ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

長野市戸隠にある戸隠森林植物園では、秋がどんどん進んでいます

2020-09-30 00:00:05 | 旅行
 長野市戸隠にある戸隠森林植物園は、秋が進んで、山野草が枯れ始め、種ができ始めています。

 戸隠神社の中社を過ぎて、北に向かって進むと、広大な戸隠森林植物園の南端に入ります。

 広大な戸隠森林植物園は深い森の中にあり、標高が1200メートル強あるために、夏の山野草が枯れ始め、種ができ始めています。

 ミゾソバなどが枯れ始めた中で、マムシグサが真っ赤な種を実らせています。



 戸隠森林植物園の南端から北西方向に進むと、すぐにみどりが池にでます。



 訪れた日は薄曇りで、時々小雨が降る天気の日でした。

 みどりが池の水面には小さな浮草が多数浮かんでいます。画像には写っていませんが、アメンボが多数、水面に浮かんでいます。

 見た目では、カルガモが2羽とカイツブリが1羽いました。







 ほかのカルガモとカイツブリは、草の中に隠れている様子です。

 みどり池の北西側から見た水面です。



 シジュウカラやコガラなどの鳴き声が聞こえますが、木々の上側にいて鳴いるために姿を確認できません。

 この日は時々、濃霧が流れてきます。みどり池がまったく見えなくなるほどの濃霧の時もあります。



 当然ですが、北西方向の森の奥にそびえている戸隠山は霧の中です。

 みどりが池から北西側の針葉樹の森の入ると、落ち葉が積もり、キノコが生えています。



 夏にはたくさん咲いていたサラシナショウマの白い花はしぼみ始め、種ができています。







 寂しくなり始めた戸隠森林植物園は秋に入っています(なお、クマの住処であるという「注意書き」が多数、表示されています)。



長野市鬼無里の展望台の大望峠から眺めた北アルプスの峰々は雲・霧の中でした

2020-09-29 00:00:05 | 旅行
 長野市鬼無里の中心部からくねくね道を上がり、標高1053メートルの大望峠に上がりました。

 裾花川沿いにある鬼無里の中心部から北東方向にある戸隠に向かって、くねくね道をひたすら上ると大望峠(だいぼうとうげ)にたどり着きます。

 大望峠は標高1053メートルです。鬼無里の中心部から約400メートル上がったことになります。

 すぐ目の前の針葉樹林です。この中で野鳥がよく鳴いています。



 眼下には、山麓沿いに点在する鬼無里の家々や畑などが見えます。日頃の買い物はたぶんまとめ買いするような、山間です(宅配便も来るのが大変そうな場所です)。



 この標高1053メートルの大望峠から西側を眺めると、蓮華岳(標高2799メートル)、針ノ木岳(同2821メートル)、爺ケ岳(同2670メートル)、鹿島槍ヶ岳(2890メートル)、五竜岳(同2814メートル)、唐松岳(2696メートル)という北アルプスの峰嶺が見えます(晴れていれば、見えます)。

 この日は運が悪いことに、北アルプスの峰嶺は雲の中です。





 5月に、ここから北アルプスの峰嶺を眺めると、白く冠雪した峰嶺がよく見えます。

 この大望峠に飾られていた漢詩が書かれた板です。



 大望峠からすぐ下側には、集落が見えます。



 この集落の家はかなり大きいものです。冬の間の積雪に耐えるように建てられた大きな家です(この大きな家に一族が集まり、厳しい冬をしのいだようです)。

 山野草の黄色い花です。品種はナガミノツルケマンのようです。





 ウバユリの実ができています。



 大望峠から北東方向に少し下って、また上ると戸隠神社の宝光社にたどり着きます。戸隠の入り口部分です。

(追記)当初、黄色い細長い山野草の名前は調査中としていましたが、山野草などにお詳しいお二人のブロガーの方からのご指摘があり、種類は「ナガミノツルケマン」だと訂正しました。

長野市鬼無里の裾花川沿いにある山里を散策し、秋らしさを感じました

2020-09-28 12:00:05 | 旅行
 長野市鬼無里の裾花川沿いにある山里を散策し、その山里の秋の風景を少し楽しみました。

 長野市の西側の山中にある鬼無里(きなさ)の有名な観光地は奥裾花自然園です。ここは鬼無里の最北端の地域です。東側は戸隠、西側は小谷村(おたにむら)という山深い山里です。裾花川の源流部分です。

 この奥裾花自然園は、日本有数のミズバショウ群生地です。深山です。

 鬼無里の中心部から北に向かって裾花川沿いを進みます。この道沿いは人家は最初の部分だけです。鬼無里の中心部の標高は670メートルぐらいです。

 この日の天気は薄曇りですが、山々の上には霧・雲(?)がかかっています。





 裾花川沿いの山麓では、“野菊”のノコンギクが咲いています。



 ツリフネソウの中で、キツリフネの花がよく咲いています。





 ミゾソバの花もたくさん咲いています(ミゾソバに似たタデ科の山野草の花も多いそうですが、見分けがつきません)。





 ノアザミ系の山野草の花が所々に咲き始めています。







 名前の分からない白い花です(園芸種が野生化したものかもしれません)。



 山麓の上側の針葉樹の枝先では、たぶんシジュウカラなどがよく鳴いています、野鳥の姿は見えません。

 落葉樹の低木の葉は少し紅葉し始めています。



 鬼無里は平らな土地がほとんどなく、棚田や段々畑が川沿いに並んでいます。昔からアサ(麻)の産地だったそうです。

 鬼無里の地元の方によると、最近は鬼無里では住民の高齢化が進み、鬼無里の人口は1000人強まで減ったそうです。

 稲作や野菜などは地元である程度は自給できている様子です。

 若い方の仕事があまりなく、長野市の市街地などに流出しているそうです(詳細は不明です)。

日本経済新聞紙の見出し「米、半導体に補助金2.6兆円」を拝読しました

2020-09-28 00:00:05 | 日記
 2020年9月27日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し「米、半導体に補助金2.6兆円」を拝読しました。

