一昨年の秋くらいにblogに書いた
Kさんの旦那さん
一昨年の秋はすごい頻度で
Kさんのお墓参りに行っていたが
その後その旦那さんから
亡くなったKさんの行方を尋ねる電話が
何度もくるようになり
母いわく
「仏壇にいるでしょ?」って言ったら
怒って電話を切られたから
もうしらないと言うが
たまたま録音された通話内容を聞くと
母はあきれたように
「仏壇に手を合わせてごらん?そこにいるでしょ?」
と言っていて
Kさんの旦那さんは
「あぁ、そうか なんか頭おかしくなったみたいだ ごめんな」
と戸惑うように電話を切っていた
認知症の先輩である母が
認知症になって戸惑っている
Kさんの旦那さんを
バカにしたような態度で
とても申し訳ない気持ちになった

Kさんの旦那さんのことは
心配だったが
こんな無礼な母とつきあい続けても
傷つけるだけだし
何か問題が起きても困るので
少し距離が出来たのはよかったと思う

そのうち声をかけて
一緒にKさんのお墓参りに行こうと
思っていたが
今年5月
遠方に住むKさんの息子さんから
Kさんの旦那さんが施設に入ったと
知らされた

父と母に知らせたが
母は「あら、そう」って感じだった

しかし私はKさんのお墓の場所を知らない
子供の時から家族ぐるみで付き合いがあり
とても可愛がってもらった記憶もある
お墓参りに行くつもりだったのに
Kさんの旦那さんがいないと
母はもう案内できないだろうし
頼みの綱は父だけ

だからお盆に父と母を
母の父母(私の祖父母)のお墓参りに誘い
そのついでにKさんのお墓参りに
行ってみようと提案すると
喜んでくれた

駅から炎天下を30分くらい歩いたところに
お墓があった
父の記憶をたどりながら
なんとかたどり着けた
こんなところに3日と空けずに通っていた
Kさんの旦那さんを思うと
また切なくなった

あの頃お墓の花瓶は
Kさんの旦那さんが来る度に買ってくる
お花でぎゅうぎゅうだったと
息子さんから聞いていたが
私が行った時はまだ誰も来ていないようで
花瓶は空だった
父もKさんのお墓参りに
なかなか来れなかったことを
気に病んでいたようで
進んでお墓の掃除をして
満足気だった

母も後どれだけ
自分の足でお墓参りに行けるか
わからないので
もう少しマメに
お墓参りに連れていってやろう
