母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

美容院

2020-12-08 11:14:10 | 日記
日曜日朝

10時まで起きてこない

子供たちをほっておいて

一人で実家に向かった

買い物に出るつもりなので

連れていこうと思って行ったが

家に入るともぬけのから

自宅を出るとき確かにGPSでは

在宅だったのに

もう一度確認すると

近所のスーパーへ続く道上にいる

仕方なく私もスーパーへ向かった

スーパーに着いても母の姿はない

あまり行かない2階3階も見たがいない

GPSを確認してもポンコツなので

更新されずに15分前の情報のまま

こうなったら最終手段

ド◯モで登録した

イマド◯サーチを使った

ポンコツGPSは無料だが

ド◯モは一回検索する毎に数円かかる

3回も検索してしまった

3回とも同じ場所を指し示す

実家とスーパーとの間の場所

そこには母が行っている美容院があるが

先月も行っているのに

行くわけないしなぁなんて

勝手に思っていた

どうしようか迷って電話を掛けてみた

出ないなぁ…と思っていたら

美容院から

ケープをつけて

生まれたてのひよこみたいな

頭の母が飛び出してきた

先月もカットしてパーマをかけたのに

さらに短くカットされて

ただでさえ白髪で薄毛なのに

カット途中の髪は濡れていて

冬には厳しい頭だった

一緒に美容院に入り

少し話をして

まだ2時間かかると言うので

私は一旦帰ることにした

母がいないなら

ゆっくり実家の中をチェックできる

実家に戻り

まず母がよく物を隠す場所をチェック

クローゼットからみかん🍊

ハンガーラックの下から日本酒


洗濯どうしているのか気になっていたので

洗濯機を見に行くと

風呂水ポンプがお風呂に放り込まれ

洗濯機の中に洗剤が入れられている状態で

放置されている

洗濯機回すつもりだったのに

ハンガーラックの下からお酒と一緒に

ビニール袋に突っ込んだ

使用済みのおパンツを見つけたが

これは洗わないつもりだったのかな?

