言った。
 ここで待ち合わせていた暗殺者共を、
 待つ事にしたのである。
 が、美少女が去った10分後も、
 一向に来る気配が無かった。
 ・・・イヴにやられたか、
 もしくは奴にやられたか。
 仕方ないな。
 やはり奴は、私かアガンでなければ倒せぬようだ。
 闇の助力は、もはやアテにならんとみていいな。
 そんな思いを抱き、フォルターはこの場を去る事にした。
 実は暗殺者共が、
 ウェストブルッグ家の敵にまわって戦闘していた事など、
 少しも思い付くことのないフォルターであった。

 ケイトが再び王宮魔法陣を訪れた時は、
 既にマサリナの姿は無かった。
「あれ? もういないや。」
 ケイトは、そんな独り言をつぶやきながらも内心、
『やった、邪魔者がいない。』
 と、ほくそ笑んでいた。
 この箱をさっさと開けてしまって、
 鬼の居ぬ間にまだ見たことのない魔術書を
 あさっちゃおうと目論んでいるのである。
 膨大な数の古文書を保管しているこの部屋は、
 ケイトのような魔法使いにとっては宝箱そのものであった。
 先程までマサリナの居たこの部屋は、古文書の書庫であった。
 部屋の中央に巨大なデスクが陣取っている他は、
 壁という壁に本棚を設け、
 いつ崩れてもおかしくないと思える程の無数の本が、
 ギシギシになって詰め込まれている。
 この世界では、
 魔法使いなどのスペル・ユーザーが行使する術は、
 “魔法”と“魔術”の2種に大別される。
 古代語魔法、神聖魔法、精霊魔法、暗黒魔法などは、
 一般に知られている“魔法”で、
 そのどれもが呪文と呼ばれる詠唱を必須としたものである。
 これらに相反し、
 詠唱を必要とせずに魔法と同等の効果を得る術を総じて
 “魔術”と呼んでいるが、これらは、錬金術、超能力、
 特異体質による個有魔力(ユニークスキル)等がある。
 最後のユニークスキルについては、
 この世界の住人は安易にただ“魔力”と呼び分別しているが、
 明確に語れる者は一人としていない。
 あえて単純に説明するなら、
 持って生まれた己自身の特別な力、
 とでも説明した方が分かりやすいだろうか?
 まぁ、こういった魔力については、
 人間全員が所有しているわけではなく、
 所有している人もいれば、していない人もいるので、
 明確に語れないのは止むを得まい。
 ケイトは、古代語魔法を行使する
 ハイ・ソーサリス(女魔法使い)でもあったし、
 また、如何なる炎をも操る魔力を有していた。
 古代語魔法にはもちろんのこと、
 火炎系、爆炎系の呪文はある。
 つまり、ケイトは古代語魔法以外にも、
 己の魔力で様々な種類の炎を繰り出せるのである。
 故に、人はケイトのことをこう呼んで畏怖している。
『妖炎のケイト』と。
 そんなケイトだからこそ、
 特にまだ解きあかされていない
 火炎系、爆炎系の呪文書等については
 常に興味津々なのであった。
 ケイトは、さっさと箱を開けてしまおうと
 “開門(アンロック)”の書を探し出した。
 すると・・・。
「おや、ケイト。
 また来たのですか?」
 部屋の入り口には、見慣れた老婆が
『オヤオヤ』
 といった目つきでケイトを見ていた。
 ケイトが内心、舌打ちする。
「え、ええ。
 ちょっとこちらの仕事の都合で、
 アンロックの呪文書が必要になったもので・・・。」
 表情はあくまでにこやかに、
 そして言葉遣いは丁寧なケイトであった。
 勿論これは、
 やむなく精一杯の演技をしているに他ならない。
「ま、アンロックぐらいなら貸してもいいでしょう。」
 その見慣れた老婆・・・マサリナはそう言うと、
 ケイトが目的の本棚から離れているのを目で確認するや、
 両手で複雑な印を結び、なにやら唱えた。
 すると、壁に押し付けられていたその本棚が
 ゆっくりと動き出したのである。
 回転扉のように動いたその扉の向こうの部屋には、
 今いるこの部屋よりも膨大な本の山が存在していた。
 ケイトは、その様子を半ばボーゼンとして眺め、
 そして、まさかと思いながらもおそるおそる問いかける。
「あ、あのー。
 ひょっとしてこっちの部屋にあるこれらの本は・・・。」
「全部ニセ物の本ですよ。」
 ケイトは
『やられた』
 と、胸のうちで面喰らっていた。
 マサリナの方が一枚上手である。
 さすがは年の功であった。
 それにしても、
 魔術や魔法の発動を許されない王城地区にあるこの塔内で、
 何故魔法で本棚の扉を開けられたのだろう?
 だが、今のケイトにそんな事を考える気力は無かった。
 朝からの行動は全て裏目に出ていたのだから、
 それもそうだろう。
 ケイトは今、唸りたい気分を必死で抑えていた。
 そんなケイトの気分などに気付かぬマサリナは、
 奥の部屋から一冊の魔術書を手にしてきた。
 開門の書である。
「これで、よろしいですね?」
「・・・ハイ。」
 本当なら、奥の部屋にある魔術書全てを
 持ち出したい気分だったが、
 ここはひとまず引くしかなかった。
『絶対に開けてやる!』
 ケイトは、一つの目標を心の内で立てていた。
 ところでケイトよ。
 その目標とは、当然箱の事だろうな?
 まさか、こちらの本棚扉の事ではあるまいな!?
 ケイトは、開門の書を手にこの部屋を出た。
 ここで箱を開きたいところだが、
 基本的に城内での魔法の類の発動は不可能であるし、
 城内滞在規則に反する行為でもある。
 魔法の類いの発動を許せるのは
 王宮魔法陣の5人と国王のみで、
 他の者の使用は如何なる魔法であろうと
 その発動を認めないという規則があるのだ。
『・・・まてよ。
 そんな規則があるって事は、
 魔法を発動させる裏技があるって事なの!?』
 マサリナが用いた扉を開く術については、
 後でゆっくりと考えるしかなかった。
『意地でも開けてみせるから!!』
 年中強気なケイトであった。
 ところでケイトよ、あえて確認するが・・・。
 本当に箱の事なんだよな?
 それは。