 この記事のサブ見出しは「生産海外依存に危機感」です。この半導体分野での米国と中国のあつれきの波紋を他国(日本など)も受けます。

 この記事のリードは「米連邦議会が半導体の国内生産を促すために、新たに250億ドル(約2兆5000億円)規模の補助金を投じる検討に入った」と伝えています。

 この巨額の公的支援を投じる政策によって、米国は中国に対抗し、インテルなどの米国半導体大手の開発力を底上げすることを狙います。

 この具体的な中身は実際にはかなり複雑な相互関係になっています。米連邦議会が考えるほど単純な構造ではありません。

 そして、米国と中国が争う事態は、さまざまな点で、現在の国際分業体制を変えていき、その影響を日本・日本企業も受けることになります。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「米、半導体に補助金2.6腸炎、生産海外依存に危機感」と報じています。



 半導体の研究開発からその基本となる設計、生産、販売という一連の企業活動は国際分業体制になっています。これは実際にはなかなか複雑な国際分業体制です。かつ最近の政治面での米国と中国の軋轢(あつれき)から複雑化しています。

 日本の半導体業界も影響を受けます。日本の電機や自動車などの企業も影響を受けます。

 以下は、キーパーツの半導体にあまりご興味がない方も多いとは思いますが、パソコンや携帯電話機、自動車の運転支援システムなどのキーパーツの半導体の未来に関係するため、実際には多くの方に関係する動きになります。

 現在、世界の半導体市場の最大手は米国企業のインテルです。パソコンに昔は「Intel inside」というシールが貼ってあったように、そのCPU(MPU)には米国インテル製が使われています。

 パソコンの一部には米国企業のAMD製のCPUが使われています。CPUは米国企業製が主流です。

 また携帯電話機のコアとなる半導体は米国のクアルコムが、また自動車の自動運転技術のコアとなる画像処理半導体は米国のエヌビディアが主力企業です。

 しかし、この米国企業は半導体回路などの設計を担い、この設計図に基づいて、台湾の半導体製造企業の台湾積体電路製造(TSMC)などが生産する複雑な国際分業体制になっています。

 半導体とは少し違いますが、似たような分かりやすい事例は、米国アップル社のiPhoneです。このiPhoneのデザインと基本設計は米国アップル社が行います。しかし、台湾の電子機器受託製造サービス(EMS)大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が引き受け、その傘下の富士康科技集団(フォックスコン)が中国国内やタイなどで生産しています。

 つまり台湾の企業の下受け企業は中国工場を使っています。ここを米国政府などが気にし始めています。

 米国政府や米連邦議会は、台湾を通して、中国国内で半導体生産やその関連技術などが、中国の半導体企業などに伝わり、育ったと考えています。そう信じています。

 その中国が現在、自国の半導体企業を官民一体で育てた事態に対抗するために、米国は米国企業の半導体工場や研究開発を10年間支援し、結果的に安全保障面を強化することを目指します。

 米国と中国の半導体事業の軋轢は、軍事面での影響が考えられ、複雑な影響を与えます。

長野県北安曇郡松川村の水田地帯では、白いソバの花が咲いています

2020-09-27 00:00:05 | 旅行
 長野県北安曇郡松川村の田んぼの中にある蕎麦屋のつばくろに行って、ソバをいただきました。

 たぶん新ソバではないかと思います(推定です)。

 雨が断続的に降り続く中で、昼食時に蕎麦屋のつばくろに立ち寄ってみたところ、簡単に入ることができました。

 お昼の時間帯は、ふだんの晴れている時には、蕎麦屋のつばくろは人気が高くかなり待たされます。来店者が多く、席が空くのを待ちます(かなり大きな旧家を利用したお店です)。

 場所的には隠れた名店です。道路から少し入った田んぼの中にありますが、Webサイトの評判はかなり高いです。

 地元産(自分で育てた?)のカボチャ、ナス、ズッキーニ、アスパラなどの夏野菜の天婦羅と一緒にソバをいただきました。

 自家製の豆腐も小鉢で付いています(このように詳細に紹介しながら、ソバなどの画像はありません)。

 蕎麦屋のつばくろの周囲の田園では、稲穂がみのった水田が続きます。稲刈りの最中です。



 同様に、白い花を咲かせているソバ畑もあちこちにあります。









 雨が降る中で、白い花のソバ畑を眺めました。

 いくらか小雨の明るい時のソバ畑です。少し明るい雰囲気です。





 松川村から北に向かって雨の中を、大町市内を進みました。

 北に進み、木崎湖を過ぎ、青木湖を通過しました。

 曇天の雨が降る天気のために、青木湖の水面はくすんでいます。







 秋の曇天の雨のために、モノトーンの世界を進みました(晴れていれば青木湖の水面は綺麗な青色です)。

 小雨時の大きなダリアの花です。畑の端に咲いています。色合いをやっと感じます。



 たぶんダリアの花だと推定しています。

 ほぼ雨が降る中の旅でした。日ごろの行いが悪いためか、神様は雨模様を提供しました。