人気作家の原田マハさんの短編集「あの絵の前で」を何回か読み返した話の続きです。
この原田マハさんの短編集「あの絵の前で」は2020年3月20日に幻冬舎から発行されました。
有名な画家などの生き方などを展開する長編が得意な原田マハさんの短編集は、原田マハさんの人生観・考え方が垣間見えています。
この短編集「あの絵の前で」の共通項は、日本の各地の美術館に飾られている“この1枚”に関係する話です。
四番目の短編「豊穣」では、愛知県豊田市の豊田市美術館に展示されている「豊穣」(グスタフ・クリムト作)が登場します。オイゲニア・プリマフェージという女性を描いたものです。
この短編の主人公の亜衣は、祖母に育てられた小説家志望の若い女性です。亜衣の母親は未婚で亜衣を出産し、「子供がいたら仕事ができない」といって、自分の母親(亜衣の祖母)に亜衣を預けて、東京に行きます。その後は裕福な男性と結婚したようですが、亜衣を迎えにはきません。
最初はこれほどひどい母親がいるかなと思いましたが、最近の自分の子供の虐待をする母親の事件内容を知ると、こうしたことも現実にはあるのだと変に納得しています。
祖母は、この時は60歳です。祖父は既に病死しています。この祖母は岡崎市内の会社で定年後も働き続け、孫の亜衣を健気に育てます。
この祖母は読書好きで、孫の亜衣にも本を読み聞かせます。この結果、亜衣は小学生の時から国語の中でも作文が得意でした。このため、高校を卒業後にこの作文が得意ということから、「小説家になりたい」と思い始めます。
卒業後はコンビニでパートをしながら、祖母と生活を続けますが、フリーのライターになるために、豊田市で一人暮らしを始めます。
実際に得たフリーライターの仕事は、Webサイトの通販サイトのサクラ記事の執筆・投稿することでした。見たことも試したこともないモノを、「使ってみてとても良かった」などとの偽レビューを書く仕事でした。
いつの日か作家になる、その日のための文章の練習だといい聞かせて、この仕事を続けます。文章修行はあまり進んでいない様子です。
ある日に、住んでいるコーポの隣の部屋に、スガワラさんというおばあさんが引っ越してきます。
スガワラさんは豊田市美術館に勤務しています。その豊田市美術館の入場券を1枚、亜衣に手渡します。
ある日、祖母から1枚のポストカードが届きます。そのポストカードには、グスタフ・クリムトが描いた満開の花畑にたたずむ綺麗な女性の絵の写真が載っていました。豊田市美術館が所蔵する「豊穣」の絵でした。
祖母は亜衣が一人前の小説家になる日を夢見ていましたが、ある日、病死します。
そして、ある日から祖母に約束した小説を書き始めます。隣のスガワラさんというおばあさんとも時々、夕飯を一緒に食べるなど少し親しくなります。
その内に、隣のスガワラさんというおばあさんも実の息子一家から「孫の世話をしてほしい」といわれて、息子一家と同居するために引っ越しすることになります。
隣のスガワラさんが引っ越す直前に、以前もらった豊田市美術館の入場券を持って、この館を訪れます。そして「豊穣」(グスタフ・クリムト作)を鑑賞します。
たぶん、祖母が送ってくれたポストカードを思い出し、小説家になることの意思を固めます。
ここで話は終わります。正直、亜衣が小説家になる希望の話と、「豊穣」(グスタフ・クリムト作)のかかわりがよく分かりませんでした。
ただし、世の中には小説家希望の男女は多数います。何とか希望をつないで、文章書きに精進している方はたくさいると思います。
比較的、恵まれない境遇で育った亜衣の将来がとても気になります。苦労して小説家になった原田マハさんを少し感じる部分もありますが、この主人公の亜衣の方が苦労しています。
なお、人気作家の原田マハさんの短編集「あの絵の前で」については、弊ブログの2020年8月11日編も併せてご覧いただけると幸いです。
この原田マハさんの短編集「あの絵の前で」は2020年3月20日に幻冬舎から発行されました。
有名な画家などの生き方などを展開する長編が得意な原田マハさんの短編集は、原田マハさんの人生観・考え方が垣間見えています。
この短編集「あの絵の前で」の共通項は、日本の各地の美術館に飾られている“この1枚”に関係する話です。
四番目の短編「豊穣」では、愛知県豊田市の豊田市美術館に展示されている「豊穣」(グスタフ・クリムト作)が登場します。オイゲニア・プリマフェージという女性を描いたものです。
この短編の主人公の亜衣は、祖母に育てられた小説家志望の若い女性です。亜衣の母親は未婚で亜衣を出産し、「子供がいたら仕事ができない」といって、自分の母親(亜衣の祖母)に亜衣を預けて、東京に行きます。その後は裕福な男性と結婚したようですが、亜衣を迎えにはきません。
最初はこれほどひどい母親がいるかなと思いましたが、最近の自分の子供の虐待をする母親の事件内容を知ると、こうしたことも現実にはあるのだと変に納得しています。
祖母は、この時は60歳です。祖父は既に病死しています。この祖母は岡崎市内の会社で定年後も働き続け、孫の亜衣を健気に育てます。
