母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

母の服

2023-08-30 12:15:30 | 日記
母が自分の服を洗濯しないことが

最近の悩みだ

母の服はとにかく汚い

元々お洒落と言うか

派手好きと言うか

明るい色の服や

キラキラした飾りの着いた服が多い

暗い色の服なら

目立たなかったかもしれない

明らかに食べこぼした跡が

バッチリ残った服を着て

平気な顔をして買い物に行く

外で見たときはギョッとしたくらい

その時

「そういえばもう長いこと母の服が洗って干されているのを見ていないかも

と気がついた

母の服は昔から

体が小さいからデパートでしか

合う服が売っていないと

一枚数万円するような服ばかり

洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えるような

服じゃないと

昔から言っていたので

そのせいで洗濯しないのかと

思っていた部分もあった

でも認知症になる前は

少しでも服が汚れれば

汚れた部分をつまみ洗いして

お洒落着用の洗剤でまとめて洗濯したり

クリーニングに持っていったり

していたから

いつもきれいな状態で着れていた

今の状態の母に

それが出来ているはずもなく

洗濯もしない服を

何枚か繰り返し着ているだけ

クローゼットに

ぎゅうぎゅうに入っている外出着は

もう着ることもないだろう

とりあえず最近よく着ている

じゃぶじゃぶ洗えそうな服は

行った時に洗濯してみた

昔は液体洗剤買ってみたり

漂白剤柔軟剤も使っていたし

お洒落着用の洗剤もあったのに

実家の洗濯機のところには

粉洗剤があるだけだった

一度それで洗ってみたが

汚れは薄くなったものの

きれいにはならなかった

次はうちから漂白剤とお洒落着用の洗剤を

持っていってみた

気になっていた汚れは

まあまあ落ちていたが

時間のたった汚れをきれいに落とすのは

難しい

母が汚れた服を当たり前のように

またハンガーに掛けて戻してしまう

ハンガーラックを

壊れていて危ないのもあって

分解して回収してきた

冬物も夏物もぐちゃぐちゃに掛かっていて

その間に汚れた服を戻すような感じだった

今必要の無い服は

クローゼットに移動して

解体すると

母は怒っていたが

「壊れていて危ないからね」とだけ言って

無視して片付けると

何も言わなくなった

ケアマネさんに洗濯の悩みを言うと

ヘルパーさんにやってもらおうかって

話も出ているが

洗濯して欲しい服を

母が出さないことと

父の洗濯物は

ヘルパーさんにやってもらえないので

いますぐにはお願いできない

父には母が洗濯できていないので

ヘルパーさんに手伝ってもらおうって

ケアマネさんと話しているが

そうなると父の洗濯は母の物と

混ざらないようによけておいて

自分で洗濯して欲しいと言うと

「いいよ、自分でやるから」

と答えた

言うとちゃんと答えてくれるが

「ママが洗濯できてないのは知ってる?」

と聞くと

「そうか?」と首をかしげる

「もうママの服がベランダに干されているのを私は何年も見たこと無いんだけど」

と言うと

「俺はわからん」と苦笑いする

父も昔からあまり服を洗わない

下着は出すけど服はあまり見ない

やってることは母と一緒だが

父の場合は確信犯

汚れていないと思っているのかな?

毎日5人家族の洗濯に追われている

私には考えられない感覚だが

父は父で生活しやすいなら

特に関わる気はない

ただ母が汚れていると

とても目立つ

昔の名残で美容院に行って

パーマ当ててもらって

きれいにしてもらっても

派手な服が汚れてるのって

昔の母なら恥ずかしいと思っただろう

平気になった母が悲しい

とりあえずヘルパーさんに

入ってもらえるようにするには

大量の母の服を整理することが

急務になった

しかも母がいない間にやらないと

抵抗されるので

作戦を練らねば

片付いたらヘルパーさんに

お願いできるかなぁ?


