ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県比企郡滑川町にある国営武蔵丘陵森林公園の斜面にある梅園は花盛りです

2021-02-28 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県比企郡滑川町などに広がっている国営武蔵丘陵森林公園の南側の丘陵にある梅園のウメの木々はある程度の咲き具合です。

 広大な国営武蔵丘陵森林公園の南口から入って、北東方向に向かって緩やかに上るように歩くと、梅園が広がっている丘陵の下側にたどり着きます。

 ここは埼玉県内でも有数の規模の梅園です。

 梅園は、早咲きや普通の咲き時の品種などが混在しているために、見た感じでは7割ほどのウメの木が花をよく咲かせています。





 やはり、陽当たりがいい場所のウメの木が花をよく咲かせています。



 斜面に生えているウメの木の花は、上側から眺めると目に前に花があります。



 明るいピンク色の「玉すだれ」というウメの花です。



 白い花の「白加賀」というウメの花です。この品種の実は梅干しになるらしいです。





 花を咲かせているウメの木には品種名を表示した名札などがかかっています。



この梅園には、約120品種のウメの木が合計約500本、植えられているそうです。なかなかの規模です。

 花を咲かせているウメの花には当然にように、メジロやシジュウカラが来ています。

 メジロはウメの花の蜜を吸っています。





 メジロは花から花へと動き続けます。





 メジロやシジュウカラなどが木の枝に留まるウメの木は少し離れた、観客があまり来ない部分で育っています。

 背の高いマツの木の上の方には、カケスが出てきました。

 お目当てのルリビタキは登場しませんでした。

さいたま市緑区にある見沼自然公園の修景池では、トモエガモが元気に活動しています

2021-02-27 00:00:05 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園に、1週間ぶりにまた行ってみた話の続きです。

 見沼自然公園の真ん中にある修景池では、ここで冬を過ごしたオナガガモやヒドリガモが元気に活動しています。



 ここに滞在しているオナガガモやヒドリガモの半数以上は、草原に上陸し、エサを探して歩き回っています。





 このオナガガモやヒドリガモたちから少し離れた木陰に、ここで1羽で過ごすトモエガモのオスが歩き回っています。





 どんなエサを探しているのか不明です。

 オナガガモやヒドリガモたちと同様に、3月になれば、日本から帰って行くために、体力を養うためにエサを探しています。

 トモエガモのオスはひょうひょうと歩き回っています。



 オナガガモやヒドリガモたちは時々、池の水面に戻ります。





 同様に、トモエガモのオスも、水面を進みます。何を探しているのか不明です。





 この修景池には、カルガモやオオバンなどの日本に残る水鳥もいます。

 不思議なことに、カルガモやオオバンなどは、オナガガモやヒドリガモたちから少し離れた水面にいます。

 日本に残る水鳥と日本から出ていく水鳥は行動を別にしています。この理由はわかりません。

 修景池の岸辺では、ウメの花が長く咲き続けています。



 黄色いマンサクの花も咲いています。



春が深まる景色です。

なお、約1週間前に、この見沼自然公園の修景池に行ってトモエガモを観賞した話は、弊ブログの2021年2月19日編をご覧ください。

さいたま市緑区にある見沼自然公園では、カワヅザクラの木が半分、花を咲かせています

2021-02-26 00:00:05 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園に、1週間ぶりにまた行ってみました。

 見沼自然公園の真ん中にある修景池の周囲では、カワヅザクラ(河津桜)の木々が濃い桃色の花を咲かせています。





 2月下旬も埼玉県内では暖かい春の陽気のような日が続いていました。春らしい陽気です。

 修景池の周囲に植えられた10数本あるカワヅザクラの木は半分弱の木が、まだ花をよく咲かせています。





 花期が終わり始めたカワヅザクラの木の枝に、メジロの群れが来ています。



 メジロたちはカワヅザクラの花の蜜を熱心に吸っています。





 修景池の周囲の木々にも、野鳥が来ています。小さな実をつけている大きな木には、カワラヒワの群れがやって来ました。





 雑木林では、シジュウカラが飛び回っています。

 雑木林の木の枝先には、ヤマガラが登場しました。





 ヤマガラは元気に飛び回ります。

 春らしい感じで茂った山野草の中には、アトリが数羽、潜んでいます。





 このほかには、コゲラが木の幹に出てきました。



 草原の木陰にはシロハラも出てきました。

 春めいた陽気の中で、野鳥たちは元気に活動しています。

 約1週間前に、この見沼自然公園にカワヅザクラの花を観賞しに行った話は、弊ブログの2021年2月18日編をご覧ください。

埼玉県南部を流れる荒川支流に流れ込む疏水沿いでは、カワヅザクラの花が咲き始めています

2021-02-25 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県南部を流れる荒川支流に流れ込む疏水沿いにカワヅザクラに並木があることに気が付きました。

