彼との交際は思ったより刺激的だ
『ねえ、美味しい店に連れてって』
『僕の行きつけの店に懐石の美味しい所が有るけど良い?』
『そこってステーキも出す?』
あくまで私が主役
『僕が出してって言ったら出すと思うよ』
『じゃあ行く』
玄関を開けると土間
琴の音色が流れ仲居さん風の女性が出迎えた
静まり返っている
細い土間を迷路のように入って行くと少し大きな空間
今度は5人程の着物を着た女性が深くお辞儀をして挨拶する
何と堅苦しい店
異様な出迎え挨拶
場違いな所に来てしまったと後悔していた
こんな料亭は作法も難しいだろう
まして、お腹一杯になりっこない
愛想の良い笑顔で軽くお辞儀をした
すると彼は
『君って礼儀正しい人だね』
はん?
日本式の挨拶は、そんなものでしょ?
反論したかったが、そんな雰囲気じゃなかった
部屋は全て個室で離れの作りになっている
時代劇の観すぎか?
2間続きになっていて布団なんか敷いてないよね?
もしそうだったら暴れてやる
強気な私が通された部屋
予想は外れて、ごく普通のちょっと豪華な和室
向かい合わせのテーブルに座った彼が
『ステーキはレアね』
仲居さん風の女性に言った
『誰がステーキのレア?』
『えっ?君はレアじゃないの?』
『前の彼女と一緒にしないでね』
『あっ・・・・焼き加減は・・・』
『ミディアムで』
彼は顔を真っ赤にしてシワシワのハンカチで額の汗を拭いた
シワシワのハンカチは予想外だ
運ばれた料理に迷い箸で遊ぶ私に
『今度ドライブしようね』
今日はタクシーだったので彼の車は見ていない
『何の車に乗ってるの?』
『月並みだけどポルシェ911カレラ』
『車にも羽根を付けているのね』
私の言葉にウケたのか、暫く笑ってた
『だけど、その車じゃドライブは嫌よ』
真顔になって『ポルシェは嫌いなの?』
『前の彼女を乗せて走った車に乗るの嫌』
やった~私の思わせな話しぶり♪
『ごめん、俺って無神経な所があるよね』
ハンカチを見た瞬間に無神経だって分ったよ
『どんな車が好きなの?』
『一生に一度は運転してみたいコルベット・スティングレー』
『コルベットか~』
そう言いながら料理を口に運び完食
『軽く、バーに行って飲まない?』
『今日は食事だけって言ったべさ』
しまった~方言が出てしまった
酔うと出る出身地方の訛り
『君って素敵だね』
『あら有り難う今日は御馳走様でした』
1度目のデートは、あっさり終了
送って行くよの言葉は頑なに拒否
彼を料亭の前に置き去りにして帰宅
心地よい酔いで、直ぐに寝入ってしまった
(ノ⌒∇)ノまたまた続く*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪
女は強いんだぞ
コンプレックスだらけの女は、もっと強い
言葉を選んで言わないと痛い目に合わせちゃいます
スチュワーデスになれなかった私
今回のブログで思いがけずに知った皆の夢
スチュワーデス志願の人って多かった
集まってくるには何かやっぱり共通点があるものだ
(ノ⌒∇)ノ*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪
分身が届いたよ
遊びに行ってね
プリンとメロンの分身を作ってくれた、ひでさんブログ
http://wanhand.blog18.fc2.com/
可愛い2ワンコが出てるよ