薬の管理

2023-08-28 12:04:19 | 日記
母の薬は

認知症の薬をもらい始めた頃から

おくすりカレンダーを作って

私が毎回仕訳してた

最初はたくさん飲んでしまったり

母が自分で薬の場所を変えてしまったり

色々あったが

本人が慣れてくると

まぁまぁきちんと飲めていた

しかしこの数ヶ月は

飲めていない時が増えた

1週間に一度私が確認すると

ほぼ1週間分残ってたりする

興奮をおさえる薬だから

きちんと飲んでほしいが

出来ないことが増えてきた母に

言い聞かせても無理だろう

父には前にも

「薬を飲んだか確認して欲しい」と

言ったことはあるが

1回、2回確認はしたかもしれないが

他人を気遣うことの出来ない父には

続かない

先日母の留守中に実家に行ったが

当日分の薬は残っていて

その前の分はなかったから

飲んだかと思ったら

郵便物を重ねているところに

隠すように挟んであった

9月分も次の診察予定の11日まで

作っておいたのに

どこを探しても見つからなかった

少し前まで仕訳しておくだけで

なんとか自分で飲めていたのに

それも出来なくなってしまった

一番いいのは

毎日父が確認して

確実に飲ませてくれること

だがそんな簡単なことさえ

父は当てにならない

ケアマネさんに相談したら

やっぱり

「お父さんが見てくれるのが一番いいんだけどね~

と言っていたが

父が当てにならないのは

ケアマネさんも実感があり

デイサービスで飲ませてもらうように

聞いてみてくれることになった

すぐ問い合わせてくれて

デイサービスからOKが貰えたので

デイサービスに行く日の分を

「連絡袋」に入れて母に持たせて欲しいと

言われたが

その「連絡袋」を私は見たことがない

そう言うとケアマネさんが

「お母さんには何回か渡したんだけど毎回なくしてしまうみたいで…」

と言われた

余計なことをするのは幼稚園児並みだが

それをもう思い出せないところが

幼稚園児より始末が悪い

とりあえず連絡帳はなくさずに

持っていっているので

それの表紙裏にベタッと貼り付けて

持たせてみましょうかと

提案してもらったので

やってみることにした

今週の火曜日からなので

早く貼り付けると行くまでに

取ってしまう可能性もあり

たまたまその日お休みを取っていたので

その日の朝に貼ってこようと思う

友達の旦那さん

2023-08-24 11:35:44 | 日記
一昨年の秋くらいにblogに書いた

Kさんの旦那さん

一昨年の秋はすごい頻度で

Kさんのお墓参りに行っていたが

その後その旦那さんから

亡くなったKさんの行方を尋ねる電話が

何度もくるようになり

母いわく

「仏壇にいるでしょ?」って言ったら

怒って電話を切られたから

もうしらないと言うが

たまたま録音された通話内容を聞くと

母はあきれたように

「仏壇に手を合わせてごらん?そこにいるでしょ?」

と言っていて

Kさんの旦那さんは

「あぁ、そうか なんか頭おかしくなったみたいだ ごめんな」

と戸惑うように電話を切っていた

認知症の先輩である母が

認知症になって戸惑っている

Kさんの旦那さんを

バカにしたような態度で

とても申し訳ない気持ちになった

Kさんの旦那さんのことは

心配だったが

こんな無礼な母とつきあい続けても

傷つけるだけだし

何か問題が起きても困るので

少し距離が出来たのはよかったと思う

そのうち声をかけて

一緒にKさんのお墓参りに行こうと

思っていたが

今年5月

遠方に住むKさんの息子さんから

Kさんの旦那さんが施設に入ったと

知らされた

父と母に知らせたが

母は「あら、そう」って感じだった

しかし私はKさんのお墓の場所を知らない

子供の時から家族ぐるみで付き合いがあり

とても可愛がってもらった記憶もある

お墓参りに行くつもりだったのに

Kさんの旦那さんがいないと

母はもう案内できないだろうし

頼みの綱は父だけ

だからお盆に父と母を

母の父母(私の祖父母)のお墓参りに誘い

そのついでにKさんのお墓参りに

行ってみようと提案すると

喜んでくれた

駅から炎天下を30分くらい歩いたところに

お墓があった

父の記憶をたどりながら

なんとかたどり着けた

こんなところに3日と空けずに通っていた

Kさんの旦那さんを思うと

また切なくなった

あの頃お墓の花瓶は

Kさんの旦那さんが来る度に買ってくる

お花でぎゅうぎゅうだったと

息子さんから聞いていたが

私が行った時はまだ誰も来ていないようで

花瓶は空だった

父もKさんのお墓参りに

なかなか来れなかったことを

気に病んでいたようで

進んでお墓の掃除をして

満足気だった

母も後どれだけ

自分の足でお墓参りに行けるか

わからないので

もう少しマメに

お墓参りに連れていってやろう

美容院

2023-08-23 11:46:49 | 日記
一時は

母が美容院に行きすぎて心配だったが

その後

予約しておいてドタキャンを繰り返した

もう30年以上通っている美容院

母が認知症であることは伝えてあったが

前なら予約して忘れていたら

美容院の方から電話してくれて

母があわてて行くパターンだったのが

電話を無視したり

わざわざ電話をしてくれたのに