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第102話 カグツチ塔3(鬼神トール)

2025-01-19 10:46:45 | ゲームプレイ記録「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER」完

 402F。
 正面に幅広の階段、左右に扉が見える
 エントランスの雰囲気がある場所に着いた。
 前方、斜め左にマネカタ女がいる。
 よくここまで来たものだ…
 悪魔はマネカタを襲ったりはしないのか?

マネカタ女
「ずいぶん高いところまで来てしまいました。
 せっかくなので、みんなで休憩してます。」

 みんなでって、まだ他にも上がってきた
 マネカタがいるのか。
 左の扉を開けると、様々な施設の扉が
 ある通路に子供のマネカタがいた。

マネカタ子供
「ここってなんか街っぽくて、
 アサクサを思い出すね。」

 …まあ、そうだね…というか、
 なんでわざわざ来たのかな?
 シブヤにでも移住した方が良いだろうに。

 まずはターミナルでセーブ。
 カグツチ塔3。
 ついにここまで来たという実感が強い。

 次はお隣のジャンクショップへ。

隼人
「話を聞く。」

マネカタ店主
「まがたまちゃん…
 …カワイイわよねぇ~
 売りたいけど、手放したくないのよぉ~!
 わかるでしょ? この青くさい心。
 って、もう青くないけどね!
 うふふふふっ。」

 隼人は、そのマガタマ、
 カイラースを購入する。

マネカタ店主
「全部で150000マッカになるけど、
 いいわよねぇ?」

隼人
「はい。」

マネカタ店主
「うふっ、ありがと。」

隼人
「話を聞く。」

マネカタ店主
「あたしのまがたまちゃん…
 可愛がりなさいよね…
 それにしても…なんだかアタシ、
 すごいところにお店構えちゃった?
 …まっ、いいわよね。
 眺めはサイコーよ!」

 ここまでマガタマに愛着を持つ店主は
 初めてな気がする。
 今までは、
 気持ち悪いとか、さっさと買えとか
 言われてたのが多かったし。

 至高の魔弾を習得する為には、
 レベルを4つ上げる必要があった。
 まずはレベル上げをしよう。

 と、その前に邪教の館にも寄っていく。

館の主
「檀隼人(来訪者)よ。
 お主を待っていたぞ…

 …この地には、各地に悪魔の力を
 封じたものがある。
 …そう、お主に寄生する
 そのマガタマのことだ…

 悪魔の力をその身に宿しながら
 人の意識を持ち得る者…
 我々は長き間そのような人間を
 待ち続けていた。

 …そしてお主が現れた。
 お主は人で在りながら悪魔の力を
 身に宿すだけでなく…
 この地の全てのマガタマを手中にした。

 その力を信じ、ある御方より
 預けられし物をお主に託そうと思う。」

 隼人は、公の御剣を手に入れた。

館の主
「これを持ち、あの御方の元を
 訪れるが良い。
 かつて東京を守護なされたそのお力で、
 必ずやお主の助けとなって
 くださるであろう。」

 色々とやるべき事が増えてきたようだ。
 ここまで来る間、洗脳で野良を何体か
 仲魔にしてストック一杯になっていた
 ので、せめて1体は作ろうと思う。

☆妖 鬼:フウキLV66/HP516/MP261
 合 体:邪神マダ×鬼女ランダ
 能力値:力18/魔21/体20/速19/運11
 相 性:衝撃・呪殺無効
 スキル:マハザンダイン/ザンダイン
     気合い/ランダマイザ
     デスカウンター/宝探し

