五百沢智也の世界 文翔館特別企画展

黒伏山南面で比高400ｍの南面のうち250ｍがほぼ垂直の岩壁となっています。
岩壁の山麓部にはダンプカー大の岩塊や窪地が点在することから、この岩壁の成因は、黒伏山を作る火山岩の岩体南半分が大崩壊を起こしたものと考えられます。
この長大な岩壁が挑戦者たちを呼び込むロッククライミングの隠れたメッカとなっています。

鳥瞰図から、船形山は、稜線を挟んで山形側が急崖をなしているのに対して、宮城県側は溶岩流堆積物が緩やかな斜面をなしていることがわかります。これは脊梁山脈の傾動隆起が考えられます。

向町盆地やその東の鬼首は、それぞれ100万年前、25万年前頃に出来たカルデラで、それらの外縁山地を構成する主要な山が神室山、虎毛山、杢蔵山です。

月山は、出羽丘陵をさらに火山岩が載ることで出来上がった火山です。
村山側から見て緩やかな丸みを帯びた山体が、火山岩・溶岩からなる部分です。
庄内側から見るとその山容が一変し、山稜から切れ落ちる急崖が衝立状に続いています。
これは、山体を南北に通る断層の活動で西側が切れ落ちたからだといわれています。

朝日山地で氷河地形の痕跡を強く残しているところの１つが、竜門岳東面の腰掛け状の平坦な地形です。この平坦面を圏谷氷河が作ったカール地形と判断しました。

西朝日岳北西尾根の氷河地形

ヒマラヤでは7,000ｍ以上の高峰が250座以上もあるので、１つ１つの山を認識して名前までも言い当てるにはかなりの勉強が必要です。

龍馬山は金山町の有屋にある古い時代の海底火山の溶岩の柱状節理を立ててそびえる魅力的な山だ。