「やっぱり今日はいいわ」

と断ったりするようになった

ここ半年くらいは

予約していたのかどうかもわからないが

母の髪が伸びてボサボサになってきていた

母が気にし始めたら

私が連れていかないと行けないかなぁと

思っていたところ

先日祝日で仕事を休んでいて

のんびりするつもりだった私の

スマホが鳴った

母の美容院からだった

「9時からお母さんの予約をもらっていて
お見えにならないから電話したけど出られないんですがそちらから連絡とれますか?」

と言うので謝って

「すぐ連絡をとってみます」と答えた

母のスマホに電話するとわりとすぐ出た

「美容院予約してるらしいけど行かないの?美容師さんからこっちに電話あったけど」

と言うと

「あ、そうなの?じゃあすぐ行くわ

と電話を切った

念のためGPSで確認したら

ちゃんと美容院に行ったようなので

一件落着かと思った

しかしそれから30分ほどして

また私のスマホが鳴った

今度は母の行っているデイサービスから

「お迎えに行ったらお留守で」と

そりゃそうでしょう

美容院に行っちゃいましたから

祝日だからお休みだと思っていたので

美容院に行かせてしまったと言うと

笑いながら「お休みしますか?」と

聞かれたので

美容院終わり次第私が連れていくと言うと

わかりましたと電話を切った

とりあえず母のいない実家に行ってみると

母の部屋にはデイサービスに持っていく

ファイルが置いてあり

父の座るテーブルには

「デイサービスに行ってきます」と

母のメモと昼食代の1000円が置いてある

母はデイサービスに

行くつもりだったようだ

普通の人なら

ダブルブッキングしてしまったと

わかった時点で

調整しようとすると思うが

認知症の母は

私に美容院に行けと言われたら

デイサービスの事は

抜けてしまったのだろう

美容院の母のところに行って

デイサービスからも電話あったと伝えると

「あー、何?かぶっちゃってたの?」

と半笑いで他人事の様

美容院にもデイサービスにも

迷惑かけてるのに

へらへらしてる母に

腹が立つ

結局昼近くに美容院が終わり

デイサービスまで送って任務完了

スケジュールも自分で

管理出来なくなってるんだから

美容院行きたくなったら私に言ってよと

怒りをぶつけたが

母は「わかった」と言うけど

きっともう忘れている

今や母の記憶は数分と持たないので

半日美容院にいたことも

私に世話をかけたことも忘れて

楽しくデイサービスで過ごしたことだろう





認知症の薬

2023-08-22 11:44:19 | 日記
病院を変わってから

今の先生から薬を減らそうかと

提案があった

正直もう3年はだらだらと

続けている薬

効果があるのかどうかもよくわからない

とりあえず血圧は毎回低めだった母に

血圧の薬を続けている理由はないので

それは無くして

認知症の薬はもうしばらく続けてみて

興奮をおさえる薬は

その時母は落ち着いていたので

いったん止めてみようということになった

その薬を止めた後

お金やカードのことで

トラブルを起こすようになり

デイサービスでも

悪態が目立つようになった

薬を止めたことを忘れていた私は

母の性格が悪いせいだと決めつけていたが

新しくデイサービスを始めたタイミングで

担当者会議をした際

興奮をおさえる薬を出してもらえば?

と言ってもらい

初めてその薬を止めたことを思い出した

その後すぐ病院の予定だったので

さっそく興奮をおさえる薬を

改めて出してもらうことになった

その頃母が薬を飲まない日もあって

残ってきていた薬がたまってきていたので

薬剤師さんに相談したら

病院の方でそのように

処方箋を書いてもらって

と言われて「あーそうだった」と

思い出した

前の病院は進んで残薬調整して

処方箋を書いてくれていたが

今の先生は消極的だ

一応次の診察で残薬数をメモして

「調節してほしいんですが」

と言ってみると

「えー診察は出来るけど計算はできないんだよ~」

と言い放った

「あ、じゃあ私が計算しますよ」

と必要な数に書き直すと

「まあ止めちゃってもいいんじゃない?」

と言い出した

そういえばこの先生

薬止めたい派だったな

それで興奮をおさえる薬止めたんだった

「認知症の薬なんていつまで続ければいいなんて物じゃないし」

とか言ってるし

まあ事実母のボケッぷりは

来るところまで来てるし

このまま薬飲み続けるメリットはないかも

そう思って「じゃあなしで」

と言ったが薬を止めるきっかけが

先生が面倒くさいからって

ちょっともやっとする

「興奮をおさえる薬だけはお願いします」

と念を押しておいた

こうして今母は興奮をおさえる薬だけ

飲んでいる

ただ最近週1で私が行った時

1週間分の薬が残っていることが多く

先日母に「ちゃんと毎日飲んで」

と言うと

「一個ばかしの薬飲む気になれん」

とかほざく

認知症の薬を飲んでいた頃は

「いつまでこんないっぱい薬飲まなきゃいけないの?」

って怒ってたくせに

「この1個が大事だからちゃんと飲んで❗

と私が言うとしぶしぶ薬を飲んでいた

1週間飲んでない時はやはり

母の機嫌が悪い

この薬だけは効果が実感できているので

なんとか毎日飲ませるように

今作戦を練っている