母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

友達の旦那さん

2023-08-24 11:35:44 | 日記
一昨年の秋くらいにblogに書いた

Kさんの旦那さん

一昨年の秋はすごい頻度で

Kさんのお墓参りに行っていたが

その後その旦那さんから

亡くなったKさんの行方を尋ねる電話が

何度もくるようになり

母いわく

「仏壇にいるでしょ?」って言ったら

怒って電話を切られたから

もうしらないと言うが

たまたま録音された通話内容を聞くと

母はあきれたように

「仏壇に手を合わせてごらん?そこにいるでしょ?」

と言っていて

Kさんの旦那さんは

「あぁ、そうか なんか頭おかしくなったみたいだ ごめんな」

と戸惑うように電話を切っていた

認知症の先輩である母が

認知症になって戸惑っている

Kさんの旦那さんを

バカにしたような態度で

とても申し訳ない気持ちになった

Kさんの旦那さんのことは

心配だったが

こんな無礼な母とつきあい続けても

傷つけるだけだし

何か問題が起きても困るので

少し距離が出来たのはよかったと思う

そのうち声をかけて

一緒にKさんのお墓参りに行こうと

思っていたが

今年5月

遠方に住むKさんの息子さんから

Kさんの旦那さんが施設に入ったと

知らされた

父と母に知らせたが

母は「あら、そう」って感じだった

しかし私はKさんのお墓の場所を知らない

子供の時から家族ぐるみで付き合いがあり

とても可愛がってもらった記憶もある

お墓参りに行くつもりだったのに

Kさんの旦那さんがいないと

母はもう案内できないだろうし

頼みの綱は父だけ

だからお盆に父と母を

母の父母(私の祖父母)のお墓参りに誘い

そのついでにKさんのお墓参りに

行ってみようと提案すると

喜んでくれた

駅から炎天下を30分くらい歩いたところに

お墓があった

父の記憶をたどりながら

なんとかたどり着けた

こんなところに3日と空けずに通っていた

Kさんの旦那さんを思うと

また切なくなった

あの頃お墓の花瓶は

Kさんの旦那さんが来る度に買ってくる

お花でぎゅうぎゅうだったと

息子さんから聞いていたが

私が行った時はまだ誰も来ていないようで

花瓶は空だった

父もKさんのお墓参りに

なかなか来れなかったことを

気に病んでいたようで

進んでお墓の掃除をして

満足気だった

母も後どれだけ

自分の足でお墓参りに行けるか

わからないので

もう少しマメに

お墓参りに連れていってやろう