チェックしているといろいろ気になって

不本意ながら

洗濯機を回して掃除機をかけた

母は

「家の事はちゃんとやってるよ❗毎日食事の支度と掃除機はかけてる❗」

と毎回言うが

各部屋の隅にたまった埃を見ると

何年も掃除機はかけてないのがわかる

掃除嫌いの私によく母が

「四角い部屋を丸く掃除機かけるな❗」

と言っていたのを思い出す

洗濯が終わったら風呂の掃除をした

残り湯を抜いて風呂桶だけこすって流して

終わろうと思っていたのに

お湯の抜けが悪いので

よく見たら排水穴に

髪や湯アカが積もっている

もしかしてと洗い場の排水溝を見ると

もうドロドロ

うちは旦那さんがこまめに

お風呂掃除と排水溝掃除をしてくれるので

私はほとんどやったことがない

それでも意を決して気になるとこだけ

ちゃちゃっとやった

たぶんうちの旦那さんが見たら

ダメ出しの嵐だろう

一通り終えてやっと洗濯物を

干しているときに

母が帰ってきた

昼食がてら買い物に出て

帰ってきた時

日が落ちはじめて

冷たい風がふぅっと通り抜けた

母は

「なんか頭がヒヤッとするわ

と言った

そりゃそうだろ

髪切りすぎです‼️

友達との別れ

2020-12-07 10:46:28 | 日記
何度か話に出てきた

母の60年来の友達

10月に彼女の息子さんに

一緒にドライブに

連れていってもらった母

その時の彼女の状態は

もう意思疏通ができない状態で

認知症が一気に

進んでしまったようだったと

母がショックを受けていた

その後

3日ほどして

母が一人で彼女の家に向かったが

母も母で認知症が進んでいるので

間違えたことのなかった彼女の家への

降り立つ駅を間違えて

えらく遠くの駅から

4000円の道のりを

タクシーに乗って

ようやくたどり着いた

その時会った彼女は

また元通りで

会話もできるし

喫茶店も一緒に行けたようだった

それから1ヶ月ほどして

彼女の娘さんから電話があり

施設に入ったと言われたそうだ

突然だったが

自分も入れられると

ビビっている母は

彼女に会いに行くことはないだろう

聞くと

同じマンションの

一人暮らししていたおじさんも

別の部屋のおばさんも

最近入所したそうで

続々と周りの人たちが

施設入りしているので

次は我が身かと

内心ビクビクしているようだ

言葉の端々に

「私も施設に入れられちゃう」とか

「私はそんなにひどくない」とか

牽制しているようにもとれる

そのくせ

「あんたが背負い込むことないよ」

とか理解があるようなことも言う

でも結局は

施設に入れたいと思ったときに

経済的に入れられるかどうかなんて

考えてもいないよね

私が背負い込まないためにも

まずは日々の無駄遣いから

やめてくださーい❗

母の一人暮らし

2020-12-06 08:20:48 | 日記
父が入院🏥した日と手術した日は

母には私の家で

夕飯🍴を食べて行ってもらった

手術した日はうちはカレー

うちの家族全員そろったので

にぎやかな食卓で

「カレーはパンで食べたい」

と言っていた母は

カレーの入った器を見て

うちの長女に

「ご飯入れて」

と言っていた

結局カレーライスとサラダを食べた

少食の母にしては食べた方だと思う

次の日

朝昼は娘の用事があり

母のところには行けなかったが

夕飯は一緒に食べようかと

母を誘いに行くついでに

の様子も見ようと思い

実家に行った

ガスコンロの上に

作ったけど食べた様子のない

味噌煮込みうどんが置いてあった

「何食べたの?」と聞いても

「何か食べてると思う」と

曖昧な返事

母の部屋のテーブルを見ると

近所のスーパーのレシートが置いてある

それを見て驚愕の事実を知った


カレーライスとサラダを食べたその後

マグロ巻き買ってる❗

家の中にどんどん増えていってる

日本酒もビール

また買い足している❗

冷蔵庫で増えて困っている納豆も

父がいないのに買ってるし

パンはまだ残っている

むしろこのレシートに載っている品物

どれひとつ必要なものがない

何を思って夜の8時に必要もないのに

スーパーに行ったの?

父がいるときは

もうお風呂の準備をするような時間

夜外出する人でもなかったのに

一人だとそういうことが起きるの?

父の留守中に

何か事件が起きそうな気がする

そんな不安がわいてくる3日目だった



ネギとの戦い

2020-12-05 07:42:06 | 日記
実家から持ち帰った野菜で

ダントツのものは長ネギ



山盛りある

3束くらいは救出不可でゴミ箱行き

残りは保存用袋で

ななめぎりとこぐちぎりで

何袋にも分け

実家の冷凍庫に戻した

冷凍庫に入れても母はたぶん使えないが

父が入院した日

夕方実家の方に

週一で様子を見に来てくれている

ケアマネージャーさんが来てくれて

私も久しぶりに会えたのだが

父からは何も聞いてなかったが

どうやら父が退院したあと

少しずつヘルパーさんを入れようという

話になっているらしい

今でもそのケアマネージャーさんが来ては

冷蔵庫の中のものを確認しながら

足りないものを一緒に買いに

行ってくれたり

料理のアドバイスをしたり

してくれているらしい

それなら母は使えない

冷凍した野菜も

上手に使ってくれるのではないかと

期待して

冷凍してみることにした

おかげでネギは片付いた

切りながらブツブツ文句を言って

はたから見たらかなり怪しい人だったが

一人だったのでセーフ

文句でも言ってないとやってらんない

私はすごくすごーく

包丁が苦手なのだ‼️

15本くらい

ネギをひたすら切っていると

気が滅入ってくる

「あと少しだ❗」

と思っているときに

母がやって来た

「手伝おうか?」

と言うのでそれならばと残りを任せた

ネギを母に託して身支度を整え

戻ると終わっていた

さすが❗

もうこれ以上ネギを買ってこないことを

切に願う

父入院

2020-12-04 15:43:00 | 日記
昨日父が入院するために

私は仕事を休み

朝のうちに夕飯のおでんの仕込みをして

9時半ごろ実家に向かった

父が一人で準備した荷物を確認して

足りないものを父と話し合いながら

なんとかそろえて

時間に余裕もあったので

冷蔵庫を確認した

今夜から食べる父がいないのに

父に食べさせるために使って残した

かまぼこや油揚げがとっちらかっている

かつおのたたきもある

野菜室を見ると

またしてもぎゅうぎゅうに詰め込まれて

ネギや白菜かぼちゃブロッコリー

下の方から10個以上のりんご

赤玉ねぎも

父がいないとこれらの食材は

料理されることはなく腐っていく

なぜなら

母は自分のために食事は作らないから

だから思いきって

まだ使える野菜類は

持ち帰ることにした

野菜を持ち帰り父と母を連れて

病院に向かった

コロナの感染予防のため

13時入院と言われたら

早めに行くわけにもいかず

病院の近くで昼食をとり

まだ早いので30分ほど喫茶店にも行った

時間調節してやっと13時

病院についた

入院手続きをして手術の説明を聞いて

すぐ帰ってほしそうな看護師さんに

あとはお任せして

病院を後にした

ちなみにこの間

母は本当に

ついてきているだけ

何度説明しても

父の手術時間も記憶に残らない

準備してくださいと言われたものさえ

理解できない

こんなに何にもできないのに

手術時間が15時からだと聞いて

「そんなに遅いの?子供たちが帰ってきたときあんたがいないとかわいそうだから私一人で行くよ

とか言っちゃうし

病院に置いていったら帰り道さえ

わからないし

迷路みたいな病院の中で迷子になるのは

わかりきっているのに

わかってないのは本人だけだよねぇ

なのに手術時間を何度も聞いて

「子供たちがかわいそう」の

くだりを何度も繰り返すと

もう聞きたくないくらい

イラッとする

今手術中の父を見送ってもなお

その問答は繰り返される

昨日と今日は

夕飯を私のうちで準備して

母には食べて行ってもらった

夜一人で実家に帰すのは心配だけど

極力母の生活を変えないようにと

思っているし

母自身もやたら家に帰りたがるので

このまま様子を見ることにした

父の手術も心配だけど

それよりも母への気苦労の方が大きい

入院期間は10日

母はおとなしく留守番できるかなぁ?