母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

思い出した❗

2020-12-28 10:35:54 | 日記
母は毎年クリスマスになると

子供にサンタブーツのお菓子を

買ってくれていた

認知症が進んでいる今年は

もう無理だろうなと思っていた

うちの子供たちも上二人は

大学生と高校生

クリスマスのお菓子を

欲しがる歳でもなくなった(はず

一番下はまだ小学生なので

一番下にだけ欲しがった

クリスマスのお菓子を買った

子供たちには

「あーちゃんはクリスマスのお菓子も
お年玉も思い出さないと思う
だからといって私はわざわざ
「下さい」とは言わないから
これからはあーちゃんからは
期待しないでね

と言っておいた

お菓子はいいけどお年玉は欲しいと

子供たちはブツブツ言っていた

12月25日の夕方

母がうちに来た

ティッシュペーパーに包んだ

お金を差し出し

「私クリスマスのお菓子
毎年買ってたよね?
今年はすっかり忘れてて
準備できなかったから
子供たちにこのお金分けてやって」

と言った

思い出せたんだなぁ

その日はちょっとしっかりしてたのかも

ありがたく受け取って

3等分して子供たちに渡した

一番下にはお菓子の金額分差し引いて

渡した

「お菓子はあーちゃんに買ってもらったってことで

というと「うん❗」と言った

その日の母は昔の母だったけど

次の日実家に行き

冷蔵庫を見ると

やっぱり認知症が進んだ母だった


父退院

2020-12-14 10:34:34 | 日記
予定日の一日前に

無事父が退院した

コロナ禍なので術後

こちらから病院に行くこともないが

父からは次の日に電話があったっきり

音沙汰もなく

まあ何かあれば連絡してくるだろうけど

退院予定日の2日前まで

何もなかったので

予定通り退院できる状態なのか

ちょっと不安になったりもした

やっと連絡してきた父は

元気そうだった

私に電話をした後

母にも電話すると言っていた

「すぐ忘れるけど言わないとすねるから」

と笑いながら言った

その後の夕方

母がメモをもってうちに来た

「明日迎えに行ってくれるんだって?」

と言うので

「あぁ、パパから電話あった?」

と聞くと

「Mさん(ケアマネージャーさん)に電話が行ったみたいで知らせに来てくれた」

とMさんの字で書かれたメモを見せてきた

父が母じゃなくてMさんに電話するなんて
考えられなくて聞き直した

「パパMさんに電話したの?ママじゃなくて?さっきパパママに電話するって言ってたけど?

と言うと

「私にはなぁんにも言ってこないよ❗

と母は言った

かなり謎だったけど

これ以上聞いたって

事実なんてわからないので

終わらせておいた

するとその夜Mさんからメールがきて

父退院のお祝いの言葉と

母の夕飯の様子や冷蔵庫の状態を

知らせてくれた

「私が訪問中にお電話があったので電話内容をメモしてお渡ししました」

とも書いてあった

なるほど納得

母が電話を受けたことを忘れて

手元にあるメモがMさんの字だから

Mさんが連絡を受けてメモを届けてくれた

と帳尻を合わせたわけだ

なんかそういう作り話を

本気で話されると

難しい方程式を解いているのと

同じくらい頭が疲れる

まあそれでも母を連れて

父を迎えに行き

入院したときと変わらない父の

飄々とした姿を見て

安心した

父が帰ってきて何よりも

母に対する気苦労が

半分下ろせたことにホッとした

同居している人がいるのといないのでは

こんなにも気持ちが違うのかと

自分でも驚いた

願わくば

父には健康で長生きしてもらって

一日でも長く

母との余生を過ごしてもらいたい

そんな都合のいいことを思う

愚娘でごめんなさい

びっくり👀

2020-12-11 11:44:15 | 日記
おとといの朝

母から電話が来た📲

最近めったに電話をしてこない

母からの電話で何事かと思って出た

「Uさんって人からお供えが送られてきたんだけどなんで?

