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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

山形の山々

2020年08月23日 08時18分11秒 | 読書・地理地震
山形の火山は酸性の安山岩、ないしは石英安山岩の火山がほとんど。要するに便秘するみたいに、詰まるのです。
その便秘が治るときは猛烈な勢いでバーッと出ちゃう。
これをもろに直撃されると、周りに非常に酷い被害がでちゃうわけです。

一方、アルカリ性の玄武岩質の溶岩を流す方の火山は、いってみれば、常時下痢をしているみたいなもんです。
これはしょっちゅう垂れ流ししてますけど、怖くないんです。

日本では非常に珍しいアスピーテ型火山だと月山は言われております。本来はそのような姿はトロトロと流れる便秘型なんですが、実は月山は言ってみれば便秘症に近いほうの火山なんです。

「月山には本来はアスピーテを作るような溶岩はない」
そこから出てくる結論は・・・

いまの月山は高いところがなくなって、中腹以降のなだらかな所だけ残ってる。いまは火山活動もあったかもしれないが、大型の地滑り、セントヘレンズや磐梯の噴火と同じものだろうと

庄内側では山頂部が屏風のように切り立って見えます。これは月山の山体が庄内側で大崩壊を起こしたからです。崩れ落ちた土塊は斜面を雪崩のように流れて、遠くは羽黒山のふもと庄内平野まで達しています。崩壊の時期は50万年前より新しい数十年前と考えられています。

南側の大井沢から見た月山は三つの峰に分かれて見えます。西から湯殿山、姥ヶ岳、月山で、それぞれ独立した火山活動をしていました。このうち湯殿山火山がもっとも古く70年万年前頃まで活動をしていました。月山は50万年前まで活動していましたが、大崩壊を起こしました。

姥ヶ岳は36万年前頃にでき、もっとも新しい火山です。湯殿山、姥ヶ岳は広い意味での月山火山に含められています。

1500万年前には北上、阿武隈、朝日、飯豊にあたるところが島になって、他はほとんど海だった。800万年前には奥羽山脈のところが持ち上がってきて、次は出羽丘陵が持ち上がってゆく。

例えば、上杉鷹山公は、むしろ白鷹山が好きで、それで自分の号を鷹山というのをとったくらい。

肘折のカルデラ噴火は1万年前くらいです。軽石は奥羽山脈を越えて、宮城県のほうへ飛んでおりました。尾花沢の黒ボクの土の下に軽石が積もっております。



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