 素材用。
 まだフウキは作っていなかったので、
 とりあえず作った感じだ。

 ではレベル上げを兼ねて、探索開始。

 まず昇降ブロックの東側の扉を開けて
 みると、西側と同じ様な部屋の並びに
 なっていた。
 但し、こちら側に施設の類は無い。

 ランダムエンカウントで連戦。
 鬼女ランダ2体と魔王アルシエル1体、
 続いて鬼女ランダ3体だった。
 戦闘終了すると3000越えの経験値。
 これは凄く嬉しい。

 手前、南側の部屋には腰を抜かした
 マネカタ男がいた。

マネカタ男
「上り疲れた…」

 それだけかい。

 奥、南側の部屋にはマネカタ老人。
 アサクサで天使に殺されたとばかり
 思っていたが、無事生きていたようだ。

マネカタ老人
「…
 …またまた、アンタかい。

 ワシャ決めたんじゃ、
 フトミミさんの遺志をついで、
 マネカタの世界を創ろうとな!

 そして、ここに来たんじゃ。
 カグツチに『創らせろ!』と
 一言いってやろうと思って。

 …じゃが、問題が発生した。
 コトワリが思いつかんのじゃ…」

 だから部屋にこもって思案していた
 といったところか…
 ずいぶんと行き当たりばったりな
 行動だ。

 その向かいの部屋には宝箱。
 魔石を3個入手した。

 昇降ブロックまで戻り、
 北側の階段を上がると、
 途中にお腹を抱えたマネカタ男がいる。

マネカタ男
「ボクらをいじめたマントラの
 悪魔がこの先に…
 行くと、ハンマーでなぐられるかもよ。」

 そうか、奴との再戦があったか。
 では早速行ってみよう。

 残りの階段を上がって、
 昇降ブロックに乗った。

 418F。
 通路の奥から強い妖気を感じる…
 隼人は目の前の通路を進んだ。
 すると、久しぶりに奴と再会を果たす。
 ハンマーとマントを外せば、
 プロレスラーに見えそうだ。

悪魔の声
「こんな場所で会うとは…
 キサマが、これほどまでの
 悪魔だったとはな。

 …なるほど、
 私が認めた悪魔だけのことはある。

 私を覚えているか?
 忘れたとは言わせぬぞ…

 …私は鬼神トール。
 マントラ軍本営以来の再会だな。」

トール
「…キサマ、
 どうやらこの塔を上る目的が、
 私とは異なるようだな…
 ならば、私はヨスガの気高き強者として、
 キサマを血祭りに上げねばならぬ。
 ヨスガの世を啓くためにも、
 キサマにはここで死んでもらおう。
 いざ…尋常に勝負せよ!」

1ターン目

 魔人マザーハーロット、気合い、
 隼人、タルカジャ、
 ライドウ、ヨシツネ見参、
 クリティカル、
 大天使ガブリエル、ランダマイザ、
 魔人マザーハーロット、ヘルファング、
 クリティカル、
 隼人、気合い、

トール
「ここまで成長しているとは…」

 鬼神トール、龍の眼光、
 マハジオダイン、
 ライドウは躱した、
 隼人、電撃反射(アダマ)、
 魔人マザーハーロット、電撃反射、
 大天使ガブリエル、電撃無効、

2ターン目

 魔人マザーハーロット、気合い、
 隼人、螺旋の蛇、
 ライドウ、ヨシツネ見参、
 大天使ガブリエル、次に回す、
 魔人マザーハーロット、ヘルファング、

トール
「我が旅もここで終わりか…」

 以上、終了。
 1538EXP、5000マッカ入手。

トール
「…おのれぇ、
 私の力は…キサマに及ばぬというのか!
 …
 …しかし!
 千晶様(あの御方)が必ずや…
 ヨスガの世を啓いてくれるはず…
 私はここで朽ち果てようとも、
 ヨスガは…ヨスガは…
 ぐああああああ!」

 トールは消え去った。

 ライドウのヨシツネ見参と
 魔人マザーハーロットのヘルファングの
 両方がクリティカルした事が大きい。
 まさかの2ターンで終了だった。
 早く終了しただけあって、
 経験値も低かった…

 とりあえず402Fに戻ってセーブする。

マネカタ男
「ハンマーの悪魔…いなくなった?」

 いなくなったよ。

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