この祖母は読書好きで、孫の亜衣にも本を読み聞かせます。この結果、亜衣は小学生の時から国語の中でも作文が得意でした。このため、高校を卒業後にこの作文が得意ということから、「小説家になりたい」と思い始めます。
卒業後はコンビニでパートをしながら、祖母と生活を続けますが、フリーのライターになるために、豊田市で一人暮らしを始めます。
実際に得たフリーライターの仕事は、Webサイトの通販サイトのサクラ記事の執筆・投稿することでした。見たことも試したこともないモノを、「使ってみてとても良かった」などとの偽レビューを書く仕事でした。
いつの日か作家になる、その日のための文章の練習だといい聞かせて、この仕事を続けます。文章修行はあまり進んでいない様子です。
ある日に、住んでいるコーポの隣の部屋に、スガワラさんというおばあさんが引っ越してきます。
スガワラさんは豊田市美術館に勤務しています。その豊田市美術館の入場券を1枚、亜衣に手渡します。
ある日、祖母から1枚のポストカードが届きます。そのポストカードには、グスタフ・クリムトが描いた満開の花畑にたたずむ綺麗な女性の絵の写真が載っていました。豊田市美術館が所蔵する「豊穣」の絵でした。
祖母は亜衣が一人前の小説家になる日を夢見ていましたが、ある日、病死します。
そして、ある日から祖母に約束した小説を書き始めます。隣のスガワラさんというおばあさんとも時々、夕飯を一緒に食べるなど少し親しくなります。
その内に、隣のスガワラさんというおばあさんも実の息子一家から「孫の世話をしてほしい」といわれて、息子一家と同居するために引っ越しすることになります。
隣のスガワラさんが引っ越す直前に、以前もらった豊田市美術館の入場券を持って、この館を訪れます。そして「豊穣」(グスタフ・クリムト作)を鑑賞します。
たぶん、祖母が送ってくれたポストカードを思い出し、小説家になることの意思を固めます。
ここで話は終わります。正直、亜衣が小説家になる希望の話と、「豊穣」(グスタフ・クリムト作)のかかわりがよく分かりませんでした。
ただし、世の中には小説家希望の男女は多数います。何とか希望をつないで、文章書きに精進している方はたくさいると思います。
比較的、恵まれない境遇で育った亜衣の将来がとても気になります。苦労して小説家になった原田マハさんを少し感じる部分もありますが、この主人公の亜衣の方が苦労しています。
なお、人気作家の原田マハさんの短編集「あの絵の前で」については、弊ブログの2020年8月11日編も併せてご覧いただけると幸いです。
今回の短編の主人公の亜衣さんは、身勝手な母親に捨てられた娘さんです。
対照的に、祖母は優しい方です。祖母の身代わりのような隣のスガワラさんも優しい方です。何となくこの二人のおばあさんによって庇護され、人生のバランスを保っています。
短編という事で読みやすくどの絵も有名な美術館にあるものですね。
今日の絵はクリムトの豊穣でいたね。
この絵は東京の美術館でクルムト展をしていて見たのです~💖
物語もいいですがこの絵のあるところは樋田市美術館なのです。
実家に帰ったら私ももう一度見ることができます。
物語の終わりが本当に優しくてほっこ利しますね。
ありがとうございました。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
人気作家の原田マハさんの短編集「あの絵の前で」を構成している、この四番目の短編「豊穣」は、小説家を目指す若い女性が主人公です。身勝手な母親に捨てられた境遇ですが、ある意味ではひょうひょうと生きています。誰も恨んでいません。
実の祖母や隣人のスガワラさんに愛されて過ごしています。不思議な人生です。
コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。
人気作家の原田マハさんの短編集「あの絵の前で」を構成している、この四番目の短編「豊穣」は、小説家を目指す若い女性が主人公です。
hirugaoさまがこの短編集をお読みになった話は御ブログで拝見しています。
このこの四番目の短編「豊穣」に関係する豊田市美術館に展示されている「豊穣」(グスタフ・クリムト作)は、日本でクリムト展でご覧になっているのですね。豊田市美術館はご実家のお近くでしたね。
HD・・・ホントに残念です。
今回のアドバイスを深く受け止めたいと思います。
ありがとうございます。
御ブログへの当方からのお返事へのお返事のコメんとをいただき、ありがとうございます。
PCのデータ部分を別のHDDにしっかりと保存しておくと、PCが不調になってもほとんど再現できます。
なお、弊ブログの内容についてもコメントをいただけると、さらにうれしいです。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
人気作家の原田マハさんの短編集「あの絵の前で」の各短編の主人公はやや不遇な人生を生きながら、前抜きに生きています。自分なりの夢を実現するために、頑張っています。