 この疏水沿いは道が狭いために、あまり通ることがありません。

 遠目から明るい濃い桃色の花が見えたので、カワヅザクラ(河津桜)の花ではないかと思い、近づいてみると、カワズザクラの花が咲いています。





 カワヅザクラの木はたぶん20本ぐらい植えられています。まだそれほど背丈は大きくありません。







 20本すべてが花を咲かせている訳ではなく、3,4本はまだあまり花を咲かせていません。





 この近くには、ウメの大きな木が数本あり、赤い花や白い花がよく咲いています。

 このため、ウメの開花時には見物客が集まります。

 たぶん、このカワヅザクラの並木は植えられて数年と比較的新しい並木のため、このカワヅザクラの開花を見に来ている方はあまりいない様子です。

 埼玉県内では、これからカワヅザクラの木が明るい濃いモモ色の花を咲かせ、多くの方を楽しませます。

 さいたま市内に植えられているカワヅザクラの木は、まだ花がパラパラと咲いている感じです。

日本経済新聞紙の「公立病院 コロナ病床3パーセント」を拝読しました

2021-02-24 00:00:05 | 日記
 2021年2月22日に発行された日本経済新聞紙の見出し「公立病院 コロナ病床3パーセント」を拝読しました。

 サブ見出しは「患者受け入れ低迷」です。

 この記事のリードは、新型コロナウイルス対策で自治体運営の公立病院の活用が十分に進んでいないと始まります。

 公費が投入され、感染症対策で中心的な役割が期待されるのに、コロナ対応に転換した病床は全病床の3パーセント程度に留まっていると伝えています。

 「公立病院は不採算の政策的医療を主に担う」という文章から記事は始まります。公立病院は全国にある病院8000病院の約1割を占めています。約600ある感染症指定医療機関の約半数が公立病院です。

 公費が投入され、感染症対策で中心的な役割が期待されるのに、コロナ対応に転換した病床は全病床の3パーセント程度に留まっていると伝えています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「公立病院 コロナ病床3% 受け入れ患者数低迷」と報じています。



 厚生労働省の集計では、1月10日時点での報告では、700の公立病院の中で、7割超の512病院がコロナ感染症に対応しています。民間病院ではコロナに対応は3割弱です。

 しかし「1病院当たりの受け入れコロナ感染患者数が少ない」と続きます。1月上旬時点で、公立病院に入院している新型コロナ感染患者は約3700人で、1公立病院当たりでは患者約7人に留まります。

 全国自治体病院協議会は昨年10月末時点での調査でも、新型コロナ感染患者に即応できる病床数は、回答した416病院の約11万7000床の3パーセントに当たる3600床に過ぎませんでした。そして、その後も増床は思うように進んでいないそうです。

 スウェーデンでは感染者数は日本の数10倍と多いのですが、政治判断によって、スウェーデンの首都の大学病院では、約1600床の3割強を新型コロナ感染患者向けに転換しています。そして、ほかの病院は新型コロナ感染者以外を受け入れるという役割分担をして乗り切っています。

 日本の公立病院のモデルは長野県松本市だそうです。松本市を含む3市5村で形成する松本医療圏の取り組みが参考になるそうです。

 松本医療圏では、松本市立病院が感染症対応用の6床以外に一般病床を転換して最大37床を確保しています。そして市立病院では対応が困難な重症患者は国立病院と大学病院が対応する一方、民間の相沢病院は透析中の患者や中毒症の患者などのコロナ感染所以外の患者を受け入れるなどの分担体制を決めたそうです。

 その後に、新型コロナ感染患者が増えたことから、民間の相沢病院でも重症患者を向けを含めた43床まで拡充したそうです。

 東京都では、新規コロナ感染者が1日当たり1000人規模を想定し、病床を確保してきたようですが、昨年12月31日に1日当たり1000人を超えたために、都立・公立病院のコロナ対応病床の上積みを目指し、1700床を目指しています。

 この増床は、主に都立広尾病院、公社豊島病院、公社荏原病院の3病院を事実上のコロナ感染者専用病院として捻出したようです。

 実際には1カ月後に600床を確保できたそうです。

 現在の緊急事態宣言下の10都府県では、千葉県、埼玉県、福岡県の3県がステージ4の水準と大変な状況です。実態は厳しい内容です。

 東京都も病床使用率は80パーセントと高水準で綱渡り状態です。

 近所の散歩道では、園芸種の花がよく咲いています。春めいてきました。





(追記)この見出し「公立病院 コロナ病床3パーセント」の記事には、「データを示し地域連携を」という別掲記事が載っています。

 この別掲記事は日本病院会会長の相沢孝夫氏がインタビューに答えたものです。

 病床が増えず、医療が「逼迫」していますが・・という質問に対して、新型コロナに対して、それぞれの地域の病院の機能や組織をフル回転しないと対応できないと、答えています。

 国の患者推計が見直されず、国や都道府県から「病床を用意しろ」と指示されても、「どの基準で判断すればいいのか伝わってこない」と答えています。
 
 そして「今回は新型コロナ感染症の流行前から救急医療や災害医療をどうするのかは地域の病院が調整してきました」と答えています。

 以前から地域の病床を調整する(病院などによる)協議体はあったが、新型コロナ感染症対策では実際に機能しているところは多くないと、答えています。

 この別掲記事からは、松本市地域の協議体による新型コロナ感染症対策と、これ以外の病気への病院の分担体制の話し合いは、実に先行的だったことが明らかになります。

 今回、新型コロナ感染者が急増する1都2府8県では、病院の分担体制の話し合いは成果を上げるほどには行われていないようです。これは大きな問題です。医療従事者は疲れるばかりです。