私も一瞬「は?」と思ったが

Uさんと言えば心当たりはある

私の中学の時からの親友のお母さん

親友は30歳の時

自ら生を終えてしまった

4歳だった娘をおいて親友が旅だった後も

私は親友のお母さんと交流があった

親友のお墓参りに一緒に行ったり

うちの子供たちの進学時に

お祝いをくれたりしていた

4歳だった親友の娘が19歳で

脳腫瘍で闘病の末亡くなった時

私に連絡をくれて

一緒に親友の娘を見送った

親友の娘の闘病中

Uさんは昔から患っていた

双極性障害が悪化して

入退院を繰り返していた

なんとか親友の娘の亡くなる前後

一緒に過ごせるくらいには

回復したが

お葬式後にまた入院すると聞いて

毎年お盆に送っていた私からのお供えを

受け取れないかもしれないと思い

失礼する事にしてから

少し時間がたっていた

年賀状は毎年送っているので

今年は義父が亡くなり

うちは喪中なので

先月喪中はがきを送った

私も迂闊で

一筆書いて送ればよかったのに

そのまま送ってしまったため

Uさんが勘違いをして

私の実父が亡くなったと思い

実家にお供えの花と現金を送り

うちにもお菓子の詰め合わせに

お供えの熨付きで送ってきた

すぐに電話をしたけどUさんとは

つながらず

次の日やっと電話が繋がり

説明すると大笑い

Uさんの今の状態もわかって

私も安心したけど

自分の記憶に自信のない母は

お供えの花が送られてきたことで

入院してると思っている父が

実は死んでいるのかなんて

ちょっと混乱したようで

実家に置いといてと言っておいた花を

わざわざ留守宅の私の家に運んだ

「ゲンが悪い」

なんて言ってたけど

父が帰ってくるのを

待ちわびているんだなぁと

感じてしまった

何回も離婚だと騒いでも

めいいっぱい悪態ついても

母には父が必要なんだと

初めて母の父への愛情を

見た気がした(大袈裟かも⁉️

まぁ入院中の父には

お供えが届いた事は

ヒ ミ ツ だよ~ん❤️


デイサービス

2020-12-10 12:11:16 | 日記
母の症状が進んでいる中で

地域包括センターの

ケアマネージャー(Mさん)が

毎週のように実家に訪問してくれていて

根気強くデイサービスの見学を

すすめてくれたり

たまっている食材で作れる料理を

アドバイスしてくれたり

買い物に付き合ってくれたり

してくれているらしい

父が入院した日

私もたまたま会うことができて

父が退院してから

週1からヘルパーさんをお願いすることで

話を進めていることを

初めて知った

デイサービスは母の拒否が強くて

難航しているようだったが

昔は趣味が多彩だった母の話を

Mさんにしつつ

Mさんの見せてくれた近所の

認知症カフェのチラシで

陶芸教室を見つけ

「いいじゃん、陶芸教室❗前陶芸やってみたいって言ってたじゃん

と私が言うとMさんも

「そうなんですか⁉️それなら一緒に行きましょうよ❗私もやってみたい❗

と言った

2人で母にノリノリですすめてみたら

やっと母から

「そうねぇ陶芸だったら
やってみてもいいけど

との言葉が出た❗

すかさずMさんが

「やったぁ❤️
じゃあ予約しておきますね✨」

と手帳に書き込んだ

母には何度も

最近のデイサービスは

運動するものとか趣味の教室とか

カルチャースクール

みたいなものまであって

介護保険で安くできるし

すごくいいよって言ってたのに

母の頭の中でのデイサービスのイメージが

老人ホームで介護されている

お年寄りのイメージから離れなくて

その壁を破るのに苦労していた

おとといMさんと参加してきたと言うので

「どうだった?」

と聞いてみた

「楽しかったよ🎵」

との返事

「あそこにいた人たちは本当に
私と同じ症状の人たちなの?

と聞いてきた

「そうだよ、認知症カフェだからね
でもすすんじゃって意思疏通ができなくなったらそんなことも出来なくなるでしょ?
だからまだできるうちに体験をして脳を動かすのが大事なんだよ❗

と言うと納得したようだった

まぁすぐ忘れるだろうけど

こうして少しずつ

母の中の壁も壊されていって

介護がやりやすくなることに期待したい



The認知症

2020-12-09 11:12:12 | 日記
本人は口では

「認知症なんでしょ?

とわかった風に言うが

本音では自覚はない

妄想のなかではちゃんと

ご飯も作れてるし掃除も洗濯も

出来ている(と思っている)

でも私が見る限りそれらのことは

半分出来ているかなぁ?ってくらい

それよりも

認知症の症状でよくある

'徘徊'と'帰宅願望'が

出ていると感じる

GPSを確認していると

「なんでこんなところに⁉️」

というところでウロウロしている

週2~3回くらいはGPSで確認できる

母に聞いても

「そんなとこ行ってないよ」と言うし

GPSがポンコツなので

GPSの誤作動かもとも思ったり

でも夕方娘が

いつものスーパーを通りすぎて

何もない方に歩いていく母を目撃👀‼️

娘からの連絡でGPSを確認すると

確かにその辺を指している

でもポンコツなんでその後の

細かい動きはわからず

20分後くらいに

実家の近くまで戻ってきていることは

確認できた

それも聞いてみたが

母はやっぱり覚えていなかった

父の手術待ち時間で

母のスマホをいろいろ確認すると

なんと❗

母の行動履歴が確認できることが判明

全部とはいかなかったが

ここ2週間くらいの行動履歴で

母が行かないような所に

うろついている履歴が

しっかり残っていた

これを徘徊っていうんだなぁと

確信してしまった

父の入院から4日間は

私が休みだったので

食事がいい加減な母に

せめて夜だけでもちゃんと食べさせようと

1回は外食だったが3回うちで

食べて行ってもらった

だが1回1回夕方まで

うちに引き留めておくことが

結構大変だった

何度も

「夜はうちで食べて行ってね」

と言っているのに

母をリビングに座らせて

私が夕飯の支度をしている間

数分置きに

「私もう帰るわ」

と言い出す

私「今支度してるよ」

母「家で適当に食べるでいいわ」

私「家でなに食べるの?」

母「残りご飯に納豆でもいいから」

私「残りご飯なんてないよ」

母「じゃあうどん作るわ」

私「今から帰ってうどん作って食べるよりもうすぐ食べれるんだからうちで食べていった方が早くない?なんか急いでるの?」

母「別に急いでないけど…」

母自身もなんでかわからないけど

不安気で落ち着かないようだった

これが帰宅願望ってやつかなぁと

思った

外食でも食べ放題の焼き肉なのに

「なに食べる?」と聞いても

「なんにもいらない」

と言うし選ぼうともしない

私が最近お気に入りの

すき焼きカルビを焼いて卵と一緒に

渡したら

「こんなの要らない」って言うし

「美味しいよ?」って言っても

「こんなの食べたことないからいらない」

と言う

母は肉が大好きで

すき焼きもよくするのに

「私がお気に入りだから
おすすめしてるの❗」

と言ったらようやく渋々食べ始めた

「外食しよう」と言うと

「嬉しいわぁ✨お金は出すからね❗

とすごく喜んだのに

こんなに外食が楽しめないほどに

進んでしまったんだなぁと

その4日間でわかった