年末に88歳で亡くなった母の最期の晩餐は、お好み焼きだった。
脳梗塞で倒れる前日に、友人から差し入れてもらったお好み焼き。
まさか、それがこの世での最後の食事になるとは、夢にも思わなかっただろう。
時々、おいしいものを食べたときに、これが最期の晩餐でもいいなぁと思うことがある。
友人とよく最期の晩餐に何が食べたい?と言う問いかけをやることがある。
今まで食べてきた中で、1番おいしかったもの、好物。
候補になるものは毎回変わるのだが、今日現在私の希望は
ウニとゴディバのチョコレートだ。
けれど、これが最後の晩餐だとわかっている人なんて、死刑囚か自ら命を断つ場合位ではないだろうか?
交通事故や、病気で亡くなったり、殺されたり、災害だったり、そういう方たちも、意識して最期の晩餐を摂ったわけではないと思う。
ある日、突然、ぷつんとこの世の人生が終わってしまうことの方が多い。
だから、毎回の食事を悔いなくいい加減なもので済ませたくないなとも思うけれど、結構あるもので済ませることが多い毎日だ。
さて一体自分の最後の晩餐はいつで、何になるんだろう?
ミルクボーイじゃないけれど、コーンフレークじゃないことだけは